MUP ウサギクラス week9、10 まとめ 【論理思考スキル】

今日は、ようやくweek9、10が解禁されたので早速学び狂いましょう。

今回は「スキル取得項目」4つのベースビジネススキルのうちの
③論理的思考スキル(ロジカルデータスキル)です!

week9結論:
•スキルがあっても論理的思考スキルがなければ無意味。
•フェルミ推定で常にビジネスを概算する癖付けする。
•物事をドラマチック化せずに、事実だけを注視する。

さて、では実際にどうやって論理的思考スキルを付けていくのか。

そしてどうゆう風にビジネスに応用していくのか。


例:
ここで一つ問題を解きます。

座席数:13席
場所:浜松町駅付近
従業員数:3人
ラーメン価格:650円

ではこのラーメン屋の売上と利益はいくらでしょう。

ここで重要なのが、答えの正解不正解ではなく、
考え方に正解不正解があるということです。

上の売上と利益を求める数式を知っているか。
そしてラーメンの待ち時間にその計算をする癖をつけるのです。

この思考力をフェルミ推定といいます。

※フェルミ推定とは「わからないもの」を概算する力
一見予想もつかないような数字を、論理的思考能力を頼りに概算すること。

人口:1.2億人
世帯:5,000万世帯
国土面積:約40万平方km
平均寿命:80歳
労働力人口:約6,000万人
1年に産まれる子供の数:約100万人
大学進学率:約50%
大企業の数:1.2万社
中企業の数:420万社

ざっくりしたデータから概算する。

■小学校から大学までに子供は何人いるだろうか?

小学校から高校は進学率100%として
100万人 × 12学年 = 1,200万人
大学の進学率は約50%なので、
100万人 × 50%(進学率) × 4学年 = 200万人
1,200万人 + 200万人 = 1,400万人

■ 日本に電柱は何本あるか
道端の電柱を想像すると、50平方メートルに1本は電柱がありそうだ。
すなわち100平方メートルあたり2本の電柱があると仮定する。

1000平方メートル、つまり1キロ平方メートルあたりは10倍で20本ある。

日本は山岳地帯が多いので、国土の半分は電柱がない地帯と考えてみる。
日本の国土面積は約40万平方kmなので、半分は20万平方km
20万(平方キロメートル) × 20(本) = 400万(本)
従って、日本には約400万本の電柱があると推定できる。

といったものがフェルミ推定です。
要素分解をして答えを導き出す、ということです。

では上のラーメン屋の計算式は以下になります。

MUOweek3資料-フェルミ推定-04

これが飲食店の売上と利益を概算する、フェルミ推定の計算式。


数字を当てはめて見ると…

MUOweek3資料-フェルミ推定-03


一応この店はギリギリ利益が出ているんだねー。
と推定できる。

慣れてくれば、ラーメンが運ばれてくる前に売上と利益が概算できるようになります。

実際は家賃や人件費など誤差はあるので、正しい数字はお店の人にしかわかりません。

ここでは正解の数字よりも、思考の仕方とその癖を付けることが大切です。

何故なら、ヒトは誰しも自分の事業やビジネスに思い込みを抱いてしまう生き物だからです。

だからこそ、しっかりとしたデータに基づく事実が必要なのです。


顧客視点を論理的に証明、追求することがビジネスでは重要。ということですね。

•物事をドラマチック化せずに、事実だけを注視する。

問い:
世界で予防接種を受けられていない子供たちは何%でしょうか?


答えは20%です。


もっと多いと思いませんでした?


これはメディアに煽られて情報が過度に伝わりすぎているからです。

なので私たちは、分断思考ネガティブ思考の2つの思考を捨てなければなりません。


•分断思考
金持ち:貧乏、先進国:途上国、幸せ:不幸、勝ち組:負け組、サラリーマン:フリーランス、、
ヒトは2つに世界を区切りたがるが、実際はその間に選択肢はたくさんある。
グラデーション理解が必要。

ネガティブ思考
例:
交通事故で子供を失った遺族のインタビューを流したがるメディアはただ視聴率が取りたいだけ。
ヒトはネガティブな事柄の方が、反応し、共感しやすいからである。

実際の交通事故でのファクトは、遺族の悲しみではなく、「今日交通事故により、1人の子供が亡くなったこと」である。


例2:
2018年末にソフトバンク回線で大規模な通信障害が起きた。
その後ニュースで「ソフトバンク、通信障害後の5日間で1万件以上の解約」
と流れたが、これをフェルミ推定してみると、

