天川から吉野へ
2017年6月10日,天川村から吉野,さらに宮滝まで下る。
天川村から吉野というと,内田康夫の「天川伝説殺人事件」の舞台である。
吉野から宮滝は壬申の乱の舞台。
まず,天川村から黒滝村を通って吉野へ。宿の前からすこし登ると,旧道との分かれ道。左が旧道。旧道も検討したが時間がかかりそうなのでまっすぐ。2つの長いトンネルがいやだったが,交通量がさほどでもないので,なんとかクリア。
黒滝村への分岐路。左手に道の駅がある。
黒滝村を通って,地蔵峠を越える。ゆるやかな下り坂で交通量がすごく少ない。分岐路へ。右が吉野方面。登り坂。このあと,登り坂が続いた。
10時5分。吉野の参詣道到着。予定通り。右手が勝手神社。
シーズンオフなので,土曜日なのに人は少ない。勝手神社の向かいの店でティータイム。
如意輪寺脇を通って宮滝まで「万葉の道」。ここまでが下り・上りの階段で大変だった。自転車は抱えて降りた。如意輪寺そのものは今回はパス。先を急ぐ。
宮滝は,大海人皇子が挙兵した地。壬申の乱である。斉明天皇が水の祭祀を行い、持統天皇が行幸に訪れた吉野宮はこの宮滝にあったとされる。
明日香から吉野に行くには,奥明日香から芋峠を越えれば,今の近鉄吉野駅のあたりに出る。宮滝はこれより5km程東になる。
宮滝から吉野山の金峯山寺・吉野水分神社方面に至る道が「万葉の道」としてハイキングコースになっている。今回は,如意輪寺脇を通って宮滝まで約5kmを下る。「右宮滝・水分神社」。ここから山道へ入る。
義経の逃避行の道もここであった可能性がある。宮滝を経て宇陀へ出たとすればこの道である。
吉野町観光課の案内板によると,天川から伊勢参宮に往還するときの道でもあったという。今回はまさに天川から下ってきた。山道で,途中走れるところもあるが,沢を渡るには自転車を持って行かざるを得ない。馬で通ることは可能か。おそらく大丈夫だろう。
象(きさ)の小川。左手からすぐ沢に降りられる。水が冷たくて気持ちよい。
民家だ。山道はここまで。あとは車道を下っていく。(らくちん)
桜木神社。ちょっとごあいさつ。祭神は大己貴命,少彦名命,それに天武天皇だ。
宮滝到着。このあと,資料館はパス。宮滝遺跡も行き過ぎてしまったのでパス。涼しかった山道と比べ,日陰のない暑い道をひたすら先へ。
大和上市駅前のひかり食堂で
ひやしうどん。450円。朝食をしっかり食べたし,のどが渇いて冷たい麺がちょうどいい。
つぎの電車の時間まで30分弱。駅前の観光案内所で100円のラムネを飲み,13:41分の急行で帰路につく。帰りは京都経由。
おしまい。