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ロスジェネ氷河期世代の通信機器と会社の呪縛 便利さと不自由の狭間で


はじめに

通信技術の進化は、私たちの生活を劇的に変えてきました。特にロスジェネ氷河期世代にとって、その変化は仕事の効率化と共に、新たな不自由をもたらすものでもありました。今回は、私がこれまで使用してきた通信機器を振り返り、その進化とともに、仕事環境や社会の変遷を深く考察してみたいと思います。

初めての通信機器 ポケベルとの出会い

私が最初に手にした通信機器は、会社から貸与されたポケベルでした。それは、音が鳴るだけで画面すらないシンプルなものでした。当時の私は、高校時代に同級生がすでに画面付きのポケベルを使っていたことを思い出し、少し悔しい思いを抱いていました。しかし、社会人として自分が持たされたのはこのシンプルなポケベルで、それでも初めての通信機器に対する期待感と責任を感じたことを覚えています。

PHSの時代 個人所有の通信手段

数年後、ついに自分で購入したのがPHSでした。アステルやNTTパーソナルのPHSを使用していましたが、当時の通信エリアは限られており、電波が途切れることもしばしばありました。それでも、初めて自分専用の通信手段を持つことは、大きな自由と安心感をもたらしました。特に、会社からの連絡が増える中で、個人の通信手段を持つことの重要性を強く感じました。
とはいえ会社が払ってるわけではないのであまり使いたくないというのもありましたが・・・。会社からはテレカを支給されていましたので。

携帯電話の普及と変遷 進化する便利さとその代償

やがて、PHSから携帯電話へと時代は進みました。私が最初に手にしたのはIDOの三洋製の端末で、その後、東芝や再び三洋製の機種へと乗り換えました。携帯電話は急速に進化し、特に、docomoのN502やN503を使用した頃は、携帯電話が日常生活に欠かせない存在となっていきました。カラーディスプレイや着メロ、カメラ機能が次々と登場しました。

また、JフォンのSH52も使った記憶がありますが、これも当時流行りの写メール機能を持つ機種でした。その後、docomoのP504やF2102、P900ivなどの機種を経て、WZERO3ESというPHSとスマホの中間的なデバイスも所有し、ドコモとWILLCOMの2台持ちだった時代もありました。そしてスマートフォン時代へと移行しました。

スマホ時代の到来 便利さの裏にある監視の影

スマートフォンの登場は、私たちの生活を大きく変えました。私は、docomoのGalaxy Sを皮切りに、Galaxy NoteやXperia XZ、Huawei、そして現在のiPhone 12proへと進化を遂げてきました。これまでの約20年間で、20台近くの端末を使用してきたことになります。

スマホの普及により、仕事の効率は飛躍的に向上しましたが、それと引き換えに私たちは常に「つながっている」状態に置かれるようになりました。特にGPS機能が普及し始めてからは、会社からの監視が強化され、外回りの仕事中に少し息抜きをすることすら難しくなってしまいました。かつては、ポケベルで呼び出されても公衆電話を探す時間があったり、少しだけ気を抜く余裕がありましたが、今ではそれすら許されない状況にあります。

便利さと不自由の間で これからの働き方を考える

通信機器の進化は確かに私たちの生活を便利にしました。しかし、その便利さがもたらす不自由さ、特に仕事における監視の強化や、常に「つながっている」状態に対するストレスは、私たちロスジェネ氷河期世代にとって大きな課題となっています。便利な世の中になった反面、かつてのような自由や余裕を感じることが少なくなっているのではないかと感じます。

終わりに

通信機器の進化を振り返り、その便利さの裏にある代償について考えることで、これからの働き方や生き方について再考するきっかけになるのではないでしょうか。私たちロスジェネ氷河期世代は、これまで多くの変化を経験してきましたが、これからも自分たちのペースで、自分らしい働き方を模索していくことが必要だと感じています。

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