みなさん、note感謝祭は見られましたか?

この記事は10分で読めます(が、公式動画をオススメします)

本日14時から三部制でnote感謝祭をライブ配信するという新しい取り組みがありました。

noteが生活の中心になっている僕はたまたま仕事がお休みであるという偶然も重なって運良くリアルタイムで視聴する機会に恵まれました。

いつも利用しているnoteってどんな人が作っているんだろう?という興味津々の気持ちで拝見しました。

但し、第三部「みんなでnoteの未来を考える」のみ19時からの配信となったため、まだ時間があるので感じた事を書いておこうと思います。第三部のタイトルめっちゃ気になりますよね!はやる気持ちを抑えつつ(笑)

第二部は企業コラボのお話が中心で、長くなってしまうので、ここでは「noteとメディア連携で生まれるコンテンツの未来」という第一部の中でも前半で取り上げられた、特にnoteで文章を書いている人には興味深いと思われる事についてサクッと紹介したいと思います。

内容的にはあなたの記事が出版されるかも?というお話です。

公式動画はこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=AB717GCv4mI

参加されたのは、

早川書房の溝口力丸さん、ライツ社の大塚啓志郎さん、文藝春秋の村井弦さんです。詳しい内容はもちろん動画を見て頂くとして、出版社と動画の内容を軽く紹介しますね。時間がある方はぜひ動画をご覧下さい!

本来はお名前で紹介するべきでしょうが、分かりやすいように出版社名で呼ばせて頂きます。

早川書房さん

と言えば、僕にとってのイメージはやはりSFの翻訳本ですね。中でも僕は『ジュラシックパーク』が大大大好きなのであります!!もちろん映画は全部観てますよ!

この本の衝撃は未だに忘れられません。あの有名な映画の公開前に原作を読んで感動のあまり、めったに送らない読者アンケートを書いたら、ジュラシックパーク柄のサンシェードを頂いた事は素敵な思い出です。まぁ、それはともかく(笑)

毎日更新される早川書房さんは、毎回いろんな本の情報が流れてくるので、まるで本屋さんを散策しているような感じで楽しいです。

出版社がnoteを利用する一番の利点はもちろん宣伝ですよね。

早川書房さんは、2014年に月刊誌が隔月になった事をきっかけに販促活動として始められたそうで、現在のフォロワー数は5万人。もちろん僕もフォローしています。

web上の長文の平均は通常3000文字だそうですが、なんとこちらは↓

SFマガジン6月号に掲載されている小野美由紀さんの作品、2万5000字がそのまま読めます。思いきりましたよね!なんとこの記事は20万人に読まれたそうです。Twitterや公式サイトでは補えない、ちょうどいいnoteの使い方にチャレンジした成功例ですね。内容はかなりグロいですが、最後はなかなか感慨深い。

ところで、僕にとってのnoteはAmazonのちょっと長いレビューを読んでいるような感覚です。匿名性の高いレビューの中にはとんでもない長さや熱さの有益なレビューもありますが、noteの場合、その記事を書いている人がどんな記事を書いているかを見る事ができるので、レビューにも一定の信頼性が生まれます。

noteに書評が多いのも読書好きの人が多い証拠で、先日note編集部さんのマガジンに取り上げて頂いた僕の記事もやっぱり書評(というか読書感想)でした。

Twitterではありがたい事に著者のナカムラクニオさんにもリツイートして頂き、現在も一番いろんな方に見て頂いています。

まさにこれがnoteの特長ですね。Twitterの140文字では短い感想しか書けません。でもこれは他のSNSでもできる事です。

では、なぜ僕がnoteに本の感想を書いたのかと言えば、

音声放送と連動している僕の大好きな『ラジオ版学問ノススメ』で紹介されていたからなのです。noteで取り上げられた本だからこそ、番組のファンにも読まれやすいという至ってシンプルな(ある意味下心見え見えの)考えで書いてみたら、先ほどのような経緯で2ヶ月書いてきた数々の駄文(笑)の中であっという間に殿堂入りを果たしたのです。

早川書房さんでは、紙の本ではできない音声や動画の連動を考えているそうで、これからnoteの新しい形が生まれるきっかけを作ってくれるのではないでしょうか。

「ラジオ版学問ノススメ」で大森望さんが絶賛されていた『三体』もスゴイ人気ですね。三部作が揃うのはまだまだ先ですが。

ライツ社さん

聞きなれない名前だな(失礼)と思ったら、

なんと5人で運営されている兵庫県の明石市にある出版社さんだそうです。フォロワーは現在5万人。えっ?早川さんと変わらない!?

何より公式イベントで大手の出版社さんと一緒に紹介されるnote編集部の優しさにもちょっと感動。毎日1万本も更新される記事に目を通しているという都市伝説(オイ!)もうなずけます。

僕は今回初めて知ったのですが、ライツ社さんは出版業界を盛り上げる事に尽力されています。


動画の中でも紹介がありましたが、元々は

といった本の紹介をされていたところ、出版の製作やプロモーションの過程に反響があったので業界のPRに特化したそうです。物語のような書評ってどんなのだろう?気になりますね。タイトルも秀逸。これは読書リストに入れなければ。

さらに面白いのが、

ライツ社さんがもっとも得意とする「旅の本」をクラウドパブリッシングという形で販売するという出版形態です。

かいつまんで言えば、興味を持ってもらった人からお金を集めて本を出しちゃおうという企画。noteからAmazon購入につながる可能性は高く、Amazonランキングで100位代になると様々なメディアで取り上げられベストセラーになるそうです。出版社の大きさが売り上げに直結するとは限らないのですね。

