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8月のラボ活動より

ラボ活動表紙2_8

Explaygroundではさまざまなラボが「遊びから生まれる学び」を実践しています。
そんなラボの活動を毎月、幾つかピックアップしてご紹介していきます。 Explaygroundのラボ一覧

VIVISTOP GAKUGEI 準備室

子どもも大人も、だれもが気軽に「つくることで共に学びあう」を実践できる場づくりをはじめます。木工や電子工作から、レーザー加工機や3Dプリンターといったデジタルファブリケーションまで。気になることをとりあえずやってみて、見つけたことについてわいわい話しながら「つくって学ぶ」を楽しむ人を増やします。

普段は学芸大キャンパス内にある建物で、Explaygroundの拠点となっている CLT combo を中心にものづくりからの学びを実践していますが、実はもう1か所、JR東小金井駅近くの高架下でも「VIVISTOP for Bricoleur」として活動しています。

そして、8月にはイベントを開催して色々な人にお立ち寄りいただきました。

今後も毎週月・火曜日と毎月第1・第2日曜日に開いていますので、お近くの方はぜひお立ち寄りください。

防災教育ラボ

年々増加する自然災害に対応するため、子どもや、日本語の十分でない外国人、高齢者を含め「誰ひとり取り残さない防災教育」をめざしたプログラムを実践開発する。さらに、企業・学校・行政と連携協働することにより、地域のネットワークを構築し、「災害に強い町づくり」のモデル作りをし、発信する。
リーダー:後藤範子(東京学芸大学大学院)

最近活動が本格化してきたこのラボは、大学院生たちが中心となって毎週オンライン会議でビジョンを練り上げながら、実践活動も並行して行っています。8月には埼玉県羽生市の商店街で防災イベント「親子でやろうよ!チャレンジ防災部」を開催しました。

イベントでは、市役所職員の方からの地域の防災情報の共有に続いて、親子でペットボトルランタンを作るワークショップを開催。作り始めるとみんな熱中して、どうやったらキレイに光るかをあれこれ試していました。お子さんと大人とでは関心の持ち方が違うので、親子対象の企画では片方が暇にならないようにすることもポイントなど、ラボ側にも多くの学びがありました。今回は、学芸大学の卒業生が勤めている某企業さんから防災関連商品をご提供いただくこともでき、行政・企業・市民が一体となり防災の輪を作っていくことをサポートする形が少し見えてきました。今後もいろいろな場所で人や組織を結んで防災を楽しむ企画を実施していきます。

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Möbius Open Library(MOL)

図書館と知の未来について考えるラボです。
知を蓄えて整理する仕組み(=図書館)と、知を取り込んで新しい知を生み出す活動(=学び)の関係を思いつつ、知を取り巻く新しい仕組みや活動のあり方を考えていきます。
リーダー:高橋 菜奈子(東京学芸大学 附属図書館)

先日このブログでもご紹介したMOLです。

最近は「次は何しよう?」フェーズなのですが、これまでやってきたことが色々と反響をいただいているので、それを記事にまとめました。

この記事にも書いていますが、学芸大図書館公式Twtterで「学芸大OPACに『本棚を見る』ボタンを設置しました!」と流したところ、これが大反響を呼び、1,000を超える「いいね」をいただき、公式Twitterを始めて以来の最高記録だそうです。引用リツイートのコメントもとても嬉しいものでした。

教育イノベーションネットワーク

東京学芸大学の卒業生で、教員にはならずに社会で教育支援を行っているかたがたと、現役の学生のネットワーク構築し、大学生による教育のイノベーションを支援していきます。
リーダー:金子 嘉宏(東京学芸大学 教授)

「教育」と「多様性」をテーマに、卒業生にインタビューしていく動画シリーズ「みちしるべ」。8月は「障害のない社会をつくる」をビジョンに掲げて活動する株式会社LITALICOで活躍している方のインタビューを公開しました。「教員になるか民間で働くか」と考える学生さんたちにご参考になるのではないでしょうか。

