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明日のきみが生きる理由になりたい

なんにだって理由がないと不安なぼくらは
桜が咲くことや散ることにだって
意味をもたせようとするけど
はなから意味なんてないよ、きみが生きてることにも
ぼくがきみのそばにいることにも。

数Ⅲの教科書をひらいた、放課後のサイゼで
なんだかわかんないけどそういうものなんだよ、で解けちゃうきみを、
身軽だとおもった。

そういうものなんだよ、みんな
悲しいことはそうやって受け入れて、
少しずつ死に向かっていきながら
生きることや愛することにはちゃんと、意味がなくちゃいけなくて
やさしいきみは、前に進めなくなって
生きていることを、いったい誰に証明するつもりなの。

月が綺麗だ、そんな理由で
人の命を救えたらいいのにね。
夜空を切りとって、きみの上に浮かべて、
明日のきみが生きる理由になりたい。


・・・

4月に出した、誕生日ネプリに載せた春の詩です。ヘッダーは夏の写真だけど。笑
気づけばもう初夏ですね。東京はやっぱり春が過ぎるのが一瞬だなあと思います。

はじめてのネプリ、両手で数えられるくらいだけど読んでくださった方々がいました。光栄なことです。
不定期でまた刊行できたらと思っているので、もしまた興味を持ってくださったら、読んでやってください。少しずつ、読んでくださる方を増やせたらいいな。

#詩 #ポエム #poem #春

#ネプリ #ネットプリント

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