MUP 動画撮影編


今日はMUPウサギクラス内の専門スキル「動画撮影編」です!

現在映像制作も別事業でやっているので、
より学びを深めるためにまとめていきたいと思います!

基礎中の基礎みたいなところは省きます。

▶︎カメラのレンズについて

背景をぼかして写真や動画に立体感を出したいときは
標準レンズから、単焦点レンズに変えましょう。

MUP講師のなかじーさんは、sony α7III(アルファセブンスリー)に
50mmのF1.4を使っているそうです。

リーズナブルなものだと35mm F1.8がおすすめだそうです。

ちなみにF値は低ければ低いほど背景はぼけます。


よりワイドに引きの映像表現をしたいときは広角レンズを使いましょう。
(GOPROでも代用出来ます。)


動画ではあまり使わないが、写真で独特な世界観を出したいときは魚眼レンズがおすすめです。
画面の縁が湾曲して、中央がダイナミックに写ります。
インスタの写真投稿でたまに使うと、インパクトがあります。


花の花粉やてんとう虫の柄まで小さい被写体を撮りたいときはマクロレンズがおすすめです。


なかじーさんの使用レンズは
•中望遠レンズ24−70mm F2.8
•広角レンズ12-24mm  F4.0
どちらもSony純正で1本20万円

▶︎マイクについて

カメラ内臓の本体マイクだと環境音がノイズとして映像を邪魔してしまうので、シーンに分けてマイクを使い分けましょう。

なかじーさんは
Rodeのガンマイク
Rodeのピンマイク
オーディオテクニカのピンマイク
SHUREのレコーディングマイクを使い分けているそうです。

▶︎三脚•スタビライザー

定点撮影をしなきゃけないシーンは映像制作をすると必ず来ますので三脚は必須です。

手持ちで滑らかに撮りたい時も必ず来ますのでスタビライザーも必須です。
スマホ用ならDJIのオズモモバイル
一眼レフ用ならDJIのRONIN−S
なんかおすすめしてくれています。ちょっと高価ですが。。


▶︎露出、SS、ISO、F値について

露出とは
どれだけの光をカメラに取り込むか。

露出を決める3項目として
①シャッタースピード
②ISO感度
③F値

があります。


①SS、シャッタースピードとは

まずはFPSの理解から。(frame per second)
実は動画とは写真の連続でパラパラ漫画のようなものです。
つまりFPSは1秒間に何枚の写真が入っているか。という値になります。

数値が高いほど滑らかな(ぬるぬる)映像表現になりますし、
数値が低いとカクカクしていきます。

映画は24fpsで主に撮られています。
残像感があって味わいのある雰囲気になります。

TVは30fpsです。
最も見慣れている映像になります。

最新のゲームなどは、60fpsです。
あとは後から編集でスローモーションを作成したい時も高fpsが良いでしょう。

速度100%、60fps、1秒、の映像素材を
速度40%までゆっくりなスローモーションにすると
まず、2.5秒の尺に引き延ばされます。(100÷40)
60fps÷2.5で24fpsになります。

あとでここのシーンをスローにしたいなぁという時は、60fpsで撮っておいて、編集時に40%までスローにすると、24fpsになるので他の素材も24fpsで撮ってればより自然にスローになる。ということです。

もちろん高fpsはその分情報量が多いので当然ながら容量食いますね。

そして次にシャッタースピードとは、
センサーに光を当てる時間です。
(光を受け取る撮像素子に何秒間光を当てるか。)

例:
シャッタースピード 30秒は物凄く遅いので、その分光量が多いです。
光を多く取り込むので、花火の写真や星空の写真のような暗いものを明るく撮れます
※ブレないように必ず三脚を使いましょう。

シャッタースピード 8000分の1 は物凄く早いので、光量は少ないです。
撮るスピードが早いので、飛んでいる鳥や走っている車を撮るのに適しています。
又、日中の撮影は充分明るいので、ブレ防止のために少し早めるくらいで良い。

※手持ちのシャッタースピードの限界は、1/50か1/100位です。これより遅いとブレブレです。(相当脇を締めれば1/50でもいけるが、1/100は欲しいところ)

つまり、シャッタースピードを変えると明るさとブレ具合が変わります。

撮像素子とは
画像センサー、イメージセンサーなどとも言われますが、
レンズから入ってきた光を電気信号に変換する部品です。
より高画質な写真は、画像センサーサイズとレンズの大きさによって決まってきます。
レンズは交換できますが、画像センサーは交換できません。
そのため、画像センサーがどのサイズなのかは、カメラを選ぶ上でとても重要です。
画像センサーが大きいと、
•光を多く集めることができる=高画質な写真がとれる
•光を多く集めることができる=夜景など暗い写真もとれる
•光を多く集めることができる=きれいにぼかせる
というメリットがあります。
豆知識:
動画の場合、地域によってシャッタースピードの設定値を変えなくてはいけません。
関東は50の倍数のSS
関西は60の倍数のSS

なぜなら関東の電気の周波数は50Hz 関西は60Hzです。
電気や電球などは、目には見えない速度で常に点滅していてカメラには写ってしまいます。

周波数とSSの倍数を合わせることによって防止することができます。
まとめ:
1/4000秒や1/8000秒は動きの早いものを撮影
5〜30秒は夜間など、暗い時の撮影

