やっぱり本が好きなんだなぁ

僕は時々、本屋さんに入るとめまいを起こしそうになる。

貧血じゃないよ。

巨大な本棚が何列にも並ぶ中を散策していると、一生読めない本がこれだけ、いやこれからも増え続けるのだと銀河系の一部に存在する小さな星の住人のような気がしてくる時があるのです。

この一冊一冊に何かを伝えたい、共有したいという思いが封印されている(そうじゃない本もあるけど)と思うと、

さて、今日はどんな本と巡り合うのだろうと。

だから僕は時間があればできるだけ興味のない本棚の前も通ることにしている。

そうすると、時々向こうから目に飛び込んでくる本があったりするから不思議です。

中には、この本誰に向けて書いてるんだ?と思うものもあり、タイトルだけ見てても楽しい。

ブログ散策も面白いけれど、本になるにはそれなりに複数の人の手を渡っているわけで、それなりの面白さがあるはずだと思ってしまうのは、きっと子どもの頃から本というものに特別な思い入れがあるからだろう。

僕は約束の時間より早く行くタイプである。人を待たせるよりは待つ方が断然いいと思うタイプである。

だから、なるべく待ち合わせは本屋さんにしてもらう。

本屋さんなら何時間いても苦痛にならないからだ。

できれば大きな本屋さんがいいけど、小さい本屋さんにはスペースが小さいなりの工夫があり、本屋さんにも表情がある。

複数の本屋さんに行くと、なぜか何度も目にする本というのがある。ベストセラーはもちろんだけど、気になるのはむしろそうではない本。

ある本屋さんでは片隅に押しやられていた本が、こちらの本屋さんでは目立つ所に置いてある。そんな本と出会うともうこれは僕が読んであげなければならないという謎の使命感に駆られる時がある。

あるいは自分の大好きな本が目立つように置かれていると、一気にその本屋さんが好きになってしまう。

いきつけの巨大な本屋さんには少なくとも週に2、3回は足を運んでいる。そうすると、少し並び替えられただけで気になる本が出てくる。

以前困ったのは、あるコーナーの本棚を(僕に無断でw)移動させた事だ。

僕の頭の中にはすでに本棚の配置が大雑把に頭の地図として刻まれている。

何かに関連する本を読みたいと思った時、頭の中では最短ルートのナビが表示されているのだ。

なのに、その日行くと変わっていたから、さぁ大変。お店の都合なので仕方ないけれど、慣れるまでちょっとしたストレスだった。

新しい場所に行くと、まず本屋さんが気になる。ランドマークが本屋さんの僕にとって、見知らぬ土地に安心感を抱くのはいつだって本屋さんなのだ。

書店ではなく、本屋さん。この感覚分かってもらえるだろうか?

もう受験から何十年も離れているのに、未だに受験参考書のコーナーもふらりと立ち寄りたくなるコーナーだ。

本棚の前で熱心に参考書選びをしているかつての自分を横目に見ながら、多少の恥ずかしさを覚えつつ、

などを買った。

ちょっとした遅れた夏休みを頂いたので、じっくり読んでみたいなと思っている。

本屋さんは僕の心のオアシスだ。泉のごとく好奇心が湧き出して止むことはない。

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