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息子に言いたいこと

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なかなか連絡してこないので、息子に言いたいことをここに書きます。
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お金の不安

お金の不安て不思議だ。 最近定年となった友人は大企業の重役で退職金も年金もたくさんあるはずなのに、何千万円だか億だかの貯金があるのに、毎月もらっていた高額給料がなくなって毎月何万円かずつ貯金が減ってるのを見るのが怖くて不安なので仕事を探していると言う。数十万しか貯金ないし給料少ないけど貯金が毎月数百円でも増えていたり変わらないから安心という人がいる。 どう考えても前者のほうが安心だと思うのが、お金の不安は前者にやってくる。 「稼ぎに追いつく貧乏なし」 真面目にこつこつと

お札が紙切れになる前に

どんどん円安になるので、最近クレジットカードを使う時に「日本のクレジットカード使おうか。日本円が紙切れになる前に使っちゃったほうがいいよね」と冗談のつもりで息子と会話する。ずっと冗談でありますように。                 * その国を出たらその国のお札なんてトイレットペーパー以下(お尻すらふけないから)という国はたくさんあった(ある)。その国を出る前に使わないと、たとえ万万万が一国外で換金できたとしてもすごく低いレートかトイレットペーパー以下なので使いきって出

早ければそれだけで成功する事は多い

息子に言いたいこと。 能力なんてあろうがなかろうが早く始めたというだけで成功したりする。早ければそれだけで成功することは多い。 タイミングがよかったよねえとか、ラッキーだったよねとか思ったりすることがあるけど、能力があるからだよとか思うこともあるけど、そんなんじゃなくて単に思い立ってすぐに行動したから成功したということは多い。何について言ってるのか説明する必要もないくらい、何についてもそれが真実だったりするぐらいThe sooner the better なことは多い。

住んでみたいって言い続けてたら

ブリュッセルからもどったらこれから2年間ポルトガルに住むためのカードが届いていました。 ポルトガルに住んでみたい。(定年も近い)今なら仕事辞めて住めるんじゃないかと思いたって1年が経ってみると、一人と1匹でリスボンに住み始めてそろそろ5ヶ月目にはいるという状況になりました。 なんだできるんじゃん。 「ポルガルに住みたいって言い続けてたら現実になるだろうか」とか書いたりしてたのが1年前ですが(上記)いろいろしてたら結局は住む事なったので、やりたい事はやりたいって言い続けて

選ばなかった道の先には何もない

この年になっても、というかこの年になったからかな「もしもあの時」と考えることがよくある。とくに昔の同僚や同級生と話したあとに感じて、そしてなぜかなんだかちょっと落ち込んでしまう。 「もしもあの時上司にさからわなければ」「もしもあのとき自分のくだらないプライドに固執しなければ」「もしもあの時腐ったりしなければ」「もしもあの時にあんなに無知じゃなかったら」「もしもあの時もっと我慢していたら」、、、 「もしもあの時もっと大人だったら」 「もしもあの時」の後に落ち込んでしまうの

世界はゴミで溢れている

トフと散歩しながら思う事。 40年前のリスボンにもこんなにゴミが散乱してたんだっけ?               * 気候変動や環境破壊やあれやこれやで地球はどんどん(悪い方に)変わっているのだが、明らかに昔と違うと思えてるのが目に見えるゴミの量だ。 自分が歳をとってゴミも含む汚いものに対する耐性が落ちたのかなと思うこともあるけど、それを考慮してもやっぱり世界のゴミはものすごい勢いで増えてそして目につくところに溢れ出しているような気がして仕方がない。世界中ゴミだらけだ

2024年11月の恐怖

この国にも寒波が来ているらしく珍しく寒い上に雨がふった。フードのないレインコートを着て頭だけずぶ濡れになったトフを連れて短い散歩から帰宅したあと、夕方からちょっとした集まりに参加してきた。                 * 友人がアメリカの某アイビーリーグ大学の卒業生の集まりに招いてくれたからだ。学生じゃなくて博士研究員で3年働いただけなんで、まあHonorary Memberってことで参加させてもらった。そういえば私が働いてた時に近所の大学宿舎だかに村上春樹さんがいた

