見出し画像

chatGPTにお片付けを頼んだら?

噂のchatGPT、とても優秀なようなので、今回、コードを書くお題と、お片付けという無理難題と、両方でお試ししてみました。

コードの方は予想通りの腕前を披露してくれました。

一方、お片付けの方は、porfessionally friendly に(ていよく感じよく)代替のヘルプを申し出られました。つまり、もとの依頼は断られました。笑

ここから、確かにロボットがもしも人の言うことを何でも聞いてしまったら、万人の万人に対する代理闘争の大変な状況になってしまうかも、と思い当たり、ロボットが発展すればするほど、その「できる」ことに増して、適切に「断る」能力が鍵となるのでは、という気がしてきました。

そんな気付きをもらった今日の会話の記録はこちら。

chatGPTに以下の2つを聞いてみました。

①JavaScriptの配列の処理
(chatGPTの得意分野ですよね)
②体のあるロボットになったら私のお部屋をお片付けできそう?という質問
(こちらは未知数。対応力やいかに?)

①JavaScriptの配列の処理

質問内容:
["リンゴ","リンゴ","バナナ","リンゴ","バナナ","リンゴ","キウイ"]
という配列から、以下のように出力するコードを書いてください。
リンゴは4個です。 バナナは2個です。
その際、数が1個の要素は出力しないようにしてください。

配列に関する質問ー1回目

実際の質問はこちら。

すると、数秒考えた後、返ってきた回答がこちら。

おお、書けていますね。良い子ですねぇ、chatGPT!

配列に関する質問ー2回目

ところで、そっくり同じ質問をもう1回すると、どうなるのでしょう?
反応は早くなるのでしょうか?一字一句、同じ回答になるのでしょうか?
気になったので、そっくり同じ質問をしたところ、3秒ほど考えてから別のアプローチのコードを提示してくれました。

その回答がこちら。

なんと、今度は、「このコードだと出力は配列における要素の出現順になるので、特定の順番に並べ替えたいときはsortメソッドがあるよ」、と末尾にtipsまで付け加えてくれているではありませんか。

しかも、このtips、なかなか適切ですよね。なぜかというと、今回の例では、出現順に出力しても、偶然、要素数が大きい順に出力されるせいで、見た人が「出力がいつもソートされる」と勘違いする可能性もなきにしもあらずだからです。

うーん。人の犯しがちな誤りを先読みしてアドバイスするとは(、、かどうかは分かりませんが)、、、

相当良い子ですねぇ、chatGPT。

②ロボットになったら私のお部屋を片付けられそう?という質問

あまりにも良い子だと、変化球にはどう対応するのだろう?と気になるもの(??)。
そこで今度は、ロボットとしてこの世に出てきたとしたら、私のお部屋を片付けることってできそう?と尋ねてみました。

お片付けに関する質問ー1回目

すると、しばらく考え込んでしまったので、質問を取り消そうと思ったところ、この反応が。

(概訳)もしロボットとしてこの世に出てきたとすると、お片付けができるどうかかはそのロボットの能力によると思われます。つかみ具その他の操作ツールなど、必須のハードが備わっていて、物体認識・動作計画アルゴリズムなどの適切なソフトも搭載していれば、お部屋のお片付けをお手伝いできると思います。ただ、現状、私はただのソフトウェアプログラムで、物理的な体を持っていないのですが。

こんなアホな質問にまともに答えてくれるとは、chatGPTの良い子度たるや、天井知らずですね。一方で、こんな質問をする自分が人として恥ずかしくなりますw

お片付けに関する質問ー2回目


とは言ってみたものの、同じことを2回尋ねたら前回の経験がどう影響するのか、知りたい欲望を抑えきれず、またこの質問を。

今度の反応はこちら。

(概訳)当方は言語モデルでして、外界と物理的に相互作用を持つ能力を持ち合わせておりませんので、お部屋のお片付けはできかねますが、お役に立つようでしたら、お片付けについてご提案、アドバイスを差し上げることはできます。

相変わらずの模範解答ぶり!ただ、今度は(こちらの引け目もあるせいか)決まり文句でていよくあしらわれている感もw

上記のような回答は、字面的には、依頼にこたえる形を取っているものの、実社会において「無理難題を押し付けてくるお客様をていよくあしらうためのプロフェッショナルでフレンドリーなお断りあるある」、つまり「お断り」の常套手段でもありますよね。

相手がAIなのをいいことに興味本位にあれこれ要求してくる人がいることも想定して、(ていのよい)「お断り」も学習させてあるとは、さすがですね。

ロボットがより発達したとき、人間からの無理難題を「断る」能力がなければ、ロボットによる「万人の万人に対する代理闘争」のような様相もあながち笑い話とばかり言えないかもしれません。

そう考えると、「お断り」の判断基準と方法論はロボットの概念設計において非常に重要で、chatGPTは、完全ではないとしても期待の持てる滑り出しを見せてくれているのかしら、、、と。

超良い子でありながら、無理な要求はさらりとあしらってくるchatGPTの回答から、そんなことを思う夜でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?