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最近見た映画の感想の補足③


ファミリーアフェア

 ネットフリックス映画。ベッタベタなラブコメ。ニコールキッドマンが歳を食ったのとザックエフロンがまぁまぁオッサンになってきたというのが時代の経過をダブルで感じさせた。アメリカ人的なノリかわからんけど出会って速攻でセックスに持ち込むのって節操なさすぎるって思うようになったんだけ其れもベタな表現の1つなのだろうか?

フェラーリ

 TOHO日比谷で鑑賞。ツイートでも言ったんだけど携帯扇風機動かす非常識な客がいるとは思わなかった。扇子仰ぐくらいなら仕方ないで許せるけど車が出まくる映画であの「ヴィーン」って音を聞かされたらガンジーでも殴りたくなるレベルで腹が立つの思う。腹が立ったのは帰りのエレベーターで当該っぽいオッサンが奥さんっぽい人に「暑くてたまらんから思わず扇風機 つけちまったよ」と宣ってたことである。糖尿か?腐って死ね。

 さておき、映画に関しては「グランツーリスモ」や「フォードVSフェラーリ」みたいな熱い戦いというよりもエンツォフェラーリの人生と歪んだ生活に対する一つのアプローチの体をとっている感じだった。レースへの偏屈な情熱というより人間エンツォがどうしてそんな生き方に飲まれて行ったのかというのをピンポイントな時代設定で誇張せず俯瞰するような。マイケルマンのらしさもそうだけど不器用というか流れでそうなってしまったんだろうなっていう変な人間臭さを味わえた。其れが面白さに直結するかは別だけど。

リッチランド

 イメージフォーラムで鑑賞。なかなか尖ったドキュメンタリー。本編ではあまり触れられなかったが、冷戦期の核開発事業の影響で、住民はソ連の隔離都市のように外部と連絡ができない時期が存在したようである。ああいう風土が定着するする一要因となったのかも知れないがそこら辺は不透明である。ドキュメンタリーにありがちな「椅子で語らせる」論法が少なめなので私の中では印象がいい。
 日本人の立場でこの映画を見るとなんともいえない複雑な気分になるのは間違いないのだが、時間が経過して世代が変わっていけばこの街も動いていくのかも知れないという希望もある。ただ、そこに偏らずに可能な限り話を聞いていくというスタンスを終盤まで保持しているので製作陣の慎重さを感じる事もできるだろう。
 本編はちょっとズレるがこの映画、終盤で讃美歌を歌うシーンがあるのだがイメージフォーラムの音響だとスピーカーが耐えられないようで音割れしまくっていた。そういうところだぞ。


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