マガジンのカバー画像

息子に言いたいこと

86
なかなか連絡してこないので、息子に言いたいことをここに書きます。
運営しているクリエイター

記事一覧

ポルトガルギター

ファドの伴奏でおなじみポルトガルギターの音色が大好きだ。(楽器できないくせに)自分で演奏してみたいとずっと思っていて、もしかすると初心者でもレッスンが受けられるのではと近所の楽器店にいってみた。 ポルトガルギターがあった。ついに初めて触ってみた。感動する。 が、ポルトガルギターのレッスンはしていないという。そして難しいともいわれた。ま、それはそうだろと簡単に納得して、だったら普通のアコースティックギターでファドを弾けばいいのではということでギターを習い始めました。 全く

年金の残酷

海外出稼ぎの期間が長かったけれど、日本の国民年金の掛け金も任意で払っていたのでその年齢になれば少しだけどもらえる(はず)。年金定期便とやらでみるともらえる年金額がわかり、そこでは私の年代では特別支給の老齢年金というのが年に11万円もらえる(はず)となっていた。多くはないが日本で借りてるトランクルーム代の足しになるなあと思っていた。 先日、年金事務所から通知が来た。 「法律が変わって(11万円が)8千円になりました。」 え?! どの法律がいつどう変わったのかも知らせてく

どうして今の日本に住むのが辛いのか

日本に住む方が金銭的には楽だけれど、今の日本に住むのは精神的なストレスが大きい。 維新が大嫌いなので大阪に住むのが辛いといってた友人の気持ち BREXITに反対していたイギリスの友人の気持ち Trumpの任期中は喪に服すといって黒い服しか着なかったアメリカの友人の気持ち 友人たちの気持ちがわかる。 下は2年前に書いたNoteです。 ここにいると日本のニュースから離れられる。日本の情報は遮断できる。情報にアクセスしなければいいだけで日本にいる時のように嫌でも耳に入るとい

いまの時代の研究者にはとてもなれない

AIが論文のサマリーを数秒もかからず出してくれるという。                * 大昔、自分を研究者と言っていた時があった。自称研究者というわけでもなく、まがりなりにも企業の中央研究所の研究者だったし、履歴書にもRESEARCH SCIENTISTとか書いたりしてたので、まあ研究者だったと思う。 研究者だったときは、とにかく頑張っていっぱい論文を読んでアイデアを出してそれを元に実験をして、実験結果だって論文をたくさん読んだり同僚と議論したうえで自分の頭で比較分

坊主と先生

前の投稿で高校の時の数学の先生を思い出したら、ついでに国語の先生を思い出した。 その先生はお坊さんもしていたので檀家の皆さんには「先生」とよばれていたが、学校では学生たちに「坊主」と呼ばれていた。 そういえば世界史の先生はすけべそうな感じで「エロドトス」と呼ばれていたが、感じだけだったのかもしれないのに。 そういえば昔の青春ドラマにでてくる高校では先生達はあだ名でよばれてた。今はどうなんだろ。

電気料金の請求書に驚いて思い出すこと

初めて電気料金の請求書がきて一瞬ええええええ!と驚いた。 Mensalidades €11,409 Consumos €9,984 月に300万円近いなんておかしい!と一瞬目を疑う。あ、そうだ、1000を区切るのはポイント(ピリオド)で、小数点はコンマだったんだった。小数点以下 に3桁あるのは心臓に悪い。初めてヨーロッパで働いた時にDecimal separatorに混乱したのを思い出した。 が、一瞬驚くけど困ったことはない気がする。 銀行から送金する時には間違った

日曜日の午後

日曜日の午後 ランチに焼き魚が食べたくなったので、お魚の美味しそうなレストランをネットで数軒探して目星をつけ12時ちょっと前にふらっと出かけた。 閑散としている日曜日の午後を歩く。静けさと乾いた空気の土ぼこり感とくっきりした空と建物の土色とちょっと貧しげな感じのせいか、アディスアババで住んでいた家の近所を思いだした。日曜日の午後になると強い日差しのなか土埃のまう道を息子とぶらぶら歩いて、近くの路上で売ってるスイカを買いにいったんだった。(エチオピアのスイカはなぜか巨大でお

