秘境駅小和田へ
2015年9月,青春18きっぷで秘境駅で有名な飯田線小和田駅へ行った。小和田で降りて,行けるならその先へ歩いてもしくは自転車で行くつもり。
豊橋から飯田線に乗る。天竜峡行き。
小和田到着。11:19。何人降りるかと思ったら4,5人が降りた。
いま乗ってきた電車が去っていく。
豊橋方面
日陰になって読めないけど,恋成就駅だそうだ。
3県の県境でもある。このすぐ向こうは天竜川(見出し写真)
反対側へのホームには行けない。線路もなくなっているが,かつてはあったのだろうか。
駅舎
駅舎の中の机上に,ノートが。ペンたてもあったがどのボールペンもインクが切れていた。時計はちゃんと動いている。
豊橋駅の売店で買ったおむすびとサラダを駅舎で食べて昼食。食後,自転車を組み立てる。
ここから川沿いにとなりの中井侍駅,その先の伊那小沢駅を目指していく。自転車が通れるかどうかは全く不明。「散策道」を行く。
15mほどのところにあづまや。「愛お二人の幸せを呼ぶ椅子」と書いてあるが最近誰かが座った形跡はなし。
あづまを出て右手に民家?あるはずがないのできっと廃屋だろう。
道標は「塩沢集落1時間」「高瀬橋」同じ方を向いている。あとで裏に回ってみたが,反対側に行く道はなかった。
このような道。コンクリート舗装で,平坦なら自転車で走れる。
まもなく倒木。このくらいならくぐっていく。
駅舎にも書いてあったが高瀬橋は通行不可。となると右の道か。
こちらも途中で道が崩落していて,沢に降りていくような,なんとなく道があるところを降りる。まもなく頭上に橋。自転車は押すこともできず輪行袋にいれてかついでいく。ここはその後修復されたのだろうか。
吊り橋の先はふたたびコンクリート舗装の道。しかし,延々と登りが続く。沢の音がだんだん小さくなる。地図を確認すると,この山道では隣の中井侍にいつ着くかわからないので引き返すことにする。
あとでわかったのだが,この先が塩沢集落。しかしそこに着いても先の見通しがない。車道はありそうだが,中井侍に行くにも,水窪に出るにも山越えをしなくてはならない。引き返したのは正解。
高瀬橋が通れなくても中井侍にはいけるか(川は渡らないので)と思い,先ほどの道を行ってみたが
これでは無理だ。通れないのは高瀬橋ではなく,この道。ここを越えても,この先どうなっているかわからない。電車に間に合いそうもない。
結局小和田に戻り,予定していた電車で帰宅することにした。
下りが13:19。何人かが降りた。
上りが13:40。結構な人数が降りた。あわせて10数名になっただろう。
さて,この人たちはどうするのだろう。次の下りは16:11。上りは16:01。
そういえば,私と一緒に降りた人たちは? 若い女性2人連れは12:00ころ駅に戻ってきた。ここで1時間待って,13:19の下りに乗ったのだろうか。中年のおじさん2人づれは戻ってこなかっし,途中でも行き合わなかったから山を登って塩沢集落まで行ったか,それとも,川沿いの道を無理やり行ったか。
ともに来た人の行方も知れず。
いま来た人たちのこの先も知れず。
まさにここは秘境駅。