コウペンちゃんに学ぶ"愛され"の法則

2019年3月3日 15:39

『あなたのすべてを肯定してくれる、コウテイペンギンの赤ちゃん』こと、コウペンちゃんが大好きだ。私とLINEを送り合ったことがある人ならご存知だとは思うが、LINEスタンプはもちろん全制覇しているし、ベッドの上はお店やゲームセンターで手に入れたコウペンちゃんグッズでいっぱいだ。
一体コウペンちゃんの何がそんなに私を捉えて離さないのか、その理由を私なりに分析してみた。

＊掲載画像について
この記事の写真は全てるるてあさんのTwitterよりお借りしております。
(ヘッダーの引用元:
https://twitter.com/k_r_r_l_l_/status/1093264407432355841?s=21)

◯コウペンちゃんとは？

(引用元: https://twitter.com/k_r_r_l_l_/status/1082019057275039744?s=21)

イラストレーターるるてあさんがTwitterで発表したイラストから生まれた、コウテイペンギンの赤ちゃん。「出勤してえらい！」「ちゃんと起きてえらい！」など、私たちの日常を肯定して褒めてくれる。

◯コウペンちゃんの魅力は？

▽魅力その1：もふもふの手ざわり

コウペンちゃんはペンギンということもあって、その毛並みはふわふわでもふもふだ。ライナスでなくたって、きっと多くの人はもふもふが大好きだ。おくるみに包まれて母の腕に抱かれた、あの頃から。触れるものを傷つけない、ぎゅーってしたくなるあの手ざわり。それをコウペンちゃんはもっている。

▽魅力その2：赤ちゃん

なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし。清少納言の時代からの真理だ。赤ん坊には慈悲がないが、憎悪もない。私たちを傷つける要素が何もないのだ。寧ろ赤ちゃんならではの歩き方や話し方の拙さには庇護欲をそそられる。

(引用元: https://twitter.com/k_r_r_l_l_/status/914728501961310208?s=21)

コウペンちゃんのお友達には「教えてくれるタイプのしろくまさん」がいるが、これはコウペンちゃんの「赤ちゃんらしさ」「知識の少なさ」を浮き彫りにし、我々に母性/父性を抱かせる。コウペンちゃんとしろくまさんは互いにそのアイデンティティを確立し合っているとも言えるだろう。
また、作者のるるてあさんはコウペンちゃんを描く時「ちょっとへたっぴに見える」よう意識されているそうで、イラストのタッチや文字の書き方を工夫されているとのこと。正にその「ちょっとへたっぴ」が、コウペンちゃんの赤ちゃんらしさを際立たせている。るるてあさん、さすがです。

(教えてくれるタイプのしろくまさん。優しい。)
(引用元: https://twitter.com/k_r_r_l_l_/status/1074778919620857856?s=21)

▽魅力その3：口がない

コウペンちゃんの特徴の一つに、「口がない」ことが挙げられる。大人気キャラクターであるハローキティやミッフィー、最近人気のすみっこぐらしなど、口が描かれていないキャラクターはいくつかある。
ハローキティの場合は、以下のような理由があるそうだ。

“実はそこには、やさしさや思いやりは口（言葉）で言うだけではなく、態度で示しましょう！というメッセージが込められているのです。“

“怒っているとか、笑っているとか、泣いているとか、キティは相手に感情を押しつけない。空気のようにそこで見ていてくれる。それがずっと一緒にいられる秘密なんじゃないかしら“

2つ目の理由は、コウペンちゃんにも当てはまるだろう。コウペンちゃんは口元で笑いかけてくれることはないが、それは同時に私たちを嘲ったり、からかったりして笑うこともないことを意味する。その代わりに、コウペンちゃんの「目」は雄弁だ。文字通り口ほどにものを言う。口がなくても、コウペンちゃんの優しさや愛情は目元から十分に感じ取ることができるのだ。
るるてあさんがこうしたことを考えてコウペンちゃんに口を描かなかったのかは不明だが、これがコウペンちゃんの魅力の一つであることは間違いないだろう。

▽魅力その4：「いっぱいいて、どこにでもいる」

(引用元: https://twitter.com/k_r_r_l_l_/status/1068150640591822850?s=21)

コウペンちゃんのコンセプトは、「いっぱいいて、どこにでもいる」だそうだ。「そばにいるよ〜」という言葉の通り、コウペンちゃんはいるのだ。あなたの側にも、私の側にも。このコンセプトに、実際私は毎日支えられている。差別も、選ばれなかった者の悲しみも生まない、優しいコンセプトだ。

▽魅力その5：肯定

コウペンちゃんの最大の魅力がこの「肯定」だ。

"「自分だったらどういうことを言われたいかな」「どんなセリフがあったらいいかな」と考える中で、コウペンちゃんが生まれました。"

るるてあさんのこの考え通り、コウペンちゃんはいつも私たちの欲しい言葉をかけてくれる。

(引用元: https://twitter.com/k_r_r_l_l_/status/1056897525582454784?s=2)

「電車に乗れてえら〜い」「歩いてえらい！」「ねるしたくしてえらい！」どれも社会人や学生にとっては「できて当たり前」のことで、寧ろどれか一つでもできなかった時、社会から向けられる目はあたたかいものではなかったりする。けれどこの一つ一つを毎日しているだけでも本当はすごいことで、「えらい」と褒められるべきことなのだ。

「誰だって人生をそれなりに頑張ってる時々はその“それなり“さえも誉めてほしい」
ポルノグラフィティの歌うこの歌詞は凡その社会人や学生の総意と言っても過言ではないだろう。

特に日本人はその性格上、他者からの承認を必要としがちだ。「褒められる」機会はそう頻繁に与えられるものではないが、実は多くの人間が必要としているものでもある。それを惜しみなく与えてくれるのが、コウペンちゃんなのだ。

◯おわりに

コウペンちゃんの魅力、多くの人に愛される理由が伝わっただろうか？この記事でコウペンちゃんのファンが1人でも増えてくれたら嬉しい。
ちなみに、今ならLINEモバイルとコラボしたコウペンちゃんのLINEスタンプが無料でダウンロードできます。「えら〜い！」「おつかれさま」など、優しい言葉がたくさんあるので、みなさんぜひダウンロードして大切な人と送り合いましょう。それで日本がもっと優しい国になればいい。
最後まで読んでくださったそこの貴方、ありがとうございました！