見出し画像

『今』、そこに辿り着くまでの奇跡と分岐~シャニマス5thライブ感想~

こんにちは、生乾き三十郎と申します。
シャニマス5thライブの両日公演に現地参加させていただきました。今回のライブはムゲンビートによって初めて告知されたものであり、その年にリリースされたPANOR@MA WINGシリーズの楽曲披露があることがほぼ確定的。例年の恒例通り、周年までのコンテンツの存続と翌年の新しい門出を祝うライブが来るものと期待されていました。勿論今回のライブもそれに類するものではありました……ただ、我々を待ち受けていたのはあまりにも予想外なifの世界線。

まず前提として今回のライブには明確なコンセプトがあったので、そちらについてお話します。今回のライブはDay1とDay2で「二部構成」のような形になっていました。Day2がDay1の内容を踏まえた上で展開されており、ここまでの歩みのうちのどこかの分岐で道を違えているような雰囲気がありました。その雰囲気の違いに対して参加したプロデューサーたちからは様々な考察が飛び交っていますが、結局公式から明確に何が違ったのかという言及はまだないまま。け取り手の解釈に委ねるあたりがシャニマスらしいですね。(追記 3/25のDay1同時視聴会で緋田美琴役の山根さんから『ifの世界線での283プロ最後のライブ』とのディレクションがあったとの発言がありました。シーズはセヴン#スを経ず、歩み寄りもないままにこのライブを迎えてしまった……)他では少し避けてしまうような描写に果敢に挑戦する姿勢は、ここ最近の界隈内外における注目の大きな要因の一つでしょう。
もし、私たちのよく知る“今”にたどり着くことがなかったら。私たちはこれまでの人生で幾度となく選択を迫られてきました。進学、就職、結婚なんかも経験してきた方もいるでしょう。アイドルたちもそれは同じこと。物語の中でアイドルとして、一人の人間として、ユニットとして。重要な決断と選択に迫られる場面は何度もありました。私たちはその選択に至るまでの過程とその苦しみをこの5年追ってきた。だからこそ、今回のDay1の演出は胸に突き刺さったのです。

今回の記事ではDay1とDay2におけるこの雰囲気の違いにも少しだけ振れながら、楽曲のパフォーマンスについて一曲ずつ簡潔ではありますが感想をまとめていくこととします。

☆イルミネーションスターズ

Day1は……
灯織(近藤さん)不在のDay1。一人が欠けていたとしても、イルミネのパフォーマンスはいつもこの場所にいない一人の存在を強く感じさせてくれる演出を用意している……はずでした。
私たちの目の前に居たのは、風野灯織が在籍しているイルミネーションスターズだったのでしょうか? バックモニターに映るペンライトの映像は、歌唱に合わせて黄色と桃色を点灯するのみ。振り付けについても、二人で楽曲内の振り付けを網羅するものになっていました。
この日がいつか来るものとは思っていた、ただそれが今だとは思っていなかった。その言葉の意味を私たちはライブ中に追い求めることになります。

FELICE

そのタイトル通り、幸せを凝縮した一曲。今回の衣装も相まってイルミネのメンバーたちは幸福を連れてきてくれる妖精のように見えました。
Day1は二人で賄っていた掛け合いも、Day2になると三人の完成系を見ることができました。
最後には観客と一体になって手を振りあうウェーブの振り付けが嬉しいところ。Day2では三人が背中合わせに会場のすべてをぐるりと見まわしてくれて、全員が一つの波を描いていたのが美しい景色でした。
アーカイブの映像ではDay2のめぐる(峯田さん)の真後ろに白色光が来ており、何度か後光が差しているように見える場面がありました。狙ったものなのか偶然なのかは分かりませんが、幸せを歌う曲で起きた奇跡。演技がよいことは間違いないでしょう。拝み得です。

イルミネイトコンサート

イルミネ屈指のクラップ曲、というか歌詞自体にクラップを促す部分がありますからね。その部分の振り付けも可愛らしい、ぶんぶんと手を振ってこちらに来るように促してくれる。誰も仲間外れにしない、みんなの繋がりを大切にするイルミネらしい愛らしい振りです。
クラップも演奏部分とサビは完璧。会場一体となって一つの響きを作っていてなんだか感動しちゃいました。
Day2になると灯織(近藤さん)も加わってオーケストラがしっかり完成! 三人がヴィオラ・フルート・ハープのそれぞれの楽器を片手に森でコンサートを開いている光景がはっきりと浮かび上がってきました。

