美味しい珈琲を出していたら、美味しい料理を出していたら、繁盛する店になるか。 そんな甘い時代じゃない
『エクスマカフェ』を開業するとしたら何をするか?
もし僕が今住んでる狛江市で飲食店で起業しようと思ったら、って考えてみた。
開業は1年後だとします。
『エクスマカフェ』という名前の、珈琲と手作りスイーツにとてもこだわったカフェ。
ゆったりとした時間を過ごしてもらうために、内装やBGMも凝っている。
店内でミニコンサートとか、トークライブ、アーティストの個展もできる。
そういう店を開業しようとしたら、1年間で何をやるか。
ブログとYouTube、そしてそれをみてもらうために、InstagramとXと TikTokとYouTubeショートで発信しまくる。
開業するまでの過程。
工事をしている途中や家具を選ぶこと、音響機材のこと、内装デザインのこと。
もちろん、珈琲やスイーツのこだわり。
メニューの工夫、種類、コンセプト。
オープンしたら、どんな体験ができる店なのか。
どんなイベントやフェアを計画しているのか。
それだけではなく、X、Instagramのストーリーズ、Facebookなどでは、人柄が分かるコンテンツを発信。
JAZZや映画や美術が好きなこと。
日常の様子。
近隣の店を利用したことなど。
「今日は国領のイトーヨーカドーのくまざわ書店で、トーマス・マンの『魔の山』の文庫を買いました。カフェ開業準備の合間に、この難攻不落の山に登ります」
とかね。
そしてそれと同時に、それぞれのSNSで「狛江」検索して、狛江に住んでいる人、狛江の店を紹介している人の発信にコメントしたり、いいね!をしたりしていく。
「狛江のベトナム料理店『リバーサイゴン』のパクチー焼き餃子サイコー!」
というXの投稿している人には「僕も『リバー・サイゴン』のパクチー焼き餃子好きです。美味しいですよね。」という感じでね。
それをずっと、毎日12時間くらいやる。
もちろん、こちらからフォローもしていく
さらに隣接している地区。
川崎の多摩区や東京の世田谷区、調布市などなどの人たちの投稿にもね。
相手から反応がなくても、飽きずに懲りずにやり続ける。
「いいね!」「コメント」「シェア」とかが全くなくても、必ず目にしている人はいるのです。
それも、意外なほど多くの人がね。
自分事で考えてみましょう。
同じ人から何度かコメントあったりすると、気になってくるよね。
きっとどんな人なんだろうって、僕のSNSやブログを見てくれる確率は高まる。
見にきてくれたら、そこに本名のプロフィールが詳細に書いてあって「狛江でカフェの開業準備してます」とある。
その店の投稿には「#エクスマカフェ」とオリジナルのハッシュタグもついている。
毎日発信していて、人柄もわかる。
「珈琲と音楽にこだわっているんだ」「怪しい人じゃないな」「優しそうだな」「怖い発信してないな」「映画好きなんだ」「JAZZが好きなんだ」「美術が好きなんだ」などなど。
そうすると、共感してくれる人も増えていく。
SNSを通じて、地域の人たちと友達になる感覚ですね。
店を開業する前から仲良しになるわけです。
これをひたすらやり続けていくと、1年間でどれだけの人と繋がれるだろう。
想像してみてください。
もしかすると、数千人、いや数万人の人と繋がることができるかもしれません。
開店を待ってくれている人、楽しみにしてくれている人、ファンのような人、たくさんの友達や知人を作ってから、開業する。
それができるのがSNSなんです。
「毎日12時間もできないよ」って声が聞こえてきそうだけど、これは「それくらいの覚悟でSNSやらないとね」ってことです。
本当に起業を成功させたかったら、それくらい思っていた方がいいですよ。
今の時代、美味しい珈琲を出していたら、美味しい料理を出していたら、繁盛する店になるか。
そんな甘い時代じゃないってことです。
ただ店を出して、お客さまを待っていたら売れる。
そんな甘い時代じゃないってことです。
わかりやすいから飲食店を例にとって説明しましたが、あなたがどんな業種業態で起業するにしても、この考え方は有効だと思う。
「つながりの経済」になるって、2017年の僕の著書に書きましたが、世の中の流れを見ると、その方向性は確実だと思えます。
特にコロナ禍の自粛やロックダウンを体験した人たちは、それを肌で感じているでしょう。
ますます「3つのF」、ファミリー、フレンド、フォロワーの存在が、ビジネスに大きな影響力を持つ。
さまざまな意味で「つながり」がとても重要な時代なんだな。
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