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The Age of Innocence 

たまにほんとにどうでもいい話を思い出します。そして映画とはなんの関係もなくて申し訳ないのですが、この話を思い出すとこのタイトル(内容ではない)を思いだしてしまうのでタイトルにしました。

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息子の通った高校はそれなりに名のある中高一貫校だった。

入学式だか始業式だかの時に何人かの新入生が全校生徒や保護者達の前で入学の喜びやこれからの抱負を語る機会があった。その中で一人の可愛いらしい女子生徒が目を輝かせながらこんなことを言って入学の喜びを語ってくれた。

先日電車にのっていたら見知らぬおじさんが近づいてきて「その制服は○○学園だね。僕も卒業生なんだよ。とてもいい学校だよ、頑張って勉強してね。」と言ってくれました。私は自分が○○学園の生徒になったことを誇りに思いました!

誰も何も言わなかったけれど、先生方と保護者の間にピリッとかすかな緊張感のようなものが走ったのを感じたし、彼女への拍手もピコセカンドぐらい遅れたような気がした。後日ご両親から彼女になんらかの言葉があっただろうことや、彼女の発表とは無関係を装って学校でも全校生徒になんらかの指導があったであろうことは容易に推察できる。

無垢な彼女がどうか無事そだってくれますように。