PRISISM

イルミネに訪れてしまった『いつか』は我々にとっても彼女たちにとっても辛く険しい事実かもしれない。それでも彼女たちの煌めきは永遠にあり続け、その絆は絶えることはない。Day1の公演に対する一つの回答として用意された曲だったのではないかと思います。曇り気ひとつない変わらぬ笑顔で私たちに不朽の未来を示してくれました。
二人での披露となり、横一列の並びは変わることなく、三人でお互いに掌を差し出す振り付けの一部は観客に向けて掌を差し出すものに変更が加わっていました。とはいえ、コーラスに灯織の声は入っているようなので、振り付けの変更以外に深い意味はないのでしょうが……

Twinkle way

自分たちの可能性と、共に歩む友達との絆を星に例えて歌い上げるこの曲は、今回のイルミネの衣装にすごく合っていたと思います。GR@DATE WINGのプラネテシリーズとPANOR@MA WINGのファンテジィソナーレはフリルの付き方がよく似ていて、今回は少し淡い色合い。3rdの時と少しその姿が重なるようで、二年の歩みをまたここでも感じることができました。
二人での披露となりましたが、指で何度もトライアングルを作る場面が。歌声こそ灯織(近藤さん)の物はありませんでしたが、彼女の存在がかき消されているわけではなかった……ということなのでしょうか。三人で向かい合う場面がこの曲にも随所にあったとは思うのですが、二サビは花道で横並びの披露になったり、ラスサビ前の間奏では観客に手を振るものに変更されていたりと演出には修正が入っていました。

光のdestination

Day2に参加したプロデューサーたちに安心と歓喜を与えてくれた最高の一曲。イルミネにもマイクを置くと言う選択肢が見える場面はあった、それでも彼女たちは今のまま走り続けると言う道を選び、今ここに立っている。しかも、今日はイルミネの3人が揃い立ち、これからもいつまでもその歌声を響き渡らせ続けることを歌っている。3人が向かい合って笑顔を見せ合ったり、同じ方向に人差し指を向けてステップを刻んだり。直前のボイスドラマでCatch the shiny tailの引用があったこともあり、この5年の歩みで胸がいっぱいになった人も多いはずです。

スマイルシンフォニア

灯織(近藤さん)がday2で参加すると確定してから絶対に来ると思ってました。
……でも、泣く。あまりにも待望の一曲過ぎました。
やっぱりイルミネの中でも一つ別格に位置付けられる曲だと思うんですよね。誰かと共にあるということ、その大切な存在とここまで辿り着けたこと、そしてその繋がりはいつまでも朽ちることはない。イルミネの最大のテーマをバックにして、壮大な曲調と共に歌い上げるこの曲は、CD音源だけでも涙が浮かんでくるほどのもの。
そしてその曲がこれまで、三人で披露する場に恵まれてこなかった。フルメンバーフルサイズの披露は過去に抽選制のリリースイベントのみ。ライブの形式ではバンナムフェス2ndでしたが、こちらはフルサイズではなくメドレーの一曲として披露されたに留まります。それがついに、フルメンバーのフルサイズ……シャニマスの5周年、ユニットパートを締めくくる一曲として披露されたのです。
始まってすぐの灯織のパートから、その歌声を聞けたことが嬉しくて嬉しくて……涙はすぐにこぼれ、ペンライトを振る手も止まってしまう場面が多々。
誰しもが目を見張ったのはラスサビ前の間奏。三人が曲調に合わせて一人一人が踊った後に、三人で向かい合ってト音記号を描くまさに『シンフォニア』を体現した部分。二人の披露のたびに何度も何度も思い描いた理想の光景が目の前にやってきて、思わず声の漏れる場面でした。
ラスサビに突入すれば、銀の紙吹雪が宙を舞い、四方八方から飛んでくるライトの光を乱反射。まさに星の輝きのようになった光の中で、三人がこれからの未来を伸びやかに、にこやかに、全力で歌い上げてくれました。
曲が終わった後の歓声も、飛び抜けて大きかった……この場に居合わせることができて本当に良かったです。

☆アンティーカ

Day1は……
挨拶からボイスドラマまで何度も『最後』という言葉を用いましたが、最後ではなく『最高』にするという力強い言葉も添えてくれました。どこまでも気高く、力強いアンティーカらしい宣言の通り、披露された楽曲はいずれもパンチのあるものばかり。アンティーカという存在をifの世界にも鮮烈に刻みつけました。

