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Too Much Rain

2016年にリリースされたポール・マッカートニーのベスト盤"Pure McCartney"から毎回1曲ずつ紹介するコーナー。

基本データ
作詞作曲:ポール・マッカートニー
プロデュース:ナイジェル・ゴドリッチ
発表:2005年9月12日
録音:2004年9月〜2005年4月
収録アルバム:
"Chaos And Creation In The Backyard"
"Pure McCartney"

演奏
ポール:ボーカル、グランドピアノ、アコギ、ベース、ドラムス、エレキギター、12弦ギター、マラカス、オートハープ

サウンド

軽快なピアノ、動き回るベース、そしてダブルトラックのアコギを基調にした、ポールらしいサウンドだ。メロディアスなラインを伸びやかに歌うポールのボーカルも魅力的だ。ベースラインについては、ポール自身が'Come Together'や'Silly Love Songs'を例に挙げ、歌とは違う楽器で魅力的なメロディを奏で、曲全体をサポートしていくやり方を誇りに思っていると語っている。

レディオヘッドのプロデューサーで名を馳せたナイジェル・ゴドリッチのプロデュースだが、ポール一人による歌と演奏で、"McCARTNEY"シリーズと変わらぬ作風である。

歌詞

ヘザー・ミルズの人生に対しての励ましの歌だという。雨が降っているように、人生に多々ある困難な状況においても笑顔を忘れないように、という普遍的な内容。最初は一組の男女が別れ話をしているような場面から、世界規模な悲しみにズームアウトしていくような、(ポールが言うところの)聴く人によって様々な意味に取れるものとなっている。

ポール「この曲のインスピレーションは、チャーリー・チャップリンの'Smile'だ。彼が作曲家だということはあまり知られていない。一般的に彼はコメディアンだと思われているから、僕も彼があの美しい歌を書いたと聞いて驚いた。'Smile'がそうであるように、'Too Much Rain'は君の困難を押しのけて、きっと大丈夫だと思い出させてくれる、そういうことだよ。それから、ある意味では(当時の)妻ヘザーのことも考えていた。彼女は人生で多くの困難な時期を過ごしてきたんだけど、それもインスピレーションになった。僕はそこまで具体的なことは言わないし、この曲がこういう内容を歌っていると断定はしない。いずれにしてもこの曲はさらに広がりを持って、人生であまりにも多くのことに対処しなければならない人たちのための曲になった。多くの人に当てはまる助けになるような曲にしたかったんだ」

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