赤の広場と萎びたきゅうり

リスボンは観光客が多い。街のあちらこちらで観光客が長い列をつくっている。たぶん観光名所に行くトラムの駅とかたぶん有名なレストランとか、たぶんなにかがある所は観光客で長い列だ。 たぶんとしたのは、自分が知らないからです。いつも多くの観光客が並んでいるトラムの駅が近所にあり、ある日の朝に誰も並んで待っていなかったので「どこに行くトラムなんだろう、乗ってみよう」としたら「犬は乗れない」といわれて諦めたので、いまだにどこに行くトラムなのか知らない。 ここ数日の日中は暑いのだが、今

お金の不安

お金の不安て不思議だ。 最近定年となった友人は大企業の重役で退職金も年金もたくさんあるはずなのに、何千万円だか億だかの貯金があるのに、毎月もらっていた高額給料がなくなって毎月何万円かずつ貯金が減ってるのを見るのが怖くて不安なので仕事を探していると言う。数十万しか貯金ないし給料少ないけど貯金が毎月数百円でも増えていたり変わらないから安心という人がいる。 どう考えても前者のほうが安心だと思うのが、お金の不安は前者にやってくる。 「稼ぎに追いつく貧乏なし」 真面目にこつこつと

お札が紙切れになる前に

どんどん円安になるので、最近クレジットカードを使う時に「日本のクレジットカード使おうか。日本円が紙切れになる前に使っちゃったほうがいいよね」と冗談のつもりで息子と会話する。ずっと冗談でありますように。                 * その国を出たらその国のお札なんてトイレットペーパー以下(お尻すらふけないから)という国はたくさんあった(ある)。その国を出る前に使わないと、たとえ万万万が一国外で換金できたとしてもすごく低いレートかトイレットペーパー以下なので使いきって出

早ければそれだけで成功する事は多い

息子に言いたいこと。 能力なんてあろうがなかろうが早く始めたというだけで成功したりする。早ければそれだけで成功することは多い。 タイミングがよかったよねえとか、ラッキーだったよねとか思ったりすることがあるけど、能力があるからだよとか思うこともあるけど、そんなんじゃなくて単に思い立ってすぐに行動したから成功したということは多い。何について言ってるのか説明する必要もないくらい、何についてもそれが真実だったりするぐらいThe sooner the better なことは多い。

住んでみたいって言い続けてたら

ブリュッセルからもどったらこれから2年間ポルトガルに住むためのカードが届いていました。 ポルトガルに住んでみたい。(定年も近い)今なら仕事辞めて住めるんじゃないかと思いたって1年が経ってみると、一人と1匹でリスボンに住み始めてそろそろ5ヶ月目にはいるという状況になりました。 なんだできるんじゃん。 「ポルガルに住みたいって言い続けてたら現実になるだろうか」とか書いたりしてたのが1年前ですが(上記)いろいろしてたら結局は住む事なったので、やりたい事はやりたいって言い続けて

選ばなかった道の先には何もない

この年になっても、というかこの年になったからかな「もしもあの時」と考えることがよくある。とくに昔の同僚や同級生と話したあとに感じて、そしてなぜかなんだかちょっと落ち込んでしまう。 「もしもあの時上司にさからわなければ」「もしもあのとき自分のくだらないプライドに固執しなければ」「もしもあの時腐ったりしなければ」「もしもあの時にあんなに無知じゃなかったら」「もしもあの時もっと我慢していたら」、、、 「もしもあの時もっと大人だったら」 「もしもあの時」の後に落ち込んでしまうの

世界はゴミで溢れている

トフと散歩しながら思う事。 40年前のリスボンにもこんなにゴミが散乱してたんだっけ?               * 気候変動や環境破壊やあれやこれやで地球はどんどん(悪い方に)変わっているのだが、明らかに昔と違うと思えてるのが目に見えるゴミの量だ。 自分が歳をとってゴミも含む汚いものに対する耐性が落ちたのかなと思うこともあるけど、それを考慮してもやっぱり世界のゴミはものすごい勢いで増えてそして目につくところに溢れ出しているような気がして仕方がない。世界中ゴミだらけだ