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Cinderellaでカオスを描く:2枚翼の写像

次の繰り返し公式で2枚翼のカオスを描きます。

$${x_{n+1}=y_n+a x_n+\dfrac{5x_n^2}{1+x_n^2}+1-0.2e^{-y_n^2}}$$
$${y_{n+1}=-b x_n+R(-1)^n}$$

実際には,$${y_{n+1}}$$の式は,+とーの合成写像として処理します。

リンク先を開くとつぎの画面になります。開いた後回数を増やしています。

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「カオスCGコレクション 川上博:サイエンス社」に載っているのは,この初期状態の他は $${a=0.01,b=0.97,R=4.0}$$,$${a=0.02,b=0.98,R=5.0}$$の2つだけです。値を変えてみるとわかりますが,2枚翼になるのはかなり特殊な場合のようです。$${a}$$ や $${b}$$ の値をすこし動かすだけでカオスは消え,発散するか閉曲線になってしまいます。

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同じ回数でも色が変わるのも興味深いところです。
縦横比を変えると見出し画像のように,いかにも羽根を広げた鳥のように見えます。この係数の状態で回数を増やすと色が変化します。
いろいろやってみましょう。

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