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発達障碍の僕

こんにちは。
Tawickyです。
本日は、発達障碍当事者である僕が経験した特性について紹介させていただきます。

発達障碍とは

まず発達障碍は何かについて説明します。
発達障碍は健常の人よりも脳機能に偏りがあることを指します。発達障碍は大きく分けて「ADHD(注意欠如・多動症)」、「ASD(自閉スペクトラム症)」、「LD(学習障害)」の大きく3つに分けられています。
それぞれの主な特性として「ADHD(注意欠如・多動症)」は不注意や多動性、衝動性、「ASD(自閉スペクトラム症)」は限定的な行動、社会的コミュニケーションの困難、「LD(学習障害)」は文字や計算の習得の困難と言われておりますが、人によっては様々な特性があります。
(引用元:https://junior.litalico.jp/about/hattatsu/)


その中でも、僕は「広汎性発達障がい」と診断されており、現在は「広汎性発達障がい」は「ASD(自閉スペクトラム症)」としてみなされています。
それでは僕が発達障碍の当事者として経験したエピソードについて紹介します。

経験した特性

・物忘れ、無くしものが多い。

今は前よりも少なくなりましたが、未だに物忘れやなくしものをすることはあります。失くし物に関しては昔は幼少期しょっちゅう失くしものをし、親に探すことをつきあわさせてしまったこともありました。また最近では自転車の鍵を失くしてしまい、鍵を取り換えなきゃいけないという事態になったこともあります。
物忘れというと、学生時代に体育の授業がある時に体操服を忘れてしまいいつも母親に届けてもらったり、最近でも自宅付近の公園に家の鍵を置き忘れる事態も。

とにかく今でもなくしものや物忘れはあります。

・衝動的になりがち

後先を考えずに一方的に行動することは多くあり、今でもそのような形で行動してしまいます。
例えば、スケジュールを確認しないで他の予定を入れてしまい、周りから迷惑をかけてしまうことも在りました。
また、バスの乗降地、時間帯の確認を無視して勢いでチケットを予約してしまい、気づいてキャンセルしようと思ったら取消料を取られることもありました。
また、これも衝動的になることと近いのですが、感情的になることも多かったです。不測の事態になる時はいつも慌てふためいてしまったり、都合が悪いことがあれば癇癪を起こすこともありました。昔はココアを作るための材料の牛乳がなかったことだけでも怒ることですらあったぐらいです。


・マルチタスクが苦手

複数のことを同時にやることも苦手でした。コンビニのスタッフといったアルバイトの接客業を経験したことがありますが、お客様の対応をしながらも商品を仕上げ準備という仕事の為、段取りをなかなか把握することが難しかった僕は同時に二つのことをやりこなす事がどうしてもできませんでした。
そのため、始めて2ヶ月ぐらいで干され辞めるという事態に陥ったこともあります。
一方で、発達障碍の人は一つのことに集中しがちです。一つのことにこだわりすぎたがあまり他のことを蔑ろにすることが多いです。
僕の場合は、一つのことをこなすことにこだわりすぎたがあまり他のやることを忘れてしまい、方っておいてしまうことがありました。

・対人コミュニケーションが苦手

これは一般的なASD特有のもので、自分もその特性で人とコミュニケーションをするのにも支障を来たしています。
例えば、何を言いたいのかわからないと人から言われることが多かったり、人前で話すことにやたらと緊張しすぎてしまうことが多く、うまく自分が表現したいことを伝えられないことが多かったです。
そのため、就職活動の面接もかなり苦戦し、対人関係の構築や社会的なコミュニケーションを行うことに自信をなくしてしまうこともありました。

対処法

自分ができる限り行った対処法について紹介します。発達障碍というのは、一生向き合わないといけないものなので僕も完璧に対処しきったとは断定できません。ですが、一人でも発達障碍を抱える人達の参考になり、改善ができれば幸いです。


・わかりやすいところにしまうようにしてる。

なくし物や物忘れが多い時は自分のわかりやすいところに収めて置くようにしています。
僕の場合は、鍵を財布といった常用しているものの中に閉まっていたりしています。

また、タンスや引き出しにテープを張り、中に納めるものをテープに書くこともおすすめです。
そうすることで、取り出して使うときに片付けもしやすく、なくす確率も減らせました。

加えてですが、鍵などの貴重品は鈴など音のなるものや目立ちやすいものをアクセサリーを付けてあげるとなくしにくくなります。

・予備も持っておく。

鍵といった貴重品の場合は、アクセサリーを付けていても失くしてしまうことはあります。実際僕もそうでした。
そんな時は必ず予備のものを何個か準備しています。そうすることで仮に一個失くしてもまた別のものを使うことができるようにしています。

