🔷アキクサインコ
アキクサインコ🦜を飼っていた。短い間だったけど。
ピンク色のとても美しい鳥だった。あまり鳴かない大人しい鳥。手に乗ったり、肩に乗ったりする程人に慣れないけれど、鳥籠から出すと、いつも側にいた。
不注意から怪我をさせてしまい、体が弱って、動物病院に入院したけれど死んでしまった。
ICUに入っていて、回復に向かっていて退院を心待ちにしていたのに、急変したと病院から連絡が入った。
慌てて駆けつけたらぐったりとして、「フォーちゃん!」(正式名はフォークスね)と名前を呼んだら、パタパタと羽を動かした。
私のことがわかるんだ!
そのあと直ぐに息をひきとった。私が行くのを待っていてくれたんだな。
こんなことなら、入院させずに、家でずっと抱いていてあげればよかったと、どっと後悔が押し寄せて、堪らず大声でワーワー泣いてしまった。
泣き出したら止まらなくなって、病院中に響き渡るであろう声で大泣きした。
受け付けのお姉さんがティッシュを箱ごと持ってきてくれたので、鼻をかみながら大泣きした。
KENは側にいて、もともと彼が欲しがった鳥だったので、悲しかったとは思うけれど、私の迫力に圧倒され、悲しむどころではなかった。
そしてしきりに、「大丈夫だよ。僕がいるから。僕がずっといるから。」と言ってくれていた。
いつまでもずっと。
私が泣き止むまで。
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