やれば出来ると思うのはまだ始めてもいないから

リタイアするならポルトガルでしたいなとおもって準備を始めてみたら、ポルトガルには住むことにはなったけれど、肝心のリタイアするタイミングを考えなかったので仕事をどうすればいいのか考えている。が、まあとりあえず半年ぐらいは仕事しなくてもいいだろと今まで挑戦したくてもできなかった”まったくお金にはならない事”を片っ端からはじめている。 例えばプログラミング。最後にプログラミング言語をさわったのはなんと学生時代の授業にあった計算機演習でのFortranなんです。(ちなみに最近までエ

どうか、どうか、戦争のない世界になりますように

今朝もまったくいつもと変わらずいつもの時間にいつもの場所のテージョ川のほとりまでトフと一緒に散歩しました。 どうか、どうか、戦争のない世界になりますように。

クリスマスと割り箸

温暖な気候のクリスマスマーケットはどうもねぼけた感じで、南半球のクリスマスみたいな開き直った感もなくてなんとなく中途半端な感じがする。白い息も凍るようなマーケットで凍えた手でプラスチックのカップを持ってVin Chaudをちびちびと飲む感覚は味わえない。サングリアじゃないんだよお。このねぼけ感は装飾のライトに冷たい空気を突き刺すような鋭さがないからなんだろうか?暖かいから空気中の水分含量が高いので光が散乱するからシャープさがない?とかいろいろ考えながら犬と一緒に毎日マーケット

片づけたい気持ちをおさえる

To Do Listをつくって出来る事からどんどん片づける癖がついている。 これが危険なのは出来る事から片づける事で、必然的に簡単ですぐ出来る事はどんどん片づくので気持ちがいいのだが、するのが難しい事はいつまでもリストに残ってしまう。で、難しい事は大体いつも重要な事だ。 さっさと出来る事をやってしまえば、残りの時間を難しくて重要な事に気持ちよく使う事ができる、とはならない。簡単にすぐ出来る事でも沢山してたら時間がなくなってしまうから。簡単ですぐに出来る重要でない事を毎日し

ユニクロの功罪

冬に東京の地下鉄に乗るとほぼ毎回息子とする会話がある。 「みんな暑くないのかな?」 二人ともずばぬけて寒さに強いわけではないが、東京の地下鉄の中は暑いので冬でも二人とも半袖になったりする。なのに他の乗客はユニクロダウンをもっこりと着込んで、そしてたぶん下着はユニクロヒートテックで、寒そうに座っている。 ユニクロのせいでみんな(特に日本人は)昔よりも寒さにかなり弱くなったんじゃないだろうかと、ユニクロ製品が買えなかった場所に長く住んでいた親子は思ったりするが、この考察は結

プライスレスを買う

短期間でアパートを退去しないといけないので大忙しで片つけている。4畳のトランクルームに入りきらない物は、売ってる時間なんてないので、もったいないがどんどん捨てなければならない。なので情け容赦無く物のトリアージ的なことをしている。 残すーーー○ 捨てるーーー✖️ ダイソー的な食器やカインズ的台所用品ーー✖️ 息子の大学を訪問したとき買った校章の消えかけたマグカップーー○ オーダーメイドで仕立てた仕事用シャツやスーツ多数ーー✖️ サンフランシスコの古着屋で5ドルぐらいで買った

別れが寂しい時は

別れが寂しい時は、次のことだけを考える。次にしたいこと、日本でしたいこと、ポルトガルでしたいことリストを作ってかたっぱしから準備していく。あんまり多すぎて立ち止まれない。寂しさは立ち止まった時におそいかかってくるからね。