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【旧約聖書:11】出エジプト記②

そして、時が経ち、そのナイル川の茂みに置かれていたあの男の子は、
成長して大きくなった。
母親は、その子をファラオの娘のところへ連れて行き、
王女は彼を自分の息子とすることとした。
彼女は、息子を”モーセ”と名付けた。

モーセがすっかり大人になったころ、
彼は自分と同じイスラエル人が苦役に苦しめられている様子をみては
胸を痛めていた。
そしてある日、あたりに誰もいないことを確かめると、
イスラエル人を鞭で打っているエジプト人を殺し、砂の中に埋めた。
次の日、同じイスラエル人同士が争っていた。
聞くと、モーセが殺したエジプト人について揉めていたのだと知った。
やがて、モーセの殺人はファラオの耳に届き、王は彼を殺すよう言い渡した。
そこで、モーセは、ミディアンの地に逃亡し、その地にある井戸のそばに座りこんだ。
すると、ミディアンの祭祀の7人の娘たちがやってきた。
羊の群れに水を飲ませにきては、水を汲むためであった。
そこに、羊飼いたちがやってきて彼女たちを追い払おうとしていたため、
彼は彼女たちを助けた。
娘たちは、家に帰り父にそのことを報告した。
すると、娘たちの父は、彼を呼んでくるよう伝えた。
しばらくして、モーセは、この司祭の娘ツィポラを娶った。
そして、彼女は男の子を産んだ。
その子は、”ゲルショム”と名付けられた。

そして数年が経ち、エジプトの王が亡くなった。
そのころ、イスラエル人の民たちは、さらに重い苦役にうめき泣いていた。


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