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セミの声、木のない世界で消え行く響き

あなたは今年、セミの鳴き声を聞きましたか?

私の周りでは大合唱です♪
セミの鳴き声を聞くと一気に夏っぽくなりますね。

近くにある幹線道路の拡幅工事があり、脇に生えていた木がすべて伐採されてしまったんです。そのときは「どこかに植樹すればいいのに」そんな程度に思っていました。

先週ぐらいからですかね暑い日が続き、セミの鳴き声が聞こえてくるようになったのは。

すると伐採されたあの近くを通った時、地中で時を待っていたセミたちが
あるはずの木が無くなって彷徨い、そのまま羽化できずに亡くなっているを何匹も見ました・・・。

それを見てとても残念な気持ちになったんです。こんな風に羽化できないセミがたくさんいる。別の所ではコンクリートやアスファルトで地上に出られないセミもいるでしょう。

私たちは、見えないモノやコトを扱うのがとても苦手です。
ひょっとしたら見えないことにしているのかも。

私たちは無自覚に悪気なく、人はもちろん生き物を傷付けているんです。

昨日、駅からの帰りにまた通ったんです。そしたら雨に濡れて彷徨うセミの幼虫が1匹道路を這っていました。

しばらくセミを触ってないので気持ち悪かったのですが(苦笑)
近くの公園まで運んで木に掴まらせたんです。恐らく弱っていたと思うのですが、そのセミは休まず上へ上へ登ろうとするんですよ。

私はずっと見守り、いつしか応援してました。

 精一杯生きている
 生きることに愚直

今朝、気になって公園まで見に行きました。
昨日の幼虫と思われる抜け殻が木にありました。ひょっとしたら違うかもしれないけど、元気よくこの世界に飛び込んで行ったと思いたい。

そう思いたい、私の身勝手さよ・・・。

恐らく、赤丸の抜け殻があのセミじゃないかと・・・

自己探究の旅はつづく・・・
Insight Journey continues・・・

Vol.0960/2023年7月14日に配信したメルマガを加筆・修正したものです。本号では他に「嗅覚と視覚の饗宴」「自己探究の旅:内なる宝を発掘する」についても書いてます。
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< 編 集 後 記 >

7月中旬を過ぎても気象庁から、沖縄、奄美以外の梅雨明けは宣言されていません。そして海の日の17日は太平洋高気圧に覆われ、日本各地で危険な暑さが続き、最高気温35度以上となったところは190地点を超え、今年最多だったそうです。

蝉ももういいよね、と梅雨明け宣言を待たず次々に地上に出てきているようです。
でも、この週末、蝉の抜け殻は見かけるのに、その鳴き声が少ないようにも思え、行き場を失っている蝉がいくらかいるのかと思うと悲しい気持ちになります。ブロック塀に残った蝉の抜け殻を見て、どこかでその一生を生き抜いてくれていたらいいのになと思います。

今年の蝉の動向の本当のところは専門外なのでわかりませんが、日常の中に起こる、ともすると流れていきがちなことにちょっと立ち止まって、なぜなんだろう?と考え、観察してみることは大事なのかもしれないですね。それは自分の中で起こる感情についても言えることかもしれません。

 初蝉の 教えしけふの わたしかな


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