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5つの構造から ストーリーブランディングとは?【12のアーキタイプ】

ブランドに対するあこがれを分析してわかったことは、
「憧れ」と共通する価値観や信念とシンクロしていると
いうことです。

長期的なブランドの憧れこそ信頼へ繋がってきます。
ブランドの内層に見込み客の内層が

シンクロした「結合させる」ことが
できると強固な関係になります。

結合させるとは、「●●と言えば、△△ですよね!」と
いう簡単な会話で成立します。

この合致したストーリーを見込み客と共に歩んでいきます。

登場人物に感情移入できるよう、内面(価値観・信念)と
内層(商品としてのブランド)、外面(見込み客の悩み別レベル)
と外層(商品としての機能)を双方向から一致させる
と言われています。

情緒的価値を信念に同化した描写が実現できれば、
より現実味を帯びてきます。

このようにして、5つの構造から
ストーリーブランディングは成り立っています。

小さな通販会社の中に同梱するブランドブックにも、
その「生き様」と「らしさ」を
キャラクター化させて登場させることになります。

しかしながら、商品を「モノ」として見せたらそれ以上、
お客さまや見込み客の心に浸透しないのです。

そのためには、商品を人の性格のように
見せる必要があります。
熱闘甲子園をスポンサーしている
コカコーラと同じ考え方です。

ブランドを人の性格に重ねて
イメージ視しやすいパターンを体系化した学者がいます。

心理学の巨匠、カール・グスタフ・ユング氏です。
そうです。ユングです。

ユング氏の理論において、ブランドの性格パターン
と登場人物の行動パターンは、
元型モデルという用語を使って説明されています。

そもそも元型とは何か?

意識と無意識に分けます。意識は個人が
直接認識できるマインドの唯一の部分です。

思考、感情、感覚、直観の4つの精神機能を
通して作用しています。

元型は、集合的無意識からつくられたもので、
プロトタイプ(原型・基本型)という語源に由来します。

世界・人類に対する反応の仕方・生き方を
特定するために先在する原初心像で、普遍的です。

人間のあらゆる経験を象徴しているだけでなく、
人生、自然界のあらゆるシンボルでもあります。

「元型」は、登場人物の行動パターンをあきらかに
したユング氏が提唱した分析心理学における概念です。

私たちにとって、イメージや象徴を
生み出す源となっています。

すべての人の深層に普遍的に潜んでいる
元型の中でも、もっとも心の奥深くに「自己」
という元型があると考えられています。

最も有名な原型は、
「英雄の旅 ヒーローズ・ジャーニー 12のアーキタイプを知り

人生と世界を変える」の書籍の中でブランドの
アーキタイプの元型が行動を支配させていると言われています。

私達の行動の土台には、支配的な一つ(若しくはそれ以上)の元型があって、私達を動かしています。

ダイレクト通販マーケティング理論®に応用可能な
12種類の元型を紹介したいと思います。


12の元型
・ピュアリスト(乙女)
  指針とする言葉
   誰も見てなくても正しいことをする
  重視価値観
   調和・シンプル・清潔・正直
  善い振る舞いをすることを大切にする

・パイオニア(戦士) 
  指針とする言葉
   旅で重要なのは、目的ではなくプロセスである
  重視価値観
   探求・冒険・勇敢・大胆
  個人主義者で自由や冒険を満たす経験を自分1人で探求する

・エンターテイナー(道化師)
  指針とする言葉
   笑うのが一番の薬
  重視価値観
   ユーモア・自然さ・人を引き付ける魅力・幸福
  楽しいことやユーモアを通して観客を楽しませる

・征服者(守護神)
  指針とする言葉
   勝利が全て
  重視価値観
   勇気・決断・忍耐・成功
  最高のパフォーマンスを刺激し鼓舞し力づける

・魔法使い(魔術師)
  指針とする言葉
   不可能なことはない(夢は叶う)
 重視価値観
   マジック・想像力・好奇心・楽観主義
  変化を起こし驚異を創造する
 
・保護者(同伴者)
  指針とする言葉
   汝の隣人を愛せよ
  重視価値観
   思いやり・ホスピタリティ・共感・共生
  人を気にかけ、育み顧客が必要としている時には安らぎを提供する

・誘惑者(愛人)
  指針とする言葉
   愛は全てを打ち砕く
  重視価値観
   愛・官能・親密さ・繋がり・歓び
  ロマンス・繋がり・官能の歓びを提供する

・夢想家(魅惑的な女)
  指針とする言葉
   人生は夢のようなもの
  重視価値観
   独創性・情熱・創造・イノベーション
  顧客が創造性を発揮するのを手助けする

・皇帝(家長)
  指針とする言葉
   NO1の地位は当然の結果
  重視価値観
   リーダーシップ・影響力・決断力・優越
  パワーを示す、顧客がリーダーシップや卓越性を築くのを手伝う

・反逆児(冒険者)
  指針とする言葉
   生まれながら自由
  重視価値観
   自由・常識の否定・個性・反抗・大胆
  常識を否定し危険を犯して個性を誇りに思う

・知者(賢者)
  指針とする言葉
   知識は力なり
  重視価値観
   真実・知・専門性・厳密
  信頼できる助言、知識、専門性があるとみなされる

・正直者(大地の母)
  指針とする言葉
   私は私、ありのままに語れ
  重視価値観
   信ぴょう性・正直・素直・謙虚
  飾り気がなく当たり前で普段のもの
  

12の元型分析の目標は、隠れている
ブランドの本質的な意味を表わすのに必要な言葉になっています。

フレームワークにあたる枠組みを手に入れることになります。

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