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ゼロから始めるメカヘッド制作 - 中編 -

 「メカヘッド」と言うジャンルをご存知でしょうか?
 知らない?それも結構。知っている?それは素晴らしい!

 この記事は、筆者がそのメカヘッドを作った経験談です。
 どういった所で詰まったのか、どういった所で迷ったか、
 人が苦悩する所が大好きな人に向けて書くエンタメよりな記事です。

 この文章の中身の傾向としては……… 
 「3Dプリンター」「fusion360」「メカヘッド」
 になると思われます。どうか所々ゆるい文章を見てってください。
 

 ※『あくまでも個人の体験談です。悪しからず』※
 ※この文章は『中編』です。是非とも『前編』からお読みください※
 ※前編と比べて、筆者のメンタルがボロボロになり始めます※
 ※この記事は『PCブラウザ』から見る前提でレイアウトしています※

 それではモデリング中心の中編、始まります。




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【3】着手:俺!『fusion』学びます!

 前回では使用想定ソフトの『fusion360』ワカラン…………
 な状態なのでさぁどうする?と言ったところからで終わりました。

 始めは必要な操作はその都度ネットで調べるという姿勢でしたが、
 あまりにもタスクが進まなさすぎてげんなりしてきました。
 1ページ進めるのに1時間単位の時間が溶けるので困り物。

 この段階で飽き性のMμLT1は投げ出しそうになりましたが、
 『何かカッコイイ顔』が欲しい気持ちが勝ったので遠回りを選択します。

 急がば回れ。基本なければ応用なし。
 と言うことでまずはみんな大好きamazonで参考書あさりです。

 fusion360の参考書の選定基準は
 『安い・そこそこの内容・とりあえずできるようになる』
 という基準で選びまして、選んだ書籍は下記になります。



 AUTODESK FUSION360をオリジナルメカを作りながら覚えて3Dプリンターで印刷しよう Kindle版


 キンドル版でお値段¥450で164ページのthe初心者用の書籍。
 参考書も手に入れたしfusion360はPCにインストール完了。
 では早速やってきます!まずは簡単なロケットの制作から!!

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……………いやコレ、完全に台座 on TEN○A(自主規制)
いやいや始めたばかりですから!次は簡単な飛行船です!

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 …………いやその……本体より…バーニアの情報量のほうが多い……
 まだまだ!コレ同じ日での制作ですからね!
 最終チャプターの小型探索機を作ってみましょう!

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 おっ!中々カワイイですね!
 裏はどうでしょう?

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 ………


 『バーニアへの謎のこだわり!!!!!』


 ま、まぁいいでしょう。
 約二日間の作業にてfusion360の基本操作、ラーニング完了です。
 テンガもどきを作ったり謎物体を生成したりと自分のデザインセンスに
 多少の疑問を抱きましたが、基本操作はバッチリです。
 若干頭が痛かった記憶があったような気がしますが気の所為でしょう。




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【4】構想:何かカッコイイ頭・・・デテ ↑ コイ ↓ ヤッッ ↑!


 fusion360の基本操作も覚え、いよいよモデリングスタート!と思いきや、
 まだやることがあります。
 行動指針となるイメージスケッチなるモノが必要になります。
 
 
 ここでもMμLT1、意気揚々とデザインを開始。
 筆も快調に進み、結果以下のようになりました。

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ファイル_000


『圧倒的下手くそ!!!!!!!!』


 僕の画力の限界です┌(_Д_┌ )┐
 絵なんてねぇ!描けなくてもいいんですよ!
 方向性さえ分かればそれでいいんですよ!!!!

  …………
 (白状しておきますが、このデザインを最終的には無視します)

 というわけで、何かカッコイイ頭…でてきましたね。
 作画時間たった10分程度でしょうか。
 イメージ()が固まった所でいよいよ本モデリングに入っていきます。 




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【5】創造:理想像?あるよ。頭の中に

 いよいよ当記事メインのfusion360でのモデリングです。
 作業開始日はなんと因果なことに2021年(筆者の)GW開始日。
 ここから連休中に完成を目指します(普通は完成しません)。

 モデリングの手順は前編でも紹介した参考書の手はず通りに、
 シェル(頭部分)→ 顎ユニット→ フェイス→ 接続ユニット
 と、上記の順に制作していきます。

 まずは頭部を覆うシェルを作成します。と言っても、
 参考書を参考にしている方はシェルの形が似たような形になるでしょう。

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 ここで気を付けた事といえば、
 『自分の頭囲をしっかり図る』『シェルと頭部のクリアランス』
 の二点は非常に気を使いました。