予備のものを片付ける場合は、家の部屋の取りやすい所にしまっておくようにしています。

・対処法を冷静に考える癖をつけていく

感情的に行動してしまう時は、できる限り冷静になり、対処法を優先して考えてみる癖をつけるように心がけています。

あたりまえのことを言うと思うかもしれませんが、最初は冷静に考えることは難しいです。ですが、次第に対処法について考えようとすると意外と落ち着き、冷静に対応できたことがありました。

また、衝動的に行動してしまう場合には、その行動はどのような影響をもたらすのか、自分にとって必要なのかなどたくさん自問自答しやると決めてから行動することにも心がけています。

・できないことはしない。できることに着手する

発達障碍当事者である僕は他の人と比べると抽象的な言葉が理解できなかったり、複数の作業を同時にこなすマルチタスクといったことがこなせないなどできることは限られてくるかもしれません。ですが、できないと思ったことはしないと自分の中では決めています。
誰にでも得意不得意は存在します。何でも完璧にこなせる人間はいません。
地球上には様々な生き物が存在しますが、どの生き物にも得意なこと不得意なことがあるのと同じです。魚は歩くことができないし、ゾウは木に登れません。それは人間社会にも同じことが言えます。
人間は社会的な生き物であるが故に一人では生きていけないからこそ、お互いの弱点を補填しながら文明を発展していったはずです。

だからこそ何をやってもできないことならいっそのこと、できないことに時間を費やさずにできそうな人に任せて自分の強みやできることを活かせることに時間をかけていきたいのです。


もし、できることがないよ!と思うのであれば、

やって疲れること を思い浮かべます。

これはやりたいことを探すならやりたくないことを探すというニュアンスに似ているかもしれません。

自分がやって疲れそうだなと思うことをたくさんあげていくと自分ができないことを明確化するだけでなく、自分のやってみたいことや強み、果ては自分の夢をより明確化することができてます。

・やるべきことをリスト化する、タイマーをつける

マルチタスクが苦手な場合、やるべきことをメモしてリスト化しています。
そうすることで、次に何をするかをメモを確認しながらすぐに実行しています。
もし、こだわりすぎて集中してしまう場合は、携帯のタイマーをつけてなるべくスイッチの切替を行っています。

・他人に期待も比較もしない

僕は対人関係やコミュニケーションを行うに当たり周囲にかなり気を使いすぎて、疲れることが多いです。それは結局のところ、自分も他人に期待しすぎているからであるものだと実感しております。
そのため、他人に期待しないようにしています。
そして、他人に期待することほど無駄な時間を過ごす事はありません。他人に期待し変える暇があるなら自分を改善した方がよっぽど有意義な時間を過ごすことができるはずです。
それに人は必ず誰かから嫌われるものです。たとえそれが愛されキャラである有名人でも。万人に好かれる人は存在しません。
ただ自分を大切にし、自分を理解できる人と過ごす時間を優先するようにすればいいと思いながら過ごしています。

また、他人と比較することもしないようにしています。他人と比較することはただ自分に劣等感しか生まないからです。世の中には上には上がいるので比較したところできりが無いのです。
他人と比較するならまず過去の自分と比べた方が自身の成長の過程を味わえて楽しいと思い始めています。

最後に

いかがでしたでしょうか。
発達障碍当事者である僕が経験したことや自分なりに対処している方法をまとめました。
あくまで個人的な対処法なので、万人に対応できるかはわかりませんが、参考としてとどめておくようよろしくお願いします。
改めていいますが、発達障碍当事者で自分としてはこれらのことこれからずっとむきあわないといけないのでこれらの対処をしたとしても完全になおるわけではありませんが、最大限に対処できるようにしています。

ここで、僕から大切なことを言います。
それは、

皆違って、皆良い

です。

世界には、色々な価値観があるからこそ世界が色とりどりで面白く感じるものなのです。
国や地域によってもいろいろな人がいて様々な文化があるからこそそれぞれの価値観を表現したいと思えるのです。

だから、多様性を楽しむなら違うことを恐れずに自分の異質な面を個性として楽しむのです。

そしてもう一つは、コンプレックスも強みにできるということです。

これまで、僕は発達障碍としての特性を上げてきましたが、悪いことだけでなく、良いように変えることや長所になれることだってあると思ってます。

僕の場合は自分の特性を以下の通りに切替えています。

  • 物忘れ、無くしものが多い→嫌なことを簡単に忘れるようにする。

  • 衝動的になりがち→素直に感情を表現できる。行動力がある。

  • マルチタスクが苦手→一つのことや自分のやりたいことや好きなことに全力投球で楽しめる

  • 対人コミュニケーションが苦手→人と関わることが苦手な分、孤高になりやすく、自分と向き合い続けることができる。

ご覧になっている皆さんも特性のことでつらい気持ちになることも多いですが、ぜひこれらを長所や強みにして置き換えてみてください。

最後まで熟読していただきありがとうございました。

今日があなたにとって特別な日でありますように。

それではまた。アデュオーッス!


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