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早くも秋・冬野菜の準備に入りました! 〜 くいしんぼう ラボ 活動レポート(vol.4)

Explayground
防虫シートの端に土を被せる

秋の気配を感じる季節になりました。
2022年8月24日(水)に行われた、くいしんぼう ラボの活動報告です。
降水確率80%の予報は外れ、うす曇りのなか予定通りの活動が実施できました!
ラボに参加するようになって、以前より日々のお天気も気にするようになりましたが、同時に猛暑や大雨、台風といった厳しい環境下でも、動植物たちが懸命に生きていることに気づかされることも多くなりました。
お盆が過ぎたこの日は、目の前を飛び交うトンボや、足元に飛び出てくるはバッタやカエルが、私たちを出迎えてくれているかのようでした。今回も農園を管理されている、リーダーの平田さんに沢山のことを学ぶ機会をいただきました。
活動のメインは、カブの種まきと防虫シートを張る作業、さらに農園を彩る植物の観察、ハーブ類と夏野菜の収穫、落花生の生育状況の観察でした。

カブの種をまくラボメンバー

カブの種まき

「初めに土を耕し、マルチシートをかぶせて植穴を開けます。今回は空き缶をハサミでカットして作った穴あけ器で、マルチシートに植穴を開けてみました。1つの植穴に5~6粒ずつカブの種をまきます。今日植えるカブの種類は…」という平田さんの説明の後、いよいよ作業がスタートです。
皆で協力して種をまき、土を軽くかぶせ、たっぷり水をかけました。土の中に十分に水をいきわたらせることで、土の中の水分が適度に保たれるそうです。
カブの種は直径2ミリくらいの小さな粒でした。水をかけると、被せた土が流れて種が地表に出てきてしまうことがあります。水をかけた後、とび出た種を探して再度土をかぶせました。

次は防虫シート張りです。弧を描くように支柱をさして、防虫シートをかぶせ、シートの上下をひもで縛って固定した後、両サイドの端に土をかぶせました。シートの両サイドの隙間を土で塞ぐことで、害虫の侵入が防げるのだそうです。そのあと、防虫シートの上から押さえるように弓状に支柱をさして、シートが風で飛ばされないようにしっかり固定し、小一時間ほどで一連の作業が終わりました。

農園では、農薬や殺虫剤を使わないので、防虫シートをしっかりかけておかないと、あっという間に虫に作物が食べられてしまうそうですし、なんと野鳥もキャベツやカブの葉っぱを好んで食べるそうです。
「そのため、防虫シートで覆って守っています」と平田さん。また農薬や殺虫剤を使わない分、たくさんの虫や生き物が生息していて、その生き物を捕まえたり観察したりするため、近所の幼稚園児や小学生が訪れるそうです。

支柱を立てる

コバルトブルーの花 ~種と文化の継承を考える~

畑を移動する途中にひときわ目を引く美しいコバルトブルーの花が咲いた一角が目に留まりました。
平田さんに伺うと、「この花は『アオバナ』という植物です。この花を摘んで、青い色素を取り出し紙に染み込ませ『青花紙』というものを作り、加賀友禅などの下絵を描くときに利用していました。農園では、植物の種を保存するために育てているのです」とのことでした。
アオバナはツユクサの仲間で、花びらがツユクサよりも大きいのが特徴です。
青花紙を作るには、アオバナの花弁から絞った汁を和紙に何度も塗り乾かし、色素を定着さる必要があり大変な手間がかかるとのことでした。江戸時代の浮世絵にもアオバナを栽培する様子が描かれています。
現在は、着物の需要の減少や、化学染料の登場、生産農家の高齢化などにより、その存続が難しくなっているそうです。アオバナの文化の継承には、青花紙作りという技術の伝承はもちろん、まず、アオバナを育てて種を保存していくことがいかに大事かを知りました。

コバルトブルーが映えるアオバナ 
アオバナの原種であるツユクサ。
アオバナと比べ色が淡く花びらの大きさが小さい。草原でよく見かけます。

食べたのだあれ?

ピーマンを収穫していたら、虫に食われて、直径1センチくらいの穴の開いたピーマンがありました。農薬を使用していないので、この農園の野菜は、虫にとってもおいしいようです。また、人間にとっては、ピーマンを食い荒らす害虫ですが、鳥やカエルやハチなどが食べる餌でもあり、食物連鎖の一翼を担う存在です。困った虫ですが、生態系のバランスを取ることにも一役買っていることには気づいておいてあげたいところです。

【クイズ】食べたのだあれ?(答えは文末に記載)

落花生の花と豆

春にまいた落花生は、葉を茂らせ、雑草も入り混じって競うように成長し、オレンジ色の花を咲かせていました。「花が咲いて、花びらが落ちると、めしべの部分が地面にもぐり、豆に成長していきます」と平田さん。
豆の様子を見てみましょうと地面をそっと掘ると、、、ありました!!
ほやほやの柔らかい白い豆に成長していました。「周囲に雑草が生えていて、抜きたくなりますが、雑草を抜くと落花生の根や豆が一緒にちぎれてダメージを受けるので、このままにしておきましょう」とのことでした。収穫は10月ごろの予定。塩ゆでして食べると、今まで味わったことのないくらいおいしい品種とのことです。「早く食べたい!」と皆の声。収穫が楽しみです。掘り出して観察した豆は、またそっと地面に埋めたのでした。

オレンジ色が可愛い落花生の花
地面から掘り出して落花生の観察。少し豆が成長しています。

バジルの葉っぱが大変身

前回の活動で収穫したバジルの葉っぱを水に差して1週間ほどおいておいたら、葉っぱに根っこが生えてきていました。まさか、葉っぱ1枚に根っこが生えてくるなんて、初めての体験です。バジルの生命力に驚きました。このバジルはこの後どんな風に芽を出して成長するのかとワクワクしながら見守っています。葉っぱ1枚にも命が宿っていると実感した出来事でした。

根っこが生えてきたバジルの葉

今までの活動で収穫した作物で、梅シロップやバジルペースト、トマトソースを作りました。次回の活動では、前半の活動で収穫したものを使って試食会をしたいと考えています。どんなメニューができるか、次回の活動で報告しますね。
                                             
辻調理師専門学校 井原啓子

 

クイズの答え

食べたのはタバコガの仲間でした。(苦手な人のために写真は少し加工しました)
ピーマンの中には、穴よりも大きく成長した芋虫ちゃんがお住まいでした。タバコガの仲間は、孵化すると、穴をあけてトマトやピーマンなどに入り込み、中の果肉を食べながら成長していきます。ある程度中身を食べつくすと、次のピーマンなどに入り込み、穴をあけて食い荒らす虫です。
野菜の内部にいれば、雨風をしのぎ、鳥やカエルなどの天敵から隠れ、農薬から身を守ることもできます。人間にとっては、大事な作物を食い荒らす困った害虫なので、早期に発見して取り除く必要があります。
株のまわりに支柱を立て、「防虫ネット」で全体を覆うことも有効です。これで成虫が産卵するのに飛来するのを防ぐことができます。穴の開いたピーマンやトマトは、要注意です。

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やってみて 、追求して 、つくりだす 。 いつだって 、世界を変えたのは変わり者だった。何にも負けない『好き』の力が新たな世界を創造する。 東京学芸大学とMistletoeの新たな教育の試み。エクスプレイグラウンド。