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ボーイングの「B」、基本の「き」 人間のための宇宙教室

空港や飛行機に乗った時、「B777」や「B737」などという飛行機の名前を聞いたことがあるかもしれません。一体、この「B」って何でしょうか?

Boing(ボーイング)

な訳です。アメリカに拠点を置く世界の航空宇宙産業を支える巨大企業。

実は今、ボーイングが倒産の危機に晒されていると言われています。原因は、2度の墜落を起こしたB737ーMAX生産停止や世間を揺るがすウイルスによることが考えられそうです。

最悪の場合、アメリカのみならず、世界中の航空宇宙産業に多大な影響を与えそうです。航空宇宙産業といっても、アメリカでは軍が密接に関わっています。

1・ボーイングは主に何を作ってる?

①民間の飛行機

②ロケットや宇宙船

③軍用機(ミサイルやヘリコプター、戦闘機など)

大きく分けるとこの3つ。今回は私独自の視点を生かし、②に焦点を当てて、ボーイングが作ったロケットや宇宙船、今と未来のミッションを紹介したいと思います。

2・ボーイングが作成しているロケットや宇宙船


CSTー100スターライナー

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ボーイングがNASAと共同で開発している民間宇宙船。最大7人まで宇宙に運ぶことができる。スペースシャトルが2011年に引退してから、はじめて「アメリカの土地から アメリカのロケットで アメリカの宇宙船を」打ち上げる予定だった。2019年12月に無人で飛行し、本来は国際宇宙ステーションにドッキングする予定だった。しかし、ソフトウェアのミスにより、燃料を使い過ぎてしまい宇宙ステーションまで届かず。(私も打ち上げを見ていたが、管制官の見たことないような緊張感のある顔を見て、少し動揺した。が、やはりそうであった)。

宇宙船は10回再使用が可能。なお、船内はボーイング社が開発した飛行機で使われている照明を使うなど、人間工学に基づいた設備となっている。

(想像していたよりもめちゃくちゃすごいのでまた特集)

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(2019年の初の飛行テストで地球に帰還したスターライナー。何かのキャラクターに似ている)

space launch system(SLS)

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アメリカは2024年までに再び人間を月面に着陸させることを目標にしている。その際、宇宙船「オリオン」を月へと運ぶ重要なロケット。前例を見ない大きなロケット。ボーイングは設計から開発、実験、製造までを行う。最新技術が詰め込まれた技術の結晶。

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SLSをアポロ世代の方々にわかりやすく説明するならば、サターンVロケット。

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・X-37B

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アメリカ空軍が参加しており、ボーイングが製作。スペースシャトルに似ている形状をした宇宙船。2019年10月末、5回目のミッションを達成し、地球に帰還。
この宇宙船が滑走路にいる理由は、まさにスペースシャトルのように宇宙へ行き、滞在した後、地球に再帰還したからだ。こうした宇宙船を「再使用型宇宙往還機」という。

実は、X37Bがどんなミッションをしているのかは「謎」に包まれている。どの公式ホームページにも詳しく記されていない。

私にとって一番の謎は、帰還後に整備士と思われる方が防護服を着て機体に近づいていってること。スペースシャトルも同じような機体なのに、そのようなことはなかった。その様子はこの動画で確認できる。

ロケットの打ち上げサービス

こう書くと非常に安っぽいイメージだが、アメリカの主力ロケットの打ち上げを担っている。冒頭に書いたCSTー100スターライナーの打ち上げもボーイング社が担当。

と書くと、宇宙ファンから怒られるかもしれない。というのも、正式にはULAといって。ロッキードマーティン社とボーイング社の衛星を打ち上げる部署が統合してできた会社である。ちなみに、ロッキード・マーティン社はあのロッキード事件の「ロッキード」である。


このほかにも、国際宇宙ステーションの実験設備や通信衛星などの製造と管理もしている。

ボーンイングと宇宙のつながりは突然思いついて書き始めたのですが、まだまだ知らないことがあるようです。また、記事にしていきます。

(人間のための宇宙教室 #5)

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