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開拓屯田兵の話し方

先に先方へのメリットの提示がなく「うちで必要なのでください」っていう、この無邪気な「クレクレ!」コミュニケーション。本当に多いのです。

・うちで必要なので助けてもらえませんか?
・内部で説明が必要でちょっと来てもらえませんか?
・うちの会員が喜ぶと思うので講演してもらえませんか?

無邪気にこれが言えるのは、肥沃な土地の小さなコミュニティで育った「真の勝ち組」ってことですよね。子供が親に欲しい!っていうときのコミュニケーションスタイルと同じなわけです。

ですが、こちとら肥沃な土地を持たない開拓屯田兵(岡田さん命名)かつスタートアップ芸人なんで、命かけて開拓したこの土地を無邪気に「ちょうだい!」って言われるとすごく違和感があるわけですよね。

端的に言えば「対価いくらです」という話が先にあるべきですよね。暗に無償の奉仕を要求するようなコミュニケーションはナンセンス。「それはお仕事としての依頼ですか?」って聞き返されたときは要注意。

そもそも開拓屯田兵界隈では、コミュニケーションはバーターであるべきで、ギブを先行してからがっつりテイクするべきで、最初からテイクしていい?って聞かれると「はぁ?」ってなる。バーター・コミュニケーションてのは奥が深くて、それこそ巷の営業やマーケターとかは本当に苦労していると思うのですけど。

もちろん予算をコミットする前の打診だったり、そもそも今期はきついけどやってもらいたいとかいうときには、「絶対に次につながります!」とか、「こんな人に会えます!」とか、「学んで楽しんでもらえます!」という別の形のメリットの提示があるはずです。

これを貧しい僕たちの世界は普通にやってるのですよね。別に金銭ではなく、次につながると思えばこそ動くのですね。

それ以外にも、甘えれば可愛がってもらえる世界もあるわけで「先輩頼みますよ~」って頼み方もあるわけです。これも懐に入って関係作るという意味では先行投資型バーターコミュニケーション。先輩は後輩が育つの見てたら嬉しいからね。

この「クレクレ!」、銀座的に言えば「おブスの話し方」なんだと思うんですよ。さらに最悪なのは、うちの上司がやって欲しいと言っているので連絡しました、みたいなメッセンジャーコミュニケーション。これ、礼儀正しい様に見えて最悪ですからね。

「それじゃぁ、売れないわよ、まずは銀座で修業なさい」とも思うんですけど、まぁ、そのコミュニティの中だけで居ればずっと勝ち組で良いんじゃないですか?と突き放し的にも思うわけです。

このコミュニケーションスタイルはいくつかの場所に固まって存在しているのですが、それは想像にお任せします。真に貧してなくて人間関係にスレてない場所という事ですね。

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