組織づくりのためには、人も感情も切り離す

経営者から、人の相談をよく受けます。

例えば、こんなことです。
メンバーが役員に対して不満があるようなんですよ。
あの役員には今のポジジョンが適していないかもしれないがどうしようかと、、、。外すべきかもしれないかな、、、。
この役割が必要だが適任がいないんですよね。
経営チームに一体感がないんです。

問題はいくらでもあるのですが、そういった場合は大体人に対する感情がごちゃまぜになってます。

だから、切り離して議論します。

シンプルです。
あなたのゴールにはどういう役割や行動が必要ですか?と経営者に考えてもらいます。

下手くそなコーチングをしている人は感情そのものを取り扱います。
場合によっては感情そのものを取り扱う必要もあります。
私の経験からすると、先ほどのシンプルな質問で徹底的に議論してから、感情を取り扱った方が良いです。
経営者が「でも、あの人がこんなこと言ってるから、、、」「あの人にお願いするの難しいんだよなー」と、人や感情のことを言うようなら、「それは後で話しましょう」とぶった切ります。

人と感情を切り離し、ゴール達成に必要な体制や役割、行動を明らかにした上で、個別の人格や、それぞれが持つ感情の取り扱いのアドバイスをします。

経営が行う人事はある意味で冷酷です。
会社はいい組織を作ることが目的ではなく理念やビジョンを達成することが目的であり、期限内に利益を上げるという明確な存在定義があります。だから、プライオリティがハッキリしているのです。

人事部門も冷酷であるべきです。
人ではなくまずは企業の目的と戦略目標を冷静に見つめ、個人の感情を見つめるプライオリティを下げなければいけません。
(個人の感情を取り扱わないわけではなく、優先順位という話です。)

時には情熱のような一見すると良いもののように思える感情も切り離さなければいけませんね。

感情優先で人事してませんか?