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学校教育で救急車は呼べない

学校の授業でもっと取り入れてほしいこと、それは生活に直結していて役立つこと。

小学校、中学校、高校とトータルすると12年あります。
そして実際の生活の中で役立つこととして何を学んだかと自問することが多くなりました。

例えば、駅のホームや歩道などで視覚障害のある方に出会ったとき、何か手伝った方が良いのか、あるいは干渉しない方が良いのよく迷います。
何かにぶつかったり、転んでしまうのではないか?と正直ひやひやします。
が、安易に声をかけていいのかどうかさっぱりわからない。
ネットで調べることはできそうですが。


振り返ってみると、果たして親や学校がそういった場面でどう対応すべきか教えてくれたかどうか?
どう記憶をさかのぼっても教えてもらった記憶はありません。

視覚障害の方に出会ったり、救急車や消防車を呼んだり、あるいは救命処置を行ったりということは普段生活していて、めったにあることではありません。
ただ、どこかでそうした場合の対処の方法を学んで訓練を積んでおく必要はあるのではないか?と、そう思います。

救急車や消防車ではないにしろ、昔、学校がなかったころはきっと目上の家族の人たちが生活の知恵として生きていく上での実践的なノウハウを子どもたちに伝えてきたのでは?

ところが学校制度ができてからそういう機会は奪われてしまった。
きっとそうだと思います。

生活の中で伝えられていたことが、いつの間にか学校で教師から教わることに取ってかわられ、そして学校で教わることは概ね学問であり、生活の知恵、生きていく術とは直接的に関係のないことに特化していってしまった、そう思えるのです。

人の命が大事、抽象的にそう教育するのは簡単です。
では、意識を失った人、けがをした人を目の前にして私たちは何ができるでしょうか?

救命処置や災害活動などはめったにあることではないので、日常の中で何らかの形で仮想的に訓練をしておかないといざという時に頭も体も動かないものです。

学校ばかりに責任をおしつけるのが趣旨ではないのですが、10年以上の学校教育の中で少しでも取り入れても良いのでは?

学校の先生が「よーし、今日は救急車呼ぶ授業だ!」なんて言ったら、小学校低学年くらいの子たちは喜びそうなんですけどねぇ(笑)

そうだ、「年金制度」なんて高校の授業でいかが?

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