浮動性イノセンス

これぞアンティーカといったテイストのごりごりのゴシックメタル曲。会場音響で聞くととにかく低音が響く響く!
ドールを模した衣装に、時計のエッセンスを加えた振り付けが妖艶な魅力をこれでもかと発揮。それぞれの歌パートの際に他の四人が腕で時計の針を表現している演出には舌を巻きました。
サビの『レース翻し』の歌詞に合わせて5人が衣装の裾を手で持ち上げてはためかせる振り付けが特に目を引きました。布の不規則な波が紫のライトを蓄えて、朧げに輝くのが歌に現れる蝶の羽ばたきにリンクして見えました。それぞれが手で蝶を表現しているのも、アイドルごとの個性が出ていて良かったです。

愚者の独白

ユニットでのスタンドマイク曲はシャニマス史上初! ソロ曲で摩美々は先んじてスタンドマイクを使っていましたが、その時とはだいぶん動きが違いました。曲のテイストはかなり重厚感があり、歌詞にもどこか哀愁が滲む。それでいてアンティーカらしい力強さは明確に残されている。それをスタンドマイクをつかむ動きで巧みに表現していました。
時にマイクを軸に歩み回ったり、時に縋るようにしてマイクを掴んだり。ダンスのような大きな動きではなく、一つ一つの所作の優雅さや余裕を洗練させることで魅せる動きとして昇華させ、見る者の言葉を奪いました。カメラ映像にも拘りがあるようで、サビで歌と手の動きにに合わせて二つのカメラの視点を切り替えているのも必見。Day2では礒部さんのウインクも付いてきます。
私は今回この曲を生で聴いて、三峰結華役の希水しおさんの歌声に感服しました。前任の方のBlack Reverieでの「高鳴った胸の音」の歌唱はファンからもライブのたびに心待ちにされるパートだったのですが、個人的には希水さんの2番サビ『嘘つきな街の空が 押し付けた疎外感』もそれに匹敵するものだと思います。

Black Reverie

Day1アンティーカの特殊演出楽曲。アンティーカのボイスドラマの後にセンターステージにゆっくりと一人一人が登場して……って旗?! 白瀬咲耶役の八巻アンナさんが自らの背丈以上の大きさの旗を風に靡かせながら、悠々と登場した瞬間会場の空気が一変。肩に旗を担ぎ、不遜なまでの余裕を見せつけるようなクールのその先にあった表情。ここまでの表情を見せたことがかつてあったでしょうか……
登場演出に伴ってイントロも通常とは異なるものになっていたため、正直私ははじめ何の曲が来るのか分かりませんでした。会場にも同じような方は多かったようで、どよめきは止まず、止まず。と思うと響き渡るあの荘厳かつ雄大な幕開け。全身に鳥肌が走ると共に、一気に胸が期待で膨らみ上がりました。ファンからも、この曲が三峰結華(希水さん)で披露されることは心待ちにされていました。少し先述のイルミネで触れていますが、2サビの『高鳴った胸の音』のビブラートある低音ロングトーンの気迫……期待以上のものでした。

バベルシティ・グレイス

コール解禁を心待ちにされていた曲の一つに上がるでしょう。イントロと共に沸き立ち、一瞬で紫に染まる会場が今も目に焼き付いています。特に三峰結華役の希水しおさんはこれが初めての声出しありのバベルシティ・グレイス。アンティーカコールを届けたかったファンも多かったのではないでしょうか。
ラスサビ前の恋鐘(礒部さん)の観客煽りもこれまでになく強い。国立代々木競技場に集まったプロデューサー全員を相手取って『うちらが相手しちゃるけん』。最後の最後まで最高の宇宙一であり続けるアンティーカらしい、自信満々の力強い宣言でした。我々が全力で声を上げても『まだまだ』! アンティーカはいつも私たちの上を行ってくれますね。

純白トロイメライ

この曲は今回の衣装で完成したなと思いました。Black Reverieとの対比で白が銘打たれ、恋愛に堕ちていく様も真逆に漂白されることに喩える一曲です。元々のブライクシリーズの衣装では、それぞれが個性的な衣装で神話を彩る登場人物たちのような印象が強かったのですが、今回の『パピロニアフェリーク』では全員がドールをテーマにし、白を基調に揃えてレースをあしらった衣装を身に纏っていました。単純に衣装の面でもそうなのですが、振り付けのマリオネット的な動きがぴたりとハマるのです。人を惑わせ狂わせる劇薬である“愛”に白く染め上げられ、踊らされてしまう様が、何よりも明確な形で私たちの前にありました。
また、ラスサビ前の霧子・咲耶、摩美々・結華、恋鐘の三パートに分けて入れる振りも、恋鐘がスカートのフリルを妖艶に振り乱すものに変わっていたのも印象的。衣装に合わせて振りにも細かな修正を加わるのは毎度のことながら素晴らしい心意気ですね。

