【-間-】Lichtung.
ハイデガーはその師であるフッサールが提唱した現象学がもつ「志向性」という概念を,自身の存在論の中で「開示性」という言葉で再定義しました.ハイデガーはこの開示性のイメージをドイツ語で「間伐地」を指す「Lichtung(明るみ)」に晒されている状態で例えています.
自分と自分ではないあるものの「間」を考えるとき,その想像の中で,あるものとそれを認識する自分は光に照らされるけれど,それは束の間の出来事として,想像という行為は世界に投げられた自分を現にする形で終わりを迎える.けれど