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ハワイ離島のKalalau Trail 最終地点まで行ってきた【5】

前回に続き、行ってきた備忘録です。

前日は日没とともに寝たので、夜明けとともに活動開始しました。

飲み水の確保と裸族との遭遇

今日は1日ゆっくりKalalauBeachを散策します。

ビーチに降りてしばらく岩場の方に歩いていくと滝を発見しました。これで水と風呂場は確保。ひと安心です。

水浴びで昨日の汗を流します。しかし滝の水そのままだと水の勢いが強すぎて皮膚に痛いし、容器に水を貯めることができません。

そのへんに落ちてた竹を滝に突っ込んで水の勢いを弱くすることで簡易的に水道のように使えるようになりました。

落石注意の看板がありますが、滝の音が大きいので、落石があっても気づけなそうです。日本ならヘルメットつけたりするんでしょうけど、1日の間に何回かこの滝に来たけどそういう人は1人も見ませんでした。

・・・・・・・
しばらく体を洗ったり飲み水を作ったりしていると、全裸のファミリーがあらわれました。西洋系の人で、10歳くらいの男子と17歳くらいの女子と40歳くらいのお父さんのセットで、3人とも全身何もつけてません。
自分はそういう文化は初めて見たのでびっくりしましたが、その3人はこちらを見ても全く動じず、そこで水浴びをはじめました。

しばらくその様子を見て、自分を含めて砂漠のオアシスに集まる動物みたいだなと思いました。

海では全裸が正解かもしれない

さて、水の確保もできたので、特に何するわけでもなく、ビーチまわりを徘徊します。

ビーチの奥は岸壁になってます。低い部分は波で削り取られてるからなのか、窪みで洞窟のようになってます。

水平線の上に虹。こんな場所にできる虹も初めて見ました。

潮風で、カメラのレンズが曇っちゃってます。

ビーチを歩いてると、意外と何人かいることに気づきました。そして男女関係なく、全裸と半裸。裸足で岩の上や砂道もヒョイヒョイ移動してました。足の裏が痛くないのか不思議です。

虹を撮ったと思ったら砂浜に裸族が写りこんでました。
ビーチのきれいな砂浜の色が保護色のようになってて西洋人は見事に景色に溶け込んでます。
そして皆さん砂浜に寝っ転がってぼーっとしたり本を読んだり、気持ちよさそう。

思えば自分も一人暮らしの頃は、家の中で風呂上がりに素っ裸でビールを飲んで過ごしてました。同じことが絶景の中でできるなら最高でしょう。

これに加えてもう1つ、全裸のほうが都合がいい理由が、海で泳いでいて分かりました。水着をつけて海で泳ぐと、そのあと砂浜で寝っ転がったりして過ごすには不快すぎる。

真水と違って水着は乾きにくいし、乾いてくるとべたっとして余計に砂が皮膚と水着の間に入ってくっつく。太陽に当たって乾かそうとしたら汗かいてまたくっつく。
水着がなければ、乾いた風ですぐ皮膚は乾くし、砂で体を拭けばあっという間にさらさらです。

ということで海では全裸の彼らのほうが正装で、水着が不自然のような気がしてきました。

ヒッピーの巣

ビーチの近くを散歩してると、漂着物を集めて作ったバラックのようなものがありました。人はいませんでしたが、人が住んでいそうな気配。
そして昼間、山腹のほうで何人かで狩りをしているような声が聞こえました。

山にヤギのような動物がいて、これを獲ろうとしていたのかもしれません。

また、川に水汲みに行ったときのこと。
水を汲んでろ過して飲み水を作っていると、何人かの若者が通りました。男子も女子も髪が長くて半裸&裸足。頭に輪っかをくっつけてるファッションなどを見て、ヒッピーだと分かりました。

おそらくKalalau Beachに定住しているヒッピーのグループがあって、物資を運ぶために往復しているのだと思われます。ビーチにあったバラックも彼らのベースなのかもしれません。
しかしKalalau Trailだけならまだしも(20キロ弱を裸足でいくのはすごい)そのあと街に買い物にいくときは服とか靴とかどうするのか気になりました。街専用のヒッピーメンバーがいるんだろうか。

裸族やヒッピーの存在にも慣れて、ごはん作ったり泳いだり海をぼーっと見てるうちに日が暮れてきました。

水汲みしたり炊事するにも、段取りを考えて、少ない道具で環境に合わせて快適に過ごす工夫をするのは、登山や野宿も共通してますが楽しいものです。

続く。
(夜に大量発生したものと、帰りの行程の写真をちょっと載せて完結)

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