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ブランデージの魔法の城全シリーズ読破

また、シリーズものを読破したので感想書き込みます。

この本を読む際に1巻じゃなくて3巻を借りてたというドジをしたので、全部揃えてから読み始めました(笑)
話の順番はーー

  • 魔王子さまの嫁取りの話

  • 魔王子さまと鏡の部屋の秘密

  • 魔王子さまの最強の敵

  • 魔王子さまの帰還

  • 魔王子さまと冥界の罠

  • 魔王子さまと時の扉

というラインナップなので、間違えちゃうかなって自分をフォローしたりしてます。

本を手に入れてから読み始めるまで時間が経ってしまったんですけど、1巻を読み始めてからするっと全巻読めちゃいました。

この物語は愛を知らない王子がヒロインと出会うことで、愛を知ってゆく恋愛ものです。あと要素を追加するのであれば、「追放」「溺愛」でしょうか。
この王子さま、幼くして亡くなった母親を生き返らせる魔術を研究し始め、怪しい魔術を使い始めたので、父親の国王に城から”追放”されてますし(勘当ともいう)、ヒロインを”溺愛”してますからね。

王子とヒロインが出会うきっかけは、王子が「自分の魔法を継承する人物が欲しい」とふと考えたからです。
この世界では、傷を癒す魔法は使えても、人を生き返す魔法はありません。不老不死になる手段もないわけで……。
この王子、国一番の魔法使いなので、同じくらい魔法を扱える弟子が見つかるか?っていう状況です。だから魔王子さまって呼ばれてるわけです。
この魔王子さま、ひらめくわけです。
「あ、俺の息子作って魔法覚えさせればいいじゃん」って。
こんな発想する人が真面目に婚活するわけなくて、問いに応えてくれる水鏡に「健康な息子を産んでくれる嫁、いる?」って問いかけるんですよ。
水鏡が写したのが今作のヒロインで、魔王子さまは配下に、ヒロインを城に連れてこいと命じ、恋愛や結婚をすっとばして「オレの息子を産んでくれ」と告白するんですね。
魔王子さま、顔はとびきりの美青年なので大抵の女性であればこの告白でYesしちゃうかもですが、ヒロインは「ふっざけんな! 順序がちげーだろ!」と魔王子に叱りつけるのが二人のファーストコンタクトです。

こっから、どうやって溺愛になるんだよ?
って思う方もいると思いますが、1巻で二人は恋人の関係になります。でも、魔王子が普通の性格ではないのでヒロインがそれに振り回され、紆余曲折ありー-、最終巻にハッピーエンドになります。
すれ違いとか身分の差が上手く書けていて面白かったです。
私は序盤の魔王子の発想が面白くて、そこからするすると最終巻まで読んだ感じですね(笑)。

物語の始まりが、「白雪姫」のように、この物語はどこかしらのおとぎばなしをモチーフにしてます。あとがきで作者も書いてるので間違いないです。
他に登場するキャラクターも面白いので、このnoteを読んで興味を持った方、是非このシリーズを手に取り、私の感想に共感して頂けると嬉しいです。



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