日本の回線数は、1億7000万回線のうち23%がソフトバンク約3910万回線
年間解約率が2%なので、年間782,000件の解約÷365日で一日2142件の解約。
つまり何もなくても、5日間で1万件以上の解約は普段からされていた。
という事になる。

メディアはこうして大衆興味を煽り、視聴率をあげようとしているだけです。

自分の頭で考えて、ニュースやビジネスを正しく理解することが大切なんですね。


ここからweek10です。

では実際に、データを基に論理的思考スキルでビジネスのサービス設計をしていきます。

week10結論:
•3C分析→SWOT分析→4P分析→デプス調査→ペルソナ設定→市場調査
でしっかりと自社と他社を把握、比較し、市場調査をして自社のサービスの市場規模や価値がどれくらいあるのか。を論理的に突き止める。



•3C分析
顧客 Customer
自社 Company
競合 Competitor

まず、この3つのCを一つずつ分析していきます。

そして最初に分析しなきゃいけないのが自社です。
自分たちがその業界でどんな立ち位置なのかを把握する必要があります。

自社分析に有効なのが、SWOT分析です。

•Strength 強み
•Weakness 弱み
•Opportunity 拡大可能性
•Threat 縮小可能性

例:
ハイボール×唐揚げの居酒屋のSWOT分析

•Strength 強み

→1階路面店で目立つ(立地)
→「ハイボール×唐揚げ」というニッチ戦略
→Uber eatsデリバリー可能
→オフィス街で平日は強い
→宴会利用

•Weakness 弱み

→メニュー数が少ない
→ブランド力がない
→価格が少し高い
→オフィス街なので休日に弱い
→長期休暇にも弱い

•Opportunity 拡大可能性

→親会社がマーケティング会社
→YouTuberの面白イベント(激辛唐揚げ食べ放題)
→ハイボール愛好会などの地域コミュニティ戦略
→キッチン貸し

•Threat 縮小可能性

→大型休日が増える
→ヘルシー思考になっている
→リモートでのオフィス離れ
→外食離れ

では、ワークショップをしてみましょう。
あなたが飲食コンサルタントだとして、
スタバが近くにオープンして、不安になっているカフェからコンサルの依頼があったとします。
まずは3C分析をしてみましょう。

MUOweek3資料-3C-05

これで、顧客、自社、競合の分析は終わったので
次は実際に何を売るのか、どこで売るのか、いくらで売るのか、どう広めていくのか。の提案をします。

ここで有効なフレームワークが4P分析です。


•Product 製品

→デザイン、ブランド名、パッケージ、サービス、保証

•Place 流通

→製品を販売する場所
→仕入れ経路


•Price 価格

→価格設定

※価値のあるプライシング(価格設定は)は、まず
自店の損益分岐点の上にハッピーラインを作ります。
例:
損益分岐点が500万円だとする。
でも500万を売上てもトントンだから満足は出来ない。
自分が満足出来る売上のラインは1000万円だ!←ハッピーライン