②ISO感度とは
光を受け取る能力
です。

もう少し突っ込むと、SSは光を受け取る時間だが、
ISOはどれだけ光を増幅させますか。という値です。

設定値はISO50からISO51200まであります。数値が上がれば上がる程、光が増幅します。(デジタル処理)

ISOを上げると、①ノイズが発生します。②明るくなります。

画像1

ISOを上げるとノイズが出てしまうので、
光量が少なくてどうしようもない時の奥の手として使います。

③F値とは

レンズ由来の光が通る穴と大きさです。

画像2

(引用:http://diji1.ehoh.net/contents/fti.html)

大きく①明るさ(取り込む光の量)
②ボケ感(被写界深度)が変わります。

ボケ感の話をすると、
F1.4はピントの合う範囲が狭い/ピントの範囲外はボケる。
つまり被写界深度が浅い状態です。

F22はピントの合う範囲が広い/全てにピントが合う。
つまり被写界深度が深い状態です。

背景をぼかしたり、手前をぼかしたりすることで映像に深みが増すので、
F値の低い単焦点レンズがおすすめです。

▶︎撮影モード

4つの撮影モードをシーンに応じて使い分けて、マニュアル撮影をしましょう。

①Pモード
【プログラムオート】
露出を決める3項目を全て自動で決めてくれる。
自動でいい感じの明るさに設定してくれます。
初心者向け

②Sモード
【シャッタースピード優先】
シャッタースピード(SS)を自分で決めて
F値はカメラが決めてくれる。

③Aモード
【絞り優先】
F値を自分で設定。
シャッタースピードはカメラ側で設定。
ぼけ感を自分で決めたい時に使いますね。

④Mモード
【マニュアルモード】
自分で3項目全て決める。
これが出来るようになると描写の幅が圧倒的に広がりますね。
設定が非常に難しいですが。

設定値と描写の関係が分かってくると楽しくなりますね。
「これくらいのシャッタースピードだとブレないんだな、ブレるんだな」などなど

いろんな設定でとにかく撮りまくって撮りながら覚えるのが一番ですね。

▶︎6つのフレーミング

寄りと引きを意識して撮影することによって緩急のある映像になります。

①ロングショット

画像3

人物より背景がメインの構図(超引き)※ドローン空撮
一眼レフで撮りたいときは広角レンズがおすすめ。

②フルフィギュア

画像4

人物のつま先から頭まで全身を写す。(やや引き)

③ニーショット

画像5

膝から上の構図。

④ウエストショット

画像6

お腹から上の構図。

⑤バストショット

画像7

胸から上の構図。

⑥クローズアップ

画像8

顔のドアップの構図。

▶︎カメラワークについて

カメラワークによって意味合いが変わってきます。
「このカメラワークにはこんな意味がある!」と説明できると映像に価値がつきます。

以下の5つのカメラワークはスタビライザーを使う前提です。

①追っかけ
被写体を後ろから追いかける。

②引っ張り
被写体を正面から撮って一緒に下がる。

③並走
被写体の横に立ち一緒に動く。

④回転
被写体を中心に回転する。

⑤通過
被写体の横を通過していく。


カメラワークにおける、3つの意味合い

集中
•被写体に寄り、注視させる。じ〜っと寄って行って「何か起こるんじゃないかな」と予感させる。
•下に下がっていく。(パラサイトの冒頭部分)始まる物語に注視させる。

開放
•引いていくことによって、終わりや解放感を描写。
•人物から空へ上に上がっていく。

時間の経過
•横移動
→人物が歩きながら別のシーンに切り替わる。

▶︎コンセプトシートの重要性




個人のVlogでも、ビジネスのクライアント案件にも役立つ

のでコンセプトシートを作りましょう。

コンセプトシートを作る理由が大きく3つあります。



①発注者と製作サイドで認識のズレをなくすため。



「なんかイメージと違うんだよなー」や「あそここうゆう感じでって言ったんだけどな」をなくす。

センターピンは必ず設定する。

つまり映像のテーマ、何を伝えたいのかをはっきりさせる。






②企画における議論の質を高めるため



MUPのマーケティングの授業で、「価値は商品やモノに付くのではなく、提案に付く」
と学びましたね。



そして提案とは、現状(共感する不)→改善(具体的な手段)→理想(可能性の断言)
でしたね。


これは映像制作でも同じです。


Vlogでもクライアントワークでも提案があるからこそメッセージ性のある、意味のある映像になるのです。



③製作物の費用対効果の最大化を図る


映像制作には資格もないし、カメラを買って編集ソフトで編集するだけで誰でも映像クリエイターやビデオグラファーと名乗れます。
1日で名乗ることが出来ます。



だからこそ価値を高めないと、誰からも相手にされません。


価値を高める=提案力を高める

ということです。



映像を通してどう改善するか、
映像以外のどんな付加価値をつけるか、
クライアントや顧客は体験できているか。



お金をいただく以上、その金額を安いと思わせるか高いと思わせるかは、あなたの提案次第です。


費用対効果が最大化できれば、50万円の映像でも安いと思ってもらえます。


こちらがコンセプトシート

動画コンセプトシート-09

活用していきましょう!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?