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エンジニアリングパートナーという言葉に辿りつくまで

こんにちは。nay3こと、大場寧子です。

私は株式会社万葉という開発会社を、久保優子さん(現・取締役副社長COO)と2人で2007年4月に創業しました。万葉は、主にRubyやRailsを使って、お客様のシステム開発のお手伝いをしてきました。折々、素敵なエンジニアの方々に社員として合流していただきながら、たのしく開発稼業を続けて来られたと感じています。気がつけばなんと14年以上も経過していました。

その14年の間には、会社として色々な試行錯誤や変化を経てきているので、そういった経験や取り組みを広く発信していきたいと考え、noteを始めることにしました。

今回、noteを始めるにあたって、まずは万葉がどういう会社かを自己紹介したいと思います。一口に自己紹介といっても、14年分の歴史のすべてをいっぺんに書くことはできません。そこで、まずは、万葉の使っている「エンジニアリングパートナー」という言葉についてご紹介したいと思います。

「受託開発」という言葉では伝わらない

万葉は、一般的に受託開発と呼ばれるジャンルの業務を行う会社です。創業以来10年くらいは、必要に応じて自分たちの事業形態を「受託開発」と表現していましたが、なんとなくしっくりこない感覚を抱えていました。

「受託開発」というのは、「開発を受託して行う」という意味だと思いますが、このおおもとのイメージは「請負契約」だと感じています。請負契約では、お客様が一定のまとまりをもったシステムを作ってほしいと依頼し、受託する側が作って納品します。

万葉が目指しているのは、世の中のシステム開発を成功させるための助けになることです。そこには、以下のような業務が含まれます。前述のような請負契約による開発も行っていますが、それは一部に過ぎません。

・エンジニアリングについて広くお客様の相談にのる
・チームの中にエンジニアとして入って、開発だけでなく、チーム作り、文化作り、カイゼンについて提案し、一緒に進める
・最初に頼まれたことに限らず、臨機応変に、その時に必要なエンジニアリングを進める

ある会社が「受託開発の会社」だと聞いたとして、その会社が上記のような業務を行う想定でいる会社かどうか、判断がつくでしょうか? 難しいのではないでしょうか。受託開発会社の中には、上記のような業務が中心であると考えている会社もあれば、仕様指示をもとにシステムを納品する業務が中心であると考えている会社もあるのではないかと思うのです。

エンジニアリングパートナーという言葉に込めた意味

このような背景から、万葉のやっていることを誤解なく伝えられるような新しい用語がほしいと思いました。そこで経営陣で考え、行き着いたのが、「私たちはお客様のエンジニアリングパートナーとして働き、価値を提供するのだ」というコンセプトです。この活動のことを、エンジニアリングパートナー事業と名付けることにしました。

エンジニアリングパートナーであるということは、単に「お客様の代わりにシステムを作ります/保守します」とか「人をお貸しするのでお好きにどうぞ」ということではありません。

エンジニアリングパートナーであるということは「総合的にお客様がエンジニアリングを進めることを助けます」ということです。お客様がエンジニアリングを進めることを本当の意味で助けるためには、エンジニアリングのプロとして、表層的にお客様から依頼されたことに限定せずに、総合的に良い方向になることを目指して考え、提案していく必要があります。

なぜ私たちがそれをやるのか

システム開発を成功させるには、システムを作る目的、使う人などとの距離の近さが重要なファクターです。なので、一番の理想は、お客様自身がシステムを開発することだと考えます。

しかし、日々進んでいく技術にあわせて、最適な開発を続けるには、専門性を持ったエンジニアが何人も必要になります。専門性を持ったエンジニアを自社で必要なだけ抱えて、良いチームを作って維持し、刻々と移り変わる状況にあわせて常に社員だけで対応するというのはかなり難しいことです。

そこで、その難しさを和らげ、お客様が進めたい開発を進められるように、チームや開発環境を整え、要件を調整し、コードを書くといった一連の活動を外部から支援するのが万葉のやりたいことであり、得意なことなのだと思っています。

まとめ

そんな想いを込めた「エンジニアリングパートナー事業」を、たのしく続けようと取り組んでいるのが万葉という会社です。

このnoteでは今後、万葉で行ってきた取り組み、大事にしているもの、考え方、習慣などを少しずつ発信していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします!



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