この1000万円のハッピーラインに売上を持ってくるには、ハンバーガーを相場の500円じゃなく、1000円で売らなければならない。

→500円UP分の価値を考えるようになる。だから木箱を付けたり、リボンを巻いたり、箱を開けたらスモークが出てきたり、店員はTシャツじゃなくスーツを着たり…

付加価値と体験を商品にくっ付ける意識に変わる。
TODOを決めてからプライシングをするのではなく、
プライシングをしてからTODOをする。




•Promotion 販売促進 

→市場の顧客ニーズを満たす製品を制作し、ターゲット層を(行動思考で)決めて、そのターゲット層への認知の取り方。SNS、広告、口コミを増やす仕組み、など


では、先ほどのカフェを例にワークショップをしてみましょう。

MUOweek3資料-4P-06

そして次は、競合との4P分析の比較をします。
これを行うことによって、改善すべき課題と、伸ばすべき長点が明確になります。

MUOweek3資料-4P2-07


ここまでで、自社の分析と他社との比較をして、自社がどんな立ち位置なのか商品や価格、場所、プロモーション、それぞれの長所と短所はなんなのか。
が把握できました。

ここから市場調査に入っていきます。

市場調査とは、
商品やサービスを必要とするヒトがどのくらいの数いるのか①、

そしてそのニーズにヒトはどのくらいのお金を支払うのか(デプス調査+メンタルアカウンティング)②、

①×②=市場規模となります。



つまり、サービスを必要としているヒトの数×そのサービスに支払うお金=市場規模



メンタルアカウンティングとは
「心の預金口座」とも訳される。Accountは預金口座という意味も持っている。

要は、お金の入手方法によって感じる価値が違ったり、場所によって高い、安いの感情が変わることです。



例:
同僚には100円のジュースを奢るのすらためらうが、女性といくディナーは2万でも3万でも支払う。



ヒトは何にお金をケチり、何にお金をかけるのか、このメンタルアカウンティングを理解し調査して市場調査に組み込まないと、正しい市場規模は計れません。






ニーズ調査

「こんなサービスがあったらどう?」と出来るだけ様々な年齢層、ジャンル、業界のヒトにヒアリングして
自分のアイディアとヒトのニーズが合っているかを答え合わせする。



デプス調査

ニーズ調査の中から、最も支持が多かった層の男女5〜10人集めて対面で深掘ったインタビューをしていく。
必ずリラックスした環境で行うことが重要。



例:
ZOZOTOWNの2ヶ月後ツケ払いは、しっかりとしたデプス調査をして得られた答えであり、施策だった。


カートに入れてもその場で買うのは全体の半分。
残りの半分は翌月か翌々月に買う。

購入までに時間がかかることで、離脱が起きやすいのをツケ払いOKにすることによりその場で買わせたかった。
ZOZOの
デプス調査によると、クレジットカードの請求で来月分まで支出が確定しているので2ヶ月後なら買いたいという声が多かった。





正しいデプス調査の仕方

①スモールトーク

日常会話でリラックスさせる。まずは自分のことを話して安心感を与える。



②ライフスタイル質問

趣味、家族構成、職業、出勤帰宅時間、子供の保育園の送り迎えの時間など、平日休日の1日の流れを細く聞いていく。



③ワンヘッド質問

年収、家庭の経済状況、ローンの残高など、込み入った質問



④商品についての質問

最後に、商品やサービスに対しての意見をもらう。
なぜ必要、不必要だと思うのかなど、返答に対して3回WHYを聞いて、より深層部の意見を引き出します。



重要なことは商品やサービスについては最後に伝える、ということ。








ニーズ調査、デプス調査によってサービスを求めているヒトを理解できたら、

共通項を見つけ出し架空の顧客を作り、
ペルソナ分析をします。



その人物の、年齢、性別、居住地、職業。役職、年収、特技、趣味、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル、、リアリティのある詳細な情報を設定します。



例:

30代の子持ち主婦Aさんは、子供を朝に保育園に送った後に仕事に行きます。
旦那は会社員で帰宅は22時すぎです。

仕事を16時に終え、17時に保育園に迎えに行きますが、毎日スーパーで買い物して晩ご飯を作るのが大変です。


このような主婦10人にデプス調査を行ったところ、8名が宅配晩ご飯サービスを利用したいと言っており、これに対し1ヶ月の晩ご飯代5万円の半分までなら払える(メンタルアカウンティング)、と言っています。

そしてこのペルソナAさんのような主婦はこの街に2万人ほどいます。

2万人×80%×2.5万円=月間4億円が市場規模、となります。



と、あたかも存在しているかのように話し、プレゼンをします。





これによって市場規模を把握することが出来ました。



ですがいきなり4億円の売上にはなりません。



サービスが世の中に浸透するまでは時間がかかります。


次の図のように普及していきます。



画像6



つまりオープンやローンチしてすぐに顧客として利用するのは、
イノベーター、アーリーアダプターの16%です。



この16%は冒険心が強く、新しいものや珍しいもの好きのミーハータイプが多いです。

まずはこの16%をしっかり満足させること。


それが出来れば口コミでバイラルされることによって残りの84%も取り込めるようになります。
(バイラルとはまるでウイルスに感染するように口コミで爆発的に広がること)



16%のミーハータイプを刺激するようなキャッチコピー作りはマスト。


キャッチコピーの作り方は、以下参照。





あとはアンバンドルしてニッチ戦略でさらにその層を刺激する。
これは競合と競争をしないということにも繋がります。

詳しくは以下参照。


いやー今回も長かったですね!

実践あるのみ!



















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