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リキッド・デス(Liquid Death)ってご存知ですか?

通販、とりわけネット通販で水が売れると一番儲かるけど、
一番難易度が高いと言われています。

その理由はわかりますか?



その理由は、差別化できるコンセプト設計が難しいからです。
もっと大胆に述べると、どれも一緒だということです。

それだけ難しいわけです。
コンセプト設計とは、一言でどう凄いのか?
ですが、
軟水・硬水などの差はあるけど、
水そのものの差異をつけるのがとても難しいのです。

そんな中でも爆発的に売れているアメリカの事例があるので
ここからなぜ、売れているのか?を紐解きたいと思います。

ただの水を高価格で販売する、
Liquid Deathのマーケティング戦略を考える
です。
このリキッドデス(Liquid Death)は、2019年に設立された
アメリカのスタートアップ企業で、
缶入りミネラルウォーターとスパークリングウォーターを販売しています。

プラごみ問題で注目される時代に普段見過ごされている退屈なカテゴリーにこそ、
既存の製品やサービスが開拓できてないニーズを掘り起こせる可能性がある
と考えたそうです。

共通の敵は環境を意識したプラ反対者で水はヘルシーな飲み物でしかない
新しい敵(気づき)は、環境に配慮したものでしかもやんちゃな感じがする
面白さや反骨精神を好む人々

水は人に不可欠な飲み物です。しかしながら
広告産業ではヘルシーな飲み物でしかありません。

飲料水のマーケティングと言えば、
ファミリー層を対象にした環境保護と水の特徴を並べたものばかりです。

そんな商品だからこそ、ブランディングを施すことで
意味付けを変えることに成功したんです。

水とは思えない名前とパッケージデザインにしてPNP設計をした。
パッケージとネーミングを究極に視覚的にインパクトを出しました。

その結果、
特徴としては
エナジードリンクのような黒い缶
Murder your thirst(渇きをぶっ殺せ)
などの過激なキャッチコピーがフックをもとりました。

パンクメタルをイメージしたブランドイメージ
従来の飲料水のマーケティングとは全く異なる破天荒な手法
です。

その結果
設立からわずか数年で7億ドルの評価額を獲得
話題性の高いウォーターブランドとして認知されるようになりました。

高価格販売の理由
従来の水とは異なるユニークなブランド体験を提供

高品質な水を使用
環境に配慮したアルミ缶を使用

このように結果的に売れた商品からなぜうれたのかを研究することで
売れないリスクを軽減することも可能です。

この事例は結果的に売れましたが、売れるための商品企画のコツは外さないように
潰していくことになります。
水の特徴や品質、製品の環境保護の取り組みなどは
一切語っていません。

ここは重要でマネができることだと思います。

ひたすらアテンションを奪ってブランドを知ってもらうことに
100%全てを注ぎ込んで、誰でも面白いと思える
「ヒューマン・ブランド」と表現しています。

本格的に展開する前にちゃんと市場調査を行っている点も真似ができます。

ヒューマン・ブランドで水を売るというコンセプトの
広告コンテンツ1,500ドル(約22万円)を投じて作成し、
3,000ドル分のFacebook広告を展開し、

その結果、わずか3カ月でAquafina(PepsiCoのボトルウォーター)
の広告を超える300万ビューを達成したそうです。

テストマーケティングもしっかりKPIを売りではなく、
アテンションがとれるかを徹底的にテストしてから一般市場へと展開しています。

是非、あなた独自の視点も加味してコンセプト設計からの戦略を考えてみてください。

インターネットを活用して自分の商品・サービスを売りたい! でもなかなか売れずにモヤモヤしている問題を解決する アドバイスをしています。 https://www.youtube.com/channel/UCxrQWY0HlXqFcOfe02_uztg/videos