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最近PerplexityやNotebookLMをいじってる

今日は不定期にやってくるITツールネタ回です。

江草はちょっと前からChatGPT君に課金したのでした。

まあ、ぶっちゃけあまり高度な活用までは至ってはないのですが、普通に楽しくて便利なので、ほぼ毎日のように使ってます。

慣れてきた結果、興味がより湧いてきてしまって、最近では他のAIツールも触ってみています。

Perplexity

ChatGPTと並んで最近頻用してるのがPerplexityです。

https://www.perplexity.ai/

↑なんか公式リンクはnote上ではカード化しないみたいで、とてつもなく素っ気ないですが、そこそこ話題のAIツールのひとつです。

ソフトバンクとも提携したそうで、有料プランがソフトバンク系列キャリアのユーザーは1年間無料になるキャンペーンやってるんだとか。(上の素リンクが怖い方はこちらのリンクなら安心でしょう)

しかし、1年間無料とは、江草はソフトバンク系じゃないのでちょっとうらやましい。(それゆえソフトバンクの回し者でもございません)

で、Perplexityの面白いところは、検索により特化してるAIなことですね。ChatGPTと同じように質問を書いたら答えてくれるのが基本の流れなんですが、ChatGPTがさらっとテキストで答えるだけなのに対し、Perplexityはすぐにウェブを検索してその結果をまとめたものを表示してくれるんですね。

たとえば「江草令とは何者ですか」と聞いたらこんな感じ。

なんか謎の画像もついてるけど……

質問に対する回答をしてくれるだけでなく、標準で図や情報のソースのリンクを添付してくれるので、とても分かりやすいし、情報の裏もとりやすくなっています。

ChatGPTを使ってると「お前、その答えほんまか?ウソいってん(ハルシネーション)ちゃうやろな?」と思う場面が多々あるのですが、ChatGPT君はシャイなので基本的にはソースを提示してくれません。追加で尋ねるとようやくおずおずと出してくる感じで、確認したい時には一手間かかります。

その点、Perplexity君は基本的にソース添付してくれるので、回答に対し「それほんまかいな?ウソやったら承知せーへんで」と思った時にはすぐにソースに当たることができます。

すぐさまソースを確認したら「なるほど確かに」と納得する展開となる……と言いたいところですが、ここはAIのまだまだなところで、Perplexity君も堂々とウソを言ってたり、「なんやこのソースは!なめとんのか!自分、もっとまともなところから探してこんかい!」と怒鳴りつけたくなったりするケースはしばしばあります。

「じゃあダメじゃないか」と思われるかもしれませんが、まあ今や広く行われてる「ググる」という行為だって出てくるサイトの情報の信頼性が必ずしも高くないのは知っておきながらちょちょっと調べてみたいという目的で皆行ってるわけですから、「出てきた情報を鵜呑みにしてはいけない」という点で今までと変わりはないと言えます。

Perplexityを使った時に何がいいかと言えば、とりあえずまとまった回答を即座に出してくれることなんですね。「ググる」時だと質問をした後に検索結果一覧からまたサイトをクリックして、そしてその内容を読み込まないといけないじゃないですか。その手間が省略されてるのが、思った以上に快適なんです。

しかも、Perplexityは一応は複数サイトを見た上で回答はしてくれています。ググってた場合は複数のサイトを自分で見て回らないといけなかったので、その面倒も減って助かるわけです。

特に追加で疑問が湧いた時も、チャット形式なので追加質問がすぐに行えます。ググる時って、さらに疑問が湧いた時には追加で検索ワードを足すことになりますけど、これは実際には改めて仕切り直して検索してることになってるんですよね。「続き」ではなくて「やり直し」になってる。

検索エンジンの都合でしかない構造化された不自然な形式に人間が無理矢理合わせていた検索ワードベースでなく、自然言語のチャットベースで気軽に調べ物ができるというだけで、人間側としてはめっちゃ楽なんですね。

この「ググるよりも楽」という体験が気に入ってしまって、最近は簡単な調べ物はこのPerplexityでとりあえず聞いてみる習慣になってしまいました。(なお、chatGPTは調べ物以外のもうちょっと高度な作業に向いてるので住み分けはしています)

まあ、百聞は一見にしかずなので、とりあえず気になった方は自分で動かしていただければと思います。(もちろん、「ググる」時代からの従来通り、信頼性の低い情報には注意していただいた上でお願いしますね)

NotebookLM

あと、ちょこっと試してみたのがNotebookLMですね。

これはGoogleが始めたサービスです。まだ試験段階のよう。

Googleドキュメントとか、PDFとか、テキストファイルとか、マークダウンファイルとか、あるいはWebサイトのURLを放り込んでおくと、その内容の概要を説明してくれたり、質問すると適宜そのコンテンツの内容に基づいた回答をしてくれるという代物。

ChatGPTやPerplexityが今まで学習してきたことやあるいはその場でWebで検索してきてゲットした情報を元に回答してくれるのに対して、このNotebookLMは徹底してこちらが与えたソースに基づいてしか回答しないというのが特徴的です。

言うなればChatGPTやPerplexityは回答ソースについて「開かれている(オープン)」けれど、NotebookLMは「閉じている(クローズ)」という感じです。

すなわち「余計な情報をよそから拾ってこんでいいから、与えた情報ソースの解説や質疑応答だけしてくれ」というニーズに応えるタイプのAIサービスなんですね。

これがどういうときに活きるかというと、たとえば書籍のデータみたいな本来ボリュームが大きなコンテンツを与えると、「ええと、この本ではどう言ってたっけ」みたいな時に自分で頑張って該当箇所を探さなくとも、AIに聞けば答えてくれるなんてことが実現可能になると。

めっちゃ面白そうじゃないですか。

しかし、普通は書籍のPDFデータなんて持ってないですよね。

そしたら、これぞというデータの存在を思い出しました。

noter友達のホモ・ネーモ氏による『14歳からのアンチワーク哲学』。こちらなんと無料で書籍PDFが配られてる(しかも著作権フリー)という。NotebookLMにうってつけです。

で、NotebookLM君に読んでいただきました。

PDF読み込みが無事に終了するとこういう感じのまとめが自動で作られます。

内容についての質問候補が勝手に作られるのが面白いですよね。

たとえば「社会全体にとって、労働とは何か?」の質問をクリックすると、

このように書籍の内容に基づいて答えてくれるというわけです。

せっかくなんでAIについての評価も聞いてみたところ、

ちゃんと書籍でAIについてはけちょんけちょんの否定的な評価がなされてることをAI自身が正直に回答してくれました。(まあ江草はもともと内容把握していたので意地悪な質問なのですが)

とまあ、こんな感じで与えた情報ソースについて限定した回答をしてくれるというのが面白いんですよね。

なお、ソースは一つだけでなく複数投入することもできるので、特定のジャンルの論文を複数集めておいて、その論文たちの内容から総合して質問に回答してもらうなんてこともできそうです。

江草自身もまだお試しで動かしてみただけなので(あとはこども家庭庁の「こども白書」読み込ませたり、江草の過去ブログ記事データをまとめて読み込ませたりしたぐらい)、全然使いこなすとかそういう段階には達してないのですが、何かもっと面白い使い方もできるんじゃないかという可能性を感じるサービスです。


そんな感じで、最近はChatGPTに飽き足らず、PerplexityやNotebookLMもいじってるよという話でした。

まあ、江草はITやAIについてはとてつもなくド素人なので、単に一般人の趣味として面白おかしくいじってるだけのレベルのレビューです。そこんとこはご理解いただければ幸いです。

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