植物の力強い成長に圧倒されました! 〜 くいしんぼう ラボ 活動レポート(vol.3)
2022年7月27日(水)、「くいしんぼう ラボ」の3回目の活動がおこなわれました。今回も農園を管理されている、リーダーの平田さんにご指導いただいての農業体験です。
昨日は雨でしたが、今日は真夏の太陽がさんさんと降り注ぐ一日となり、熱中症とコロナの対策をしながらの活動となりました。ブルーベリーの収穫、ほうれん草の花の観察、ニンジンの試し取り、トマトの生育状況の観察、インゲンの観察と収穫、落花生の観察、バジルの採取という盛りだくさんな内容で、今回もたくさんの新しい発見がありました。
最初は、旬を迎えたブルーベリーの収穫です。
「実が熟すにつれて、緑→ピンク→赤→赤紫→濃い紫に変化していきます。濃い紫色の実を収穫します」と説明する平田さんの話の後、いよいよ、収穫スタートです。
「赤い実は、どんな味がするのですか?」の質問に「せっかくなので、食べてみましょう」と平田さん。赤い実を口に含んで「酸っぱいけど、食べられなくはないね」「やや緑色の赤い実は、渋みがあって硬くて、食べるのをお勧めできないなあ」など、この時期の実を食べたからこその意見交換ができました。
次は、ほうれん草の「花」を見に行きました。
「今年は6月に36℃を超える猛暑が続いたため、ほうれん草が花をつけてしまいました。そうするとほうれん草は、栄養を花に集めはじめるので、葉は固くなり筋張ってしまい、おいしくなくなります。つまり、収穫時期を通り越してしまったのです」と平田さんが説明してくれました。
もちろん、私たちがほうれん草の「花」を見たのは初めてです。花は、地味で花びらはなく、色は緑。花としては控えめな印象です。また、私たちが知っているほうれん草とは少し違う姿で、周囲の雑草と区別がつかない状態でした。ほうれん草と言われなければ、わからないなと思いました。とう立ちした茎に付いている小さな葉は、ほうれん草のミニチュアのような姿で、少しちぎって口に入れると確かにほうれん草の味がしました。サラダなら、使えるかも!
トマトは支柱に支えられて、大人の背丈ほどに成長していました。
「市場に出荷するトマトは通常、完熟を待たず収穫します。完熟したトマトを、市場に出荷すると店頭に並ぶときには傷んでしまうためです。今日は、完熟のトマトの味をみてみてください。ただ残念なことに、トマトの実割れが起きてしまいました」と平田さん。
雨量が多いとトマトが水をたくさん吸収し、実に水分がいくため、実が割れてしまうそうです。ハウス栽培と異なり、露地栽培は天気の影響をストレートに受けるので、こうしたことも起きるとのことでした。
ちなみに、トマトは横に這わせて育てるより、支柱で支えて縦に成長させたほうが、立って作業ができ、畑のスペースも広く使え合理的であることもわかりました。
1回目(5月25日)の活動で播種(はしゅ。「種まき」のこと)した、「つるありインゲン」と「つるなしインゲン」は、いよいよ成長し収穫時期を迎えました。成長の仕方が異なり、同じインゲンでも種類が多様であることを改めて実感しました。残りは、豆にして収穫します。
可愛いらしい花が印象的でした。
今日の収穫はこんな感じでした。
くいしんぼう活動、今後もまだまだ続きます。次回の活動も楽しみです。
辻調理師専門学校 井原啓子
【クイズの答え】
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