また、動画の中でも紹介されていた募集企画。

noteの利点はいろんなSNSを駆使するしかない文章の募集も簡単にできる点です。一昔前なら、手書きで何度も書き直して郵送するというハードルがありました。でも、noteならハッシュタグをつけて書くだけです。いろんな人のnoteを読んでいると、肩に力を入れずに書かれた文章の方が心に刺さる事が多いなと個人的にも思います。

大手の出版社ではできないという発想から生まれた企画が多くの人の支持を得ている理由ではないでしょうか。

文藝春秋さん

実は文藝春秋さんもnoteで募集企画をされているそうです。

文藝春秋さんと言えば、大手中の大手ですよね。

noteで書いた記事がそのままコラムになるなんて、凄すぎます!プロの方に見てもらえるというだけでも夢のような話ではないでしょうか。

文藝春秋さんは有料記事の他にも、三浦瑠麗さんや野口悠紀雄さんなどの無料記事も更新されていて、11月だけでも372ノートも更新されています。更新しすぎてフォロワーさんに届くメール通知がスパムメールと間違われるくらいだとか(笑)

とくに面白い企画が、動画でも紹介されていた

みんなで作る歴史本!あの出口さんを質問攻めにして、そのまんま本にして儲けちゃおう!(言い方!)という企画。

村井さんはいろんな方のnoteを読まれるそうですが、noteにはすごい書き手がいっぱいいて、文章が上手かったり、発想が面白いと感心されていました。今や大手の出版社さえ、従来の書き手から読者への一方通行ではなく、読者から書き手へと新しい出版の形を考えているのですね。

僕の感想

動画の終盤では「noteと収益」の話があるのですが、これは三社ともまだまだこれからという印象を持ちました。つまり、個人で有料記事をされているみなさんが収益につながらないのは当たり前なのですね。

僕は自分の好きな事をただ書いているだけなので、有料にするほどの記事はありませんが、noteの記事の中にはこれで無料?と思えるような情報満載の記事や、とても片手間には読めない深い記事も多く、出版社の方には失礼かもしれませんが、下手な本より面白い記事がたくさんあります。

そういう記事の中からやがて一冊の素敵な本が出来上がり、僕の本棚に並ぶ事も遠い未来ではないのかもしれません。

僕は毎日noteを読むのが楽しくて仕方ありません。ただ唯一の不満点は読んだ記事の続きに戻れない事です。ある方の記事を続けて読もうとするとトップ画に戻されます。ホームの記事タイトルはスクロール位置を記憶していて、続きのタイトルから読めるので、あんな感じにして欲しいです。

僕はまだ読みたい記事の誘惑に負けて、何回も何回も遡って読む方だと思います。しかし、おそらく大半の方はトップ画周辺の記事だけを読んで、せっかくの素敵な過去の記事を読まないでしょう。

書き手側の工夫としては、固定記事にしたり、過去記事のリンクを貼ったり、いわゆるブックマーク機能の代わりとしてマガジンに集めることもできますが、いすれにしろ続きから読むのは大変手間で疲れます。

動画の中でも言われていましたが、noteって過去の記事でも結構読まれたりしますよね。僕も時々、すごい昔の記事からドアをコンコンとノックされて「やぁ、こんにちは。そんな古い記事を読んでくれてありがとう」という気持ちになる事があります。

一方で、ホントは同じような内容で、「もうちょっとうまく書けた記事があるんだけどなぁ」という気持ちになる事もあります。過去記事のリンクってなんだか押し付けがましく思われるんじゃないかと思って気がひけるのです。

時間がある時に、その人の記事にどっぷりと浸かりたいと思う気持ちはきっと誰しもあると思います。特にnoteのユーザーさんは自分でも文章を書く人が多いので、読み手としても熱心な方が多いと感じます。

だからこそ、出版社の方も宣伝効果があると力を入れ始めているのではないでしょうか。第二部で出演された企業の方もnote上の募集企画からやりとりが生まれる大切さを語られていました。

発信者である企業の方々も結構、他の人のnoteを読んでいるんだなと感じました。僕が早川書房さんに読者アンケートを送ったように、noteを通じて手軽にやりとりできる仕組みがnoteを活性化し、ひいては収益にもつながるのではないかと思います。そのためには、書き手に深く興味を持てるシステムの向上が必要ではないでしょうか。

サクッと紹介すると言ったわりには、いつもの癖で長くなってしまいましたね。noteを始めた時は、どうせ他のSNSみたいにやらなくなっちゃうだろうなと思っていたのに、いつしか毎日つぶやき、予約投稿も含めると560を超え、かなりの頻度で記事を書いてしまう魅力がnoteにはあります。幸いにも僕の周りには優しいフォロワーさんがたくさんいて、いつも温かい気持ちを受けて、疲れた時も元気をもらっています。

大好きなnoteだからこそ、もっともっと楽しいサービスが生まれるといいですね。動画を見終えて書き出したら、あっという間に二時間近くも経ってしまい、そろそろ第三部の配信時間が迫ってきました。めっちゃ楽しみにしているのでこの辺で失礼しますね。動画を拝見すると、Macユーザーなんですね。

長い文章を読んで頂いてありがとうございました。

補足:第三部のQ&Aはこちらにまとめました

さらに補足の補足

なんとありがたい事にこの記事を運営の株式会社ピースオブケイクさんに取り上げて頂きました!(後に、こちらの↓noteは、12月10日のnote公式おすすめにも紹介されました)

僕のようなまだ始めて二ヶ月で少ないフォロワーの記事でも、こういう大きな記事の中でつながるとは。

まさに、これこそがハッシュタグでつながるnoteの新しい形なのではないでしょうか?

noteから新しいサービスがどんどん生まれる未来を楽しみに、これからもいろんな事を書いていきたいと思います。優しいフォロワーさんにも恵まれているし、noteに出会えて本当に良かったです。ありがとうございました。

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