自分の図書館を持つ。
朝の関西ローカル番組と言えば、知らない人がいないくらい有名な『よ〜いドン!』月曜日〜金曜日まで放送され、土曜日には総集編があるという午前中の笑っていいとも的な番組です。
内容は、地元である関西を司会の円広志さんを始め、織田信成さん、月亭ハ光さんが交代でロケします。2008年からスタートしている長寿番組で、もちろん僕の住んでいる田舎の駅まで来てたりします。
ハイヒールモモコさん、サバンナ、ロザン、銀シャリなど数多くの芸人さんがレギュラー出演しており、関西で舞台をされる有名人は宣伝としてゲストに訪れるので、かなりの宣伝効果があることが伺えます。
きっと全国で同じような番組があると思いますが、やはり地元発信の番組ってついつい見てしまいますよね。
ところで、先ほどこちらの番組を見ていたら、とても素敵な私設図書館が紹介されていました。
現在、番組では過去に訪れた方を再び訪ねるというスタイルで放送されています。
自粛期間中はコロナの影響で、過去の放送を編集するという形であったため、そのような流れになったかと思いますが、
そこで取り上げられる方々は、当然ながらなかなかに興味深い人が多く、またお店をされている方が、現在どのような生活を送っているのか、逆境を乗り越えようと頑張っておられる姿は見ていて、思わず応援したくなります。
放送を見終えて、紹介したいな〜と思って検索していたら、ちょうどぴったりな記事がnoteにありました!
まぁ、テレビに取り上げられる方ですから、何かしら取材はされていますよね。
という事で、詳しくはそちらの記事にお譲りするとして、僕なりにざっくりと紹介しますと、
元々は、親戚の方が経営されていた喫茶店を継がれて、1973年から運営されていたんですね。
館長である田中さんは70歳を超えられているのですが、京大出身の方で、自分自身があまりに普通な人間なので、普通でない事を始めたいと思ったのがきっかけだとか。
いつしかレンタル自習室になり、コロナ対策のため42の座席は20席に制限されています。
僕がもっとも感心したのは、この空間を維持するために田中さん自身が不動産鑑定士をされている事です。
運営は、平日正午より深夜零時まで、土・日・祭日は午前9時より深夜零時までに及び、
平日のみ2時間以内 260円
平日・土・日・祭日
4時間以内 360円
4時間超 460円
6時間以内
6時間超 560円
8時間以内
8時間超 660円
という低価格で、生活ができないので、奥さんに運営を手伝ってもらい、ご自身は嫌々ながら(笑)社会に出られたそうです。しかも現在も働いておられます。
僕は行った事はないのですが、京都大学に近い場所なようで、学生さんや周辺の方に親しまれているようです。
ただの自習室ではなく、田中さん自身が選ばれた本や寄贈本も置かれていて、ちょっとした図書館にもなっています。
Wi-Fiは無料ですが、ネットカフェというよりも目的を持って勉強する人達が創り上げる空間という感じを受けました。
田中さんも静かに本を読む空間を愛されているので、書斎の無い人にはぴったりだと思います。
これからの時代は、ますます私的空間が貴重となるように思います。奇しくもコロナで密になる場所は避けられがちですが、対策さえ取られていれば、自分だけの居心地のいい空間が大切にされるのではないでしょうか。
田中さんは図書館に対する思いを本にされているそうです。今のところ後継ぎがいないそうですが、こういう素敵な空間は無くさないで欲しいですね。経営って大変なんだろうけど。
素朴な人柄が好印象でした。
定価は1650円で、1000冊ごとの増刷で、3刷増刷になって初めて印税が入るそうですが、現在はまだ2刷だそうです。売れて欲しい。
僕が以前紹介したこちらの記事にも通じますね。いいな、こういうの。
本を愛する人に悪い人はいない、はず(笑)
自分の図書館を持つのが僕の夢ですが、「自分だけの」ではなく、「みんなの」図書館も素敵ですね。
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