読み違いをなくしたい

誤読の話ではありません。
ボードゲームの話です。

将棋を始めとしたいわゆる「完全情報ゲーム」の勝敗を左右するのは"読み"です。

運要素の介在する麻雀等のゲームは、展開が不透明ゆえに読みがそこまで有効に機能しません。
次に何が起こるか予測できないため、その場その場で最も期待値の高い行動をとることが勝利への最短ルートになります。

一方将棋等は、起こること全てが自分(と相手)の実力次第です。
無限大の実力があれば、特定の局面から勝利までを完全に見通せるゲームなのです。

それゆえ、自分の手→相手の手→自分の手…と順序立てて展開を予測することが何より重要になります。これが読みです。
よく将棋では「三手一組」などと言いますが、一定以上の実力同士で対局する場合には三手以上の読みも要求されがちです。

で、これが結構大変。
あまりに深く読むと、頭の中で手順を逆再生出来なくなって迷子となることもしばしば。
将棋は1回に1個しか駒が動かない上、駒ごとに文字という目印があるのでまだ読めますが、オセロのようなタイプのゲームはかなり苦手です。

読み違いをなくす一番のコツは「読む量を減らす」ことです。
かの羽生善治永世七冠がよく使う言葉として"大局観"というものがありますが、これも読む量を減らすべく用いられる方法論です。

対局経験を増やし、「有利な形」「不利な形」そして「勝利条件を満たしやすい形」を抽象的かつ感覚的に理解することが攻略への近道となります。

ところがこの"形"というのもなかなか厄介で、必須の読みすら切り捨ててしまったり、類型を一緒くたにしたために思わぬ罠にハマりがちになります。

そして何より"形"の判断基準が正確であることを証明するには抽象度が高すぎます。
僕が将棋と出会ってかれこれ15年(途中全く触れない期間あり)経とうとしていますが、自分の形勢判断に自信が持てたことなど一度もありません。
結局勝ち負けを確信するのは詰みを発見した時。
その程度の信頼度のものなのです。

理想はケアレスミスを直接根絶することでしょうが、現実的に難しい話です。
詰将棋なんかで訓練した方が良いんでしょうかね。
他のゲームにも詰め◯◯があればなお良いのですが。

ああ賢くなりたい…。

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