NEO THEORY FANTASY

「ていあーん!」の一声と共に会場中が沸き立つのが本当に嬉しかった。私自身思わず声を上げてしまった部分ですし、あの瞬間に会場が一つになりましたね。二サビ後の観客煽りも結華(希水さん)に一任され、「みんなの声聞かせてー!」の煽りとともに地鳴りがするほどのコール。何度も希水さんも笑顔を浮かべる場面があり、ファンとの間で心の交流ができたような実感があります。三峰結華というアイドルは本当に愛されているなとしみじみ。
この曲は直近のムゲンビートで果穂(河野さん)がとても楽しそうに歌っていたのが印象深いのですが、同じパートを歌っているときの咲耶(八巻さん)の表情がいい……また違った強者の余裕を感じます。『夢を見せる 勇者の仮面を被って』の時の笑みにやられました。

☆放課後クライマックスガールズ

Day1は……
先に挨拶をしているユニットからすでに不穏な雰囲気を感じている中で始まってしまった選手宣誓。『最後までクライマックスであることを誓います』……クライマックスという言葉の意味を考えなかったことはありません。ただ、まさかここまで正面切ってぶつけられるとは……
放クラは私たちに確かにかつてあった青春を感じさせてくれるユニットです。その明るさと儚さの両立した尊さこそが魅力的であるが故、今回のDay1で表現されたメッセージが胸に突き刺さってしまう。

一閃は君に輝く

両日のライブのスタートを切ってくれた特大のホームラン。ちょうどWBCのシーズンだったのはなんの偶然なんでしょうか。
私はリリイベにも参加できていなかったので振り付けのイメージがまるでなかったのですが、だいぶ野球の要素が強くてビックリしました。何やら野球の応援の際に用いる動きも取り入れられているとか。
間奏では試合の展開に首を捻って果穂(河野さん)がタイムを取って、全員で円陣を組んで気合いを入れ直し! 今回のPANOR@MA WINGのジャケ写の再現でもありますね。

キャットスクワッド

放クラのPANOR@MA WINGにおけるもう一つの重大要素の猫を徹頭徹尾、これでもかと詰め込んだコール曲。
曲の披露の前には猫の鳴き声の大合唱。それが止むとステージには愛らしい猫のポーズを取る5名のお姿が。
振り付けにも猫の手で飛び跳ねる箇所が随所に存在し、衣装の尻尾もそれに合わせて跳ねるのが可愛らしい。
曲の中に出てくる猫の鳴き声はその場でキャストの方々の生の鳴き真似。猫にも個性があるのが面白い。オタクたちがにゃーにゃー言い出さなくて良かった
終わったかと思うと段々と曲が大きくなってきてまたラスサビが来る、という演出が三度あるのが特徴的なこの曲。現地参加していた方々の多くがちゃんと2回釣られて拍手や歓声を上げていたのには驚きました。シャニラジで出たキャストの案をみんな聞いていたんだなと、現場のシャニマス愛を感じられる一幕でした。

拝啓タイムカプセル

これまでにも何度もプロデューサーたちの涙腺を崩壊させてきた一曲。セツナビートの時にはよりみちサンセットからの連続披露という手法まで用いて来たのに、まさか切なさでその上を行こうとは。披露前のボイスドラマでは今の自分から過去の自分へのメッセージ。放クラとして時間を積み重ねる前の自分に、その思い出は胸に刻んでなくさないでと願う。
とにかく今回の振り付けにはノスタルジーを感じさせてくれます。サビ前の振り付けでは一緒になってケンケンパをしたり、ハグをしあったり。じゃれ合いながら帰路に就く、あの頃の青春をそのまま象ります。一サビの後には彼女たちの最初のCDであるBRILLI@NT WING 04のジャケットのポーズを5人で再現までしちゃいました。
これまで5人で公演ごとに一人ずつ回していたラスサビのロングトーンはいよいよ全員で同時に行うところまで来てしまった。もうこれ以上ない、と実感できてしまうからこそ寂寥を感じずにはいられませんでした。

夢咲After School

シャニマスのライブでもコール解禁と聴いてこの曲を思い浮かべた方も多かったでしょう。先月に行われましたアイマス合同ライブ『MOIW2023』で太陽キッス、ビーチブレイバーは先んじて楽曲パフォーマンスの披露はあったのですが、こちらの曲はこれがコール解禁後は初。
ライブ後に多くの同じ感想がありましたが、一回目の「ナンバーワン!」を果穂(河野さん)にプロデューサーたちがみんな譲っていたのに愛を感じました。会場に居ましたが、本当にどこからも聞こえてこなかった。