 頭囲に関してはモデルとなるマネキンの頭囲が自分の頭囲になるので、
 最終的な被り心地への影響がダイレクトに響きます。
 クリアランスに関しては頭を振った際のヘッドのズレ軽減に貢献します。
 規定クリアランスを無視して適当に設定してしまうと後が悲惨でしょう。
 
 この作業だけでおおよそ2日ぐらいかかってますでしょうか。
 朝9時から夜24時ぐらいご飯食べながらぶっ通しだった気がします。
 
 『へへ、カッコイイぞぉ!』『なんでだよぉ!?????』
 以上の二点を永遠にループしていたような気がします。

 試して、駄目だったら大丈夫だったところまでCTRL+Zでひたすら戻る。

 失敗しても死ぬわけじゃないと念仏唱えながらシェル完成まで
 ひたらすらに走っていたような記憶があります(;・∀・)
 
 次の日にシーンは移り、作りたい一心で遠足前よろしく超早起きを完遂。
 体調は最悪ですが、メンタルは超元気なMμLT1。
 顎ユニットを心が赴くまま制作していきます。

スクリーンショット (2)

 ここで気をつけたことは
 『簡単な形から作成』『口元とのクリアランス』『面の着脱を楽にする』
 の三点に気を付けました。

 まず迷走を防ぐために、ブロックを組み合わせて大まかな形を作成。
 後はひたすらエッジを追加していい感じになるまで削りました。
 口元とのクリアランスは気持ち狭いかな?程度まで詰めました。
 面の脱着を簡単にしようと試行錯誤をしましたが、
 結果的にデザインを優先して少々、癖のある方法になりました。

 そして、この部品に関してはシェルに穴を開けて直接留める方法を採用。
 (完成品からスクショしているので穴あけ等が終わっています)
 
 この当たりからサイバーな騎士っぽくすればカッコイイのでは?
 なんて思いつきで、軌道修正というなの魔改造に着手しています。
 心情としては、
 サイバーな騎士がイイ!単眼?難しすぎてハゲるから今回は却下。
 となっています。好奇心には勝てませんでしたね。

 血眼になりながらたどり着いた一番楽しいであろうフェイス作成。

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 一先ず、騎士っぽくしてみようと上記のようにデザイン。
 しかし、まぁ~~~~~~~~~沼に嵌った工程が存在していまして、
 『厚みつけ』
 コレが非常に厄介でした。
 個人的にはこの工程でゴリゴリメンタル削られていった感覚です。

 結果論ですが、中心線から両端の面に厚みを付けると他の面と干渉して
 上手くfusionが厚み付けを処理してくれないというのが実情でした。

 デザインが鋭角すぎると厚み付けのところで大いにハマる可能性大です。
 刺々しいデザインが好きな方は要注意です。

 厚みづけ→エラー→ちょい修正→厚みつけ→エラー→修正→以下ループ
 上記の工程を体感、数えるのも馬鹿らしくなるぐらい回数を重ねて、
 厚み付けが問題なく出来たらメッシュを結合しつつ形を整えて、
 前を見るための覗き穴を開けたら…………

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 このようになりました!

 はい!カッコイイ!!
 僕の『顔』って感じで最高にテンションが上がった瞬間です。

 ただ……この顔をもう一回作れと言われても無理です。
 完全に思いつきで作り、設計図なんてものは存在していないので……

 そして取り付けるための金具やビス穴等を開けて完成予想図の
 レンダリングをしてモデリングは完成です!

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 最初は結構地味な色を想定していました。
 しかしながらあんな色になるとは僕も予想していませんでした。




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【次回予告?】:灼熱!3Dプリンターの洗礼


 無事にモデリングを完成させたMμLT1!
 だがコレはあくまでスタートラインにたったに過ぎない。
 初めてのFDM方式の3Dプリンター
 睡眠の質を削ってでも出力したMμLT1
 果たして彼は無事に生還できたのだろうか!?
 次回、ゼロから始めるメカヘッド制作 - たぶん後編 -

 『灼熱!3Dプリンターの洗礼!』

次は3Dプリンターと塗装の話!出来たらぜひ見てね!(゚∀゚)ノシ

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