授業研究ラボIMPULS

日本の伝統的な教員研修システムである「授業研究」を国際発信し、算数・数学の授業研究をフィールドにした、グローバルな授業研究ネットワークの拠点となるラボです。
東京学芸大学Project IMPULS(International Math-teacher Professionalization Using Lesson Study)で得られた知見と強みを活かし、世界中の先生が日本の授業から学び・日本の先生が世界の授業から学ぶための教員向けプログラムの開催や、海外における授業研究導入/発展支援のための専門的コンサルテーションを行います。
リーダー:松田 菜穂子

先日当ブログでもご紹介したIMPULSです。

このインタビューでもお話されていたとおり、実践を重ねながらプログラムのパッケージ開発を進めており、8月は日本数学教育学会のシンポジウムでその成果をお話させていただきました。→チラシPDF

VR体育ラボ

VRコンテンツを開発し、そのコンテンツを利用して、問題解決学習の問題生成場面をデザインし、実践します。体育の授業で、動きをイラストや動画で確認するのではなく、プレイヤーの視点そのものから動きを捉え、活動者の内側の視点に立って、問題を設定し、解決していくような新しいスタイルの問題解決学習を確立することが目的です。
リーダー:鈴木 直樹(東京学芸大学 准教授)

今月は遠隔体育ラボなどと合同で夏の「合宿」を開催しました。「合宿」とは言っても、このラボはメンバーが北海道から九州まで散らばっていますし、(コロナ禍ということもあり)2日間に渡ってオンラインで合宿を行いました。
合宿は非日常的な環境に集まって、寝食を共にしながら語り尽くすことが新しい企画を生んだりするものですが、仕方なし。その代わり多くのメンバーが参加することができましたし、他の予定と重なってしまった人も部分的に参加できたというメリットも。
この2日間は、あっという間に終わってしまって時間が足りなかったというほど充実した時間になりました。
合宿で話し合った内容は、9月からの二学期に中学校で行うVR体育授業の計画と、そこで使う新しいVRアプリ(フジムー作のプロトタイプを参考に、企業さんが再構成して実装するもの)の仕様を、開発元の企業さんにも参加していただいて議論しました。二学期の授業実践が楽しみです。

放課後まほらbo

「まほら」とは、「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の日本の古語です。子どもにとって、親にとって、地域にとっても素敵な「放課後のまほら」を探究します。
リーダー:小森 伸一(東京学芸大学 教授)

放課後まほらboは、夏休みも毎週活動していました。その様子はブログをご覧ください。学芸大 正木賢一先生とのオンライントークも、今回は「力を伸ばす表現について」をテーマに最終回で実施しました。

Edu Knot Lab

「東京学芸大学に〈越境×協働〉の結び目をつくり出せ」
東京学芸大学は教育の中央商店街。ないものは,ありません。
でも,入学してどこかのお店に入ったまま,隣のお店には何があるのか,どんな人がいるのか,その交流はとても少ない。教師に必要なのはお店のディープな常連になること以上に,いろいろなお店に並んでいる商品や世界をつなぎ合わせて教育を生み出していく力です。
「Edu Knot Lab」は,教育の結び目をつくっていくラボ。いろいろな専門性を総合的に結びつけていく中で,教育の実践と,それを生み出す視点づくりを,学生の協働,教師の協働で進めていきます。
リーダー:南浦 涼介(東京学芸大学 准教授)

学内に教育の結び目をつくっていく活動の一環として、月2回、放送をしている Edu Knot Radio。8月は夏休みにしようと思っていたのですが、やっぱりやろうということになり「先生が学びなおすということ - 教職大学院とは?」と題し、現役教員の人が数多く学び直しに来られている教職大学院とはどういうところなのかを、実際に学ばれている方をゲストにお迎えして、大学院で教えているラボメンバーらと語り合いました。

Edu Knot Radio vol.8「先生が学びなおすということ - 教職大学院とは?」

ほかにも各ラボがさまざまな形で活動していますので、来月以降もお知らせしていきます。

(フジムー)

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