自分の言葉で語ろうよ。

僕が寡黙な人間であることは、これまでの記事の数々でお分かりの通りだ。

イケメンであることも、繊細で優しい仏のような心の持ち主であることも文面からにじみ出ていて、老若男女、果ては全動物、銀河系の様々な微生物に至るまで、毎日キュンキュンさせていることと思う。

さて、今日もこの調子で駄文を連ねてみよう。

僕は文章を書くことが好きだ。内容が面白いかどうかはみなさんの思い込み、いやマインドコントロールに依存しているが、とにかくこうして文章を考えて文字にすることが生きていることと同義なのだ。

何か書きたいと思うと僕はいてもたってもいられない。

それがどうしてもかなわない時は、ちょっとしたキーワードをスマホやメモに残す。あるいはそこまで書くほどのことでもないかという核のようなモノを何かの形で残しておく。

そうすると、それは時に他の何かと結びついたりして、どんどん膨らんでいく。

たとえば、このnoteも誰かの記事や過去の自分の記事を手直ししているうちにふと、全く関係のないことを思いついたりする。

文章を書いていると僕は時間感覚をよく失う。

ひどい時は、時計を見る度に一時間ずつ過ぎている。お腹も空くし、エアコンをつけるのさえ面倒になって、冬場に手がかじかんでやっと点ける時もある。

書くこと以外何もしたくなくなるのだ。

文章とは不思議なもので、一字を直すだけで全体との調和が狂い、リズムがおかしくなる。生きてるんじゃないか?と思う時がしばしばある。

自分ではすごい文章が書けたぞと思っても、後日読んでみると意味のない文章や使い方のおかしい接続詞のオンパレードで削除したくなる時もある。

それでもたまに昔の文章を読み返して、案外いいこと言うやんと思ったりするからお気楽な性格だ。

中学生の頃、修学旅行の感想文を提出するように言われて、薄いノートの半分くらいに書いて提出したら、先生方にとてもびっくりされ褒められた。数枚程度の紙に書くのが普通だったらしい。しかし、僕にはその感覚がよくは分からなかった。

高校生の時、国語の授業で何かの文章を書くという課題があった。ある時、以前同じクラスだった同級生が写させて欲しいと言ってきた。仕方なしに貸したものの、自分が思ったことを書くのがそんなに難しいかなと不思議に思った。

ちなみにどうアレンジしたのか(しなかったのか)は違うクラスだったので謎だ。教科の先生は同じだったのでバレていたかもしれない。

一体、他人の文章を写して何が楽しいのだろう?たとえそれが課題であっても、後ろめたくはないのだろうか。

しかし、ふと思うのだ。もしこれが黒板に答えを書くように求められる苦手科目だったら、そういう気持ちになってしまうのも無理はないかもと。

以前twitterで、ある意見を書いたら、全く同じハッシュタグ内で、しかもすぐ後にまんまコピーされたことがあった。

どういう気持ちでそんなことをするのだろう?自分としてはそれなりにいいことを書いたつもりだったから、残念だったがすぐに削除した。

少しは自分の頭で考えればいいのに。そしてもしその意見を自分の意見のように見せたいなら、多少アレンジして、時間を空ければいいのに。

単なる嫌がらせだったのかもしれないが、もしそんな事を繰り返しているのなら、そんな事に時間を使っていても全然面白くはないだろう。

大学生の頃、教室で「この前会社の面接でめっちゃいいこと言ってる人がいて、俺も別の面接の時に使おうと思うんだ」と興奮気味に話す人がいた。

話を聞いていると、それはドラマ化もされていて結構人気のある漫画の面接シーンの会話のまんまだった。僕はその人と知り合いでもないので元ネタを教えてあげることは無かったけど、内心怖いなと思った。

パクるならせめてもう少し旬の過ぎた漫画にするとか、もうちょっとアレンジを加えればいいのに、勘違いしてさらにコピーする人まで出ちゃってるよ、と。

まぁ、面接は一期一会。マニュアルだってあるし、面接官にバレなければそれでいいのかもしれない。でも、バレてる可能性もあるわけで。

もしかしたら、その人自身はもっとうまく発言したのかもしれないが。

いずれにしろ、僕にとってはその人が自分の言葉で語っているものにしか興味がないので、情報の一つとして聞き流すだけだ。

僕はこれから先も自分の思いを文字にすることをやめられないだろう。それがスマホのような端末なのか、あるいは肉体が衰えて音声認識文字化ツールに頼るのかは分からないけれど。

今日もこうして文章を書いて、それなりに苦しみ、それなりに楽しみ、思いを残していけることに感謝している。

この素晴らしい駄文をコピペするのは構わないが、僕がイケメンであるという文章は必ず明記して欲しい。


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