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キャリアの舵取り!ヨット型とボート型どちらのスタイルが自分に合っている?

ヨット型/ボート型

研修の打ち合わせやコーチングセッションでキャリアの話になることがあります。そんな時に私は、ヨットとボートのメタファを使って最近は話しています。

ヨット型はいわゆる積み上げ型のキャリアです。
ヨットのようにその時の風を掴まえて、ときには颯爽と進んで行くイメージです。でも、風がやんで凪が訪れると、ヨットは進まなくなります。

ボート型はいわゆる逆算型です。
目標に向かって自らの推進力で突き進んで行きます。エネルギーを消費しますが、効率良く短時間で達成しやすいメリットがあります。でも、目標が決まってこそ機能します。

VUCAという単語が広く認知されるまでは、逆算思考や逆算型キャリアになんの疑いも無かったと私は思っています。

さらには、積み上げ型キャリアでは高い目標をクリアできないと認識されていた印象が私にはある(偏見かも・・・)。

昨今の研究では、逆算的な中長期計画を立てず、都度都度選択していくベンチャー企業が伸びているという調査結果もあります。

キャリアスタイルを見極める

話を個人のキャリアに戻すと、自分がどちらのスタイルなのかを見極めることが大事なんだと思います。どちらのスタイルが良いか悪いかではなく、自分にフィットしているほうが上手くいきやすい。

私の場合で言うと、基本スタイルは逆算型です。
だから、目標が定まっていないとエネルギーを持て余す感覚があるし、無駄な時間を過ごしているのではないかという不安や焦りがある。
そんな時は意味は後付けで動いてみる。要は自分に刺激を入れてやるんだ。そう、積み上げ型を意識的にやってみる。

自分にフィットするスタイルを使いつつも、そうじゃないスタイルも取り入れていく。エンジン付ヨットのように、風を掴まえて進む日もあれば、エンジンの推進力で進む日もある。
それが理想なんじゃないかな。

自己探究の旅はつづく・・・
Insight Journey continues・・・

Vol.0969/2024年1月28日に配信したメルマガを加筆・修正したものです。本号では他に「ホントかなんてわからない」「人生初のカウントダウンLIVE」についても書いてます。メルマガにご登録いただければバックナンバーをお読みいただけます。


<ともつま編集長 雑記>

ヨットといえば、数年間、水の冷たい春先から冬の気配を感じる晩秋まで、ディンギー(エンジンのない風で動くヨット)に乗る練習をしていた頃があります。
マストを立て、セールを張る艤装も一通り覚えるのに苦労します。強度の高い結び目を作るための”もやい結び”はヨットにとっての命綱。暇と紐を見つけてはどこでも練習しました。ヨットがまっすぐ進まないこともその時知りました。そうやってヨットの構造や操舵の基本を学び、トレーナーと一緒に初めて出た海は、波がすぐ近くに感じられ、怖かったけれどとてもワクワクする体験でした。
少しずつ操舵に慣れると、いよいよ独り立ち。とはいえ、初心者には風を読むのはとても難しく、うまく波に乗れずふらふらバランスを崩したり、急な風で突如とスピードが出てコントロールできなくなったり。突然の風向きの変化で舟が方向を変え、ブームというセールを支える支柱で顔面を強打し海に叩き落されたこともあります。海に落ちては自力で舟を起こし、デッキに這い上がり、またある時は、まったくの凪でピタッと止まった舟の上で、光る水面をぼ~っと眺めて過ごすこともありました。風のあるときないとき、その時々の様々な思いを経て、帆走可能エリアの一番端の灯台まで行けたときには本当にうれしかったものです。
ツライときもうれしいときも怖いときも舟の上では一人。波や風がいろいろな思考や感情を潮の香りとともに私に運んでくるようでした。そう、私にとって、ヨットに乗っていた時間は自分との対話の時間でもあったのです。ちょっと大げさなようですが、今思えば、波の強弱に呼応するように、今の自分自身や人生の意味を考えていたようにも思います。



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