中小企業の経理の基本は、税金が合っていることである
オレは経理の責任者でもある。
なので、今日から中小企業の経理について書いていこう。
まずは、中小企業の経理の基本から話そう。
また今の経理は、仕訳をすればあとはソフトが勝手にやってくれるので、今回の話もほぼ仕訳についてとなる。
細かい仕訳は間違っていてもいい
経理については、伝票を整理して、入力してくれる部下がいるのだが、よくこんなことを聞かれる。
「セコムへの支払いって、支払手数料ですか?
それとも保守料とか、新しい科目作ったほうがいいですか?」
「これって、製造ですか、販管ですか?」
(製造経費にするべきか、販売管理費にするべきか、わからないということだ。)
要するに、仕訳がわからないということだ。
真面目に聞いてくれる部下に悪いのだが、正直なところ多少違っててもいい。
というか、仕訳は会社が決めていいので、そもそも正解がない。
はっきりしないものは、「たぶんこれだろう!」ぐらいでやっといてくれればいい。
そういえば、何年か前の伝票で、電気代がなぜか出張旅費になってるんだよな…。
そんな明らかなミスがあっても、別に問題はないのだ。
まぁ、予算作ったりするときに混乱することはあるけどね。
大事なのは、税金が合っているかどうか
なぜ間違ってもいいのか?
中小企業の経理で大事なのは、税金が合っているかどうかだからだ。
経費はどの科目に入れても、経費でしかない。
税金に与える影響はない。
だが、税金に関係することを間違えてはいけない。
例えば、3月決算の会社で、3月31日に売り上げたものをうっかり入れ忘れてたなんてことになると大問題だ。
売上が減る、つまり支払う税金も減るということで、要するに脱税になる。
うっかりでは済まない。
出荷したら売上になるのか、納品したらなのか…という売上の計上基準含め、しっかりと確認が必要だ。
その他、本来90%しか経費にならない接待交際費を福利厚生費とか会議費にするのもマズイ。
本来より、経費が増えてしまうからね。
消費税の間違いもマズイ。
本当は消費税の課税対象となるものを対象外にしちゃうとかね。
でも、会費とか判断基準が難しくて、うっかりやってしまうのだ。
あとは、本来社員にしなければいけない人を外注扱いにするとかね。
「社会保険料が浮くから」なんて安易な理由でやってしまうと大変なことになる。
以上まとめると、中小企業の経理の基本とは、税金にからむ部分の仕訳はしっかりやり、あとの仕訳は多少間違ってもいいということだ。
ちなみにこの話は、オレというより顧問の税理士さんの考えに沿ったものであることを補足しておく。
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