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息子に言いたいこと

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なかなか連絡してこないので、息子に言いたいことをここに書きます。
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#大学

いまの時代の研究者にはとてもなれない

AIが論文のサマリーを数秒もかからず出してくれるという。                * 大昔、自分を研究者と言っていた時があった。自称研究者というわけでもなく、まがりなりにも企業の中央研究所の研究者だったし、履歴書にもRESEARCH SCIENTISTとか書いたりしてたので、まあ研究者だったと思う。 研究者だったときは、とにかく頑張っていっぱい論文を読んでアイデアを出してそれを元に実験をして、実験結果だって論文をたくさん読んだり同僚と議論したうえで自分の頭で比較分

Been there Done that

息子の大学を決める時に、昔どこかの国際機関で偉かったおじさんとか著名人を特任教授や講師に据えて、彼らの「ゆるい昔話」を「(例えば)グローバル人材(ってなに?)になるための講義」とかなんとかいって学生に聞かせる授業を売り物にするような大学に行かせる気はなかった。 「こんな有名な人、偉かった人、が先生になってる大学」として選ぶ親や子ももいるのだろうか? 某大学でそんな感じの講義を頼まれたことがあって、私はとにかく「今」を話すようにしたつもりだったが、講師の一人(有名な経済関係

自分はどんな時に幸福だっただろうと考えてみて驚いた事とお金

今までの人生で本当に一番心の底から幸せだったといえる、できるものならまた戻りたい、と思う時期は、なんと人生で一番貧乏な時だった、、、 乳飲み子を抱えて学生してたのに、養育費は振り込まれないし、収入もないし、わずかな奨学金とこずかい程度に払われるTAのバイト代だけで生活をしていた。自分も子供も洋服はいつもThrift Shopだった。毎朝自転車の後ろに息子をのせてデイケアにいって子供を預け、そこから大学に行き、帰りにまた息子を自転車の後ろにのせて大学の宿舎にもどる。もちろん車