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最近見た映画の感想の補足

ここ最近見た映画でツイートしきれなかった事に関して


①関心領域

 新宿ピカデリーで鑑賞。献血の後で水分タプタプ気味だったがなんとか持ち堪える。映画自体はタイトルの通りどこに「関心」すると云うことの問いをどこまでも追求される内容。アウシュヴィッツの収容者・看守・どちらでもないポーランド人の証言だったり映像作品はあるが、収容所長一家の日常に焦点が置かれた作品は新鮮。気になったのは庭師が「収容者」なのかどうなのか。背中に赤い線が入っていたので「収容者」のようにも見えたが。
 この手の映画で必ずバズる槍玉に上げられる「縞模様のパジャマの少年」があるが、いかにあれが物語チックに作らされているのかがわかるだろう。親子で川で遊ぶが流れてくる収容者の遺灰に触れて起こる反応から見れば一目瞭然であるし、その後も会話の節々で彼らの日常が如何にそういう人たちを見えていたかが嫌雄なしに突きつけれられる。そう云うありのままの景色を作れるのはそういう所の国民であり言語ではないだろうか。
 ホロコーストが絡む映画で英語が使われてるのはその辺に対する覚悟が欠けているようにしか感じられない。同じような理由で、「灰の記憶」よりかは「サウルの息子」の方が訴える力強さを感じられる。

②スラムドッグス

 アマゾンプライムで鑑賞。吹替版を選択したが為にタレント吹替をこかすだけでポストが終わってしまった。作品自体は明確に「僕のワンダフルライフ」に対するアンチテーゼのように感じられたし、動物が主役の創作に対して直球の皮肉をかけてもいる。ああいう映画は所詮人間の感性に訴えるだけであり、当の動物のことなんざ考えてないんじゃないかというこの作品の製作陣が考えたどうかはわからない。結果としては一貫してそれを突きつけていることは非常に関心した。そのあたりを理解しているからこそ、
デニスクエイドはカメオ出演を受けたのかもしれないが。
しかし、あまりにバッチい描写が多いのでそれに辟易するのも仕方がない。アメリカ映画は人間以外が捻り出したクソには寛容なのかもしれないが私たちには厳しい所である。

③ブラックベリー

 ネットフリックスで鑑賞。2006年ぐらいまでブラックベリーを持っているビジネスマンが幕張新都心を歩いているのを高校生の私は何回か見た記憶がある。映画の中でも黒船みたいな扱いをされたiPhoneの存在はかなり衝撃的だった。あんまりもう覚えていないけど発売された当時はソフトバンクでしか買えなかったのと、SNSだったりLINEだったりとかWebサービスがほとんど存在しなかった上、メールとメッセージが別れている仕様がガラケーに馴染まなかったり結構専門誌で叩かれてた。もう知らない人も多いだろうけど。でも好きな事を好きなようにすることって出来なくなるんだよね。どう頑張っても。

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