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思考の建築 読書ノート#11

今、約1ヶ月後はじまる大学の授業をモノにするために高校生の時に培った勉強法とは異なる方法を模索している。「覚える」主体の勉強から「考え」て「覚える」勉強法へ移行をしたい。

そこで、いつものように用意したのは私が最も尊敬している教育学者斉藤孝先生「地アタマを鍛える 知的勉強法」と「国語力が身につく教室」という2冊の本だ。この2冊の本をもとに私の考えた思考の方法について述べてみたい。

まず。単刀直入に言えば、

直感力と要約力

が大切だ。

1.思考のイメージ

頭の中に「建物」を作り上げるイメージ。平面的な考えを立体的な考えにすることを表す。
本質や物事の核を瞬発的に発見、理解し、その本質をもとに自分の考えを作っていく。

2.思考の組み立て方

考えるためには、知識は絶対的に必要だ。知識なしに思考することは、材料を全く用意せず(水も道具も)料理することと似ている。知識を得るためには、情報を得ないといけない。今の時代、インターネットが主流かと思われるが、あえて読書に限定して説明したい。

読書をする時に必要なのは、3色ボールペン。まず、必ず目次を読む。目次は、本の地図だ。地図を読み解けなければ、冒険には出ることができない。それは、思考も同じである。目次のページを拡大コピーし、余白にその本の重要ポイントや自分で立てた問いの答えを書き込む。書き込むのは、読み終わってからでも良いと思う。ここで目次に書き込んだ内容や本には3色ボールペンで色付けをするとわかりやすい。ちなみに、3色ボールペンの使い分けは、

赤・・・・超重要事項。キーワード。
青・・・・重要事項。(私は全体の7割くらいが青です)
緑・・・・興味深いと感じたところ、心に引っかかたところ。

こうして、書き込んだ目次は、「思考の設計図」になる。

3.思考に対する発問

実は、ここから先のことは千差万別、十人十色なので自分でどんどん思考法を試行錯誤して試していって欲しい。ただ、非常にやり易い思考方法がある。

なぜ?と問いかけること

だ。読書をしながら、一つ一つに「なぜ?」と問いかけると、本の前半部分だけでもかなりの質問が生まれる。それを、自分で様々な角度から見て、答えを出した時こそ真に「考えた」と言えるわけである。

答えを出す時には、自分の頭のストックから知識が引き出されて有機的に結び付けられる場合が多い。その答えは、自分独自の考えだからメモしておかなくては忘れてしまう。

4.思考の建設

目次や自分の考えたことを揃えたら、どうやって建物を立てていくのか。私の考える思考とは詳しく説明すると次のようなイメージだ。

読書をした時に書き込んだり、考えたりしたりして着想したことがある。それは、紙という「二次元」の環境にある。しかし、アウトプットする、つまり、建物を立てるとは、その着想を脳内で「三次元」に移行するということなのだ。この三次元は、目に見えない。当の本人しかわからない。

5.三次元からまた二次元へ

頭の中にできた建物を次は再び二次元に落とし込んでみよう。つまり、アウトプット、詳しく言うと、文章を書くという最終段階だ。

自分の頭で考えたことの中から、大きなテーマとなるものを一つ選ぶ。そして、さらにそのテーマを支える「」を3つほど選ぶ。今度は、その3つそれぞれに具体例をつけていくなどして話を膨らましていく。

最近は思考法や読書術の本ばかり読んでいるが、思考することは、考えを立体することだとわかった。可視化するときもあれば、そうでない時もある。自分にあった思考法を取り入れたい。



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