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【読了】親王殿下のパティシエール1

いつもは、全シリーズ読み終わったら感想を書くのですが、今回は全巻読む前に忘れそうなので、1巻ずつ感想書いていきます。

タイトルから分かるように、この物語の舞台は中国(清)で、主人公はパティシエールです。
中華ファンタジー×パティシエールの賭け合わせに興味を持ち、読み始めました。

主人公はフランス人の父と中国人の母のハーフ、マリーです。
彼女の実家は菓子屋で、父親と共にお菓子を作っていました。
しかし、フランスで内乱がありそこで両親を失います。

一人になったマリーは父親が考えたレシピと家財をトランクに詰め、公務でフランスに来ていた清王国の皇子である永麟(リンロン)に誘われ、彼の屋敷で料理人見習いとして住み込みで働くというお話です。

マリーの容姿は中国人の母親に似ていて、中国語もほどほど話せるため、仕事場で普通に働けています。
”リンロンが連れてきた少女”ということで、修行もそこそこで住み、点心を任されたりと色々優遇されています。

この物語で面白いところは、当時の食材や調理器具で”フランス菓子”を再現しようと工夫している所です。
清の時代は、バターや生乳、アーモンドパウダーなどの食材があまり普及していなく、オーブンもありません。
その中で、マリーは自身の製菓の知識を生かして”フランス菓子もどき”を制作し、同僚を驚かせてゆく……。

ちゃっかりヒロインがチートしている所もトレンドを掴んでいておお!と感じました。

1巻の最後には、オーブンの設置計画が立ったり、バターや生乳が仕入れられるようになったり、2巻から本格的なフランス菓子を作れるようになりそうで、続きが楽しみです。
2巻ではどんなフランス菓子が登場するのかワクワクしています。

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