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プログラミング教育と教科情報

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学校でのプログラミング教育について,思うところを書く。 また,2023年度からの高校の情報科の教育課程再編に関しての記事など。
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マガジン「プログラミング教育」総目次

小中学校のプログラミング教育予言:「プログラミング教育」政策は失敗する  読解力に焦点を…

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センター試験「情報関係基礎」2007年のブロック落としをJavaScriptで書く

 センター試験「情報関係基礎」2007年の第3問をJavaScriptで書いてみた。 問題と,CindyScri…

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「情報関係基礎」教材化(2):2007年ブロック落とし

元の問題(以下,オリジナル)はWebの https://sites.google.com/a.ipsj.or.jp/ipsjjn/resour

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「情報関係基礎」のプログラミング問題を教材化する

はじめに  大学入試共通テストに「情報Ⅰ」が入ることになり急遽その対策が論じられるように…

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「情報関係基礎」教材化(1):2017年三角形の個数

 大学入試センター試験「情報関係基礎」2017年の問3を教材化する。  最初にこれを取り上げ…

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Pythonで sinx/x の極限をシミュレートする

高校の数学Ⅲの内容。x が 0 に近づくとき,sinx / x の極限は1になる。 教科書にはその証明…

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PythonでL-Systemsを作る(5) 植物の成長システム

 今回で,2次元の L-Sytems の構築はひとまず完成する。  今までのコマンドに,現在の状態を記憶する [ と,記憶したものを取り出す ] を追加する。これは,スタックという構造になっていて,複数のものを記憶すると,取り出すときは,最後に記憶したものを取り出すようになっている。  これを用いると「枝分かれ」ができる。次の図が植物の枝分かれを模した図だ。(The Algorithmic Beauty of Plants) 下から上に進む。回転角は45°。 まず上に進む

PythonでL-Systemsを作る(4)コマンドを追加する

 リンデンマイヤーの L-Systems で使っているコマンドは,LOGOのタートルグラフィクスとはす…

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PythonでL-Systemsを作る(3) タートルグラフィクスシステムを作る

 Pythonにはタートルグラフィクスのモジュール turtle がある。しかし,これを使わず,L-Syst…

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PythonでL-Systemsを作る(2) 置き換えシステム

置き換えシステム L-Systemsはフラクタルと密接な関係がある。フラクタルでは、「自分の一部…

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PythonでL-Systemsを作る(1) タートルグラフィクス

 L-systems(Lindenmayer systems)は、植物の成長プロセスを初めとした様々な自然物の構造を記…

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VS Code でPythonを使う:Macmini M1

 高校の授業で使うには Jupyter Notebook でいいし,Google Colabでもいい。もうステージには…

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「情報関係基礎」過去問を教材化する:2013年・営業時間の設定

 2013年度の問題は,ある飲食店の営業時間を見直すという題材。 この問題には,2012年度の問…

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文科省高等学校情報Ⅱ教員研修用教材の検討

 2022年度入学生より適用される高校の学習指導要領では,情報Ⅰが必修科目で,情報Ⅱは選択科目となっている。ただでさえ理科や社会で時間が足りないといっている現在,選択科目とはいえ,情報Ⅱをカリキュラムに入れる余地はないと思っているのだが,皆無とは言えないだろう。現に,工学院大学附属中学校・高等学校の中野校長先生が,中野案と称して,情報Ⅱを選択科目としていれたカリキュラム案を複数出されている。 となると,すでにステージからは降りたとはいえ,文科省が出している情報Ⅱの教員研修用