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半年間で1,000万人が来たくなるワクワクって何だろう?

あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて、2023年初回は、昨年末に実施したワークショップについて書こうと思います。

博覧会は、国が主催する国家プロジェクトでもあるので、国策を意識したテーマや開催意義、理念などについて多くの時間を割いて議論がされています。

ただ・・・ただ・・・やはり、博覧会は、

半年間で、1,000万人の方々に、入場券を買ってもらって、来場いただく

ことが大前提にあることを忘れてはいけないと思っています。

「お金を払ってまで来たくなる、面白い、ワクワクする体験って何だろう?」と考え続けること、博覧会を主催する運営側の私たちが楽しむことがとても重要だと思っており、そのきっかけとすべく、昨年末に”ワークショップ”を実施しました!

ワークショップの目的

目的は、シンプルに、「多くの人に賛同してもらえる『コンセプトブック』を作るため」としました。

今後、協会に所属するメンバー1人1人が、対外的に博覧会の魅力を伝える機会が増えていくので、その時に、「博覧会ってこんなに楽しいんだ、ワクワクするものなんだ」と視覚的にわかって頂けるよう、コンセプトブックを作成したいと考えています。

コンセプトブックは、例えばこんなもので(個人的に素敵だなと思った事例で、博覧会と関係があるわけではありません、念のため…。)、「読めば、その商品や企業のこだわり、思い、全体を貫く考え方や観点がわかるもの」です。

(↑)Webサイトの下の方に、参考資料としてコンセプトブックが掲載されています。

ワークショップを通じて、個々人が思い描くもの、さらに、他の人が思い描くものを共有し合うことで、協会として目指すべきゴール(創り上げる博覧会像)を共通認識にし、最終的には「コンセプトブック」という形に落とし込んでいければ良いなと考えています。

ワークショップをやるにあたって大事にした心構え

ワークショップに参加してくれたメンバーは、出向元(※)や所属部署、役職もバラバラで、普段のコミュニケーション量も様々でした。また、博覧会協会自体に、社団法人とはいえ、お役所っぽい縦割り・トップダウンの雰囲気があります。

(※)現在、博覧会の運営母体である協会は、国や横浜市、神奈川県、民間企業からの出向者で構成されています。

今回のワークショップは、「自分たちが楽しむ」ことが最重要ポイントなので、以下の5点を冒頭で共有し、フラットでワイワイできる雰囲気を大事にしてほしいことを伝えました。特に3つ目が大事かもしれないです!!

  1. 個々の異なるアイディアの組み合わせで、チームワークでいいものをつくろう!

  2. アイディアの良し悪しは、ない。全員が異なる視点を持ったアイディアマン。まずは言葉で表現しよう!

  3. 日常業務の役職・役割を、今日は忘れよう!

  4. 否定する質問、単なる感想、ネガティブな発言、その場で答えられなさそうな質問は禁止。

  5. アイデアの可能性を横に拡げるor下に深掘る質問をしよう!

ワークショップの様子

ワークショップは、途中に休憩も挟みつつ、4時間かけて実施しました!参加メンバーを4つのグループに分け、1グループあたり5~6名で構成しました。年代や部署、役職、バックグラウンドが、なるべくバラバラになるようにグループ分けをしています。

普段、喋ることのない人も多かったので、15分くらいかけてチームビルディングから始めました!

呼びかけしやすいように、呼び名を決めて、自己紹介+最近ハマっている事、気になっていることなどもお互いに話していきます。

チームビルディングが終わったところで、個人ワーク・グループワークの開始です。今回は、2つのシートを使いました。個々人の「こういう体験が博覧会でできたら行ってみたい」「こういう体験があったら、家族や友人にお勧めしたい」という体験を1枚のシートにまとめてもらい、グループ内で共有します。

個人ワークとグループワークのシート

1人で何枚もの個人シートが出てくる、出てくる・・・!だいたい1人あたり10枚くらいでした!最後は、各グループで模造紙に成果物をまとめて、全員の前でプレゼンし、終了。

非常に熱気のこもった濃い4時間となりました!

序盤はみなさん座って話していましたが、最後の方は立ち上がってワイワイガヤガヤしていました!普段、自席でする仕事とはまた一味違う雰囲気です。
最後はこのような感じで、各グループが模造紙にまとめました。

個人的に刺さった体験アイディア5選(勝手に選びました)

数あるアイディアの中から個人的に「おぉ!」と思った5選です!2027年に「これが始まりだったんだよ」と言われるアイディアがあったら、嬉しいですw

血圧を気にしている両親にはぜひ行ってもらったい!
お母さんの本音!子どもと離れてリラックスできて、ついでにその時間は子どもが楽しく自然を駆け回ってくれるなんて、ステキな時間が博覧会では過ごせるかもしれないです!
たぶん、楽器の起源はどれも「植物」でしょう、ということで、自然と融合したフェス!
ウェディングフォト、特別な日のファミリーフォト、なんでもない日の記念(?)などなど、使い方は色々ありそうです!
なかなか実現できない100自給自足をやってみる!サーキュラーエコノミーを体感できる宿泊なんかできると素敵ですね。お肉もどうにかして食べるのでしょうか・・・。

ワークショップを終えて

ワークショップで、本当に沢山のアイディアが出ましたが、まだまだブラッシュアップが必要だと思っています。また、博覧会協会だけでは実現できないものがほとんどです。

より多くの人に、「博覧会が楽しくて、ワクワクするもの」であることを伝えられるよう、協会内部のチームアップ、さらには、外部の様々な人を巻き込んだチームアップを推進していきたいと思います。

チームアップとは、
  
 1.メンバーが加わり、
 2.チームを構成し
 3.何かをともにやりとげようとすること
  
 ないしは、その瞬間のことなのかな、と思います。

http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/8814