ビーチブレイバー

Day1で夢咲をやったからもうコール曲は来ない……なんてことはなかった。ボイスドラマの段階でキーワードがちょくちょく出てくるたびにボルテージが高まっていくのを会場の空気で感じ取れました。
放クラにおける特殊演出曲でもあります。会場一体で大きなウェーブを作るなんてことはシャニマスでは初めて。オレンジの波が代々木競技場を呑み込んでいく様子は痛快の一言!
更にはそれぞれが水鉄砲を模したシャボン玉をもってラストのサビで噴射。ステージライトの明かりを乱反射して輝くシャボン玉が本当に綺麗だったのを覚えています。アリーナ席から見る光景はさぞ素晴らしかっただろうなと羨ましく思っています。

太陽キッス

ここまで来たら行くとこまで行くんですね。本当に全部やるんだ。
樹里(永井さん)の歌声が聞こえてきた瞬間に割れるぐらいの歓声が聞こえてきました。
二日間を通して一番コールが大きかったと思います。放クラはやっぱり熱量がすごい。アーカイブを見直していてもコールがちゃんと聞こえてくるし、みんなタオルの準備も万全。あの熱狂の現場に居られて本当に良かった。シャニマスの舞台でこの熱を共有できると気を本当に待ちわびていました。

☆アルストロメリア

Day1は……
Day1の今回の演出はアルストロメリアのためにあったのでは?と思うような二曲の選出がありました。これまでも『Anniversary』『ダブル・イフェクト』は遠く離れても想いは繋がっている、笑顔を守り続けるというアイドルらしいエールの曲ではあったのですが、今回終わりを示唆する文脈を孕んだライブで披露することにより、これまでに表現し得なかった深みを獲得することになりました。彼女たちがもしアイドルでなくなったとしても、ユニット同士のつながりは絶えることなく、形を変えるだけ。アルストロメリアは永遠である。

例えば二度と飛べなくとも
キミのために ずっと
笑っていよう
笑っていよう

涙なしにはDay1のアルストロメリアは語れませんね。

VERY VERY LOVE

今回の衣装テーマである魔法をリードする、アルストロメリアらしい新曲。まるで一夜の夢を歌っているかのような幻想的な雰囲気が会場を満たしました。
それぞれのソロ歌パートの時には残りの二人が手を取り合って踊るシーンが取り入れられていました。アルストロメリアらしい優しく可愛らしい桃色の薄明かりの中でゆったりと動くシルエットに思わず見惚れてしまいます。
ラスサビ前に千雪(芝崎さん)のソロが入ったかと思うと、大崎姉妹(黒木さん・前川さん)が手を繋いでアーチを作って潜らせる振付が。二人よりも少し背丈が小さめな芝崎さんがアーチの向こうで笑みを浮かべてチョコンと立っているのがかわいらしい。

Give me some more…

個人的にパフォーマンスが一番想像できていなかった曲です。アルストにこれまでない、大人でテンポ早めな曲調。それでいて今回の衣装は可愛らしい魔女の格好。これらをどう調和させるのかと思っていたら、大人な表情とで一気に引き込まれました。
サビの長めの調子に音程が揺れ動く部分ではこちらも一緒に合わせてスイングしたくなるように刻んで踊る動きがまた可愛らしい。
ラスサビ前には各人のダンスソロパートがあり、千雪(芝崎さん)が『Hey!』の掛け声と共にキレのある動きで締めました。今後のライブでもしかするとダンスソロに変化が加わってくるかもしれません、これからの要注目パート。

Anniversary

先述の通り、アルストロメリアの今の形が崩れてしまうことが仄めかされた上で披露された一曲。ステージ上の階段に橋桁のように板がかけられ、その上で披露されました。ステージ上にはスモークが焚かれ、3rdライブツアーで披露された時の再現が為されました。
センターステージには薄桃色の波線グラフがライトで投影され、蛇行しながらも進んでいく、アルストロメリアが変わってしまっても歩みを止めることがないことが示唆されていました。ラストのサビになると、波線はバックモニターにも映り、その輝きは眩い金色の光へと変わりました。アルストロメリアの未来がきっと輝かしいものになる、ifの世界線でも彼女たちには希望が待っている。それを感じさせてくれる演出でした。

ダブル・イフェクト

Day1のアルストロメリアを締めくくる一曲は、翼がなくなったとしても寄り添い続けてくれる天使たちの歌。直前のボイスドラマで『アイドルじゃなくなる……?』といいうセリフがあった中で披露されたこの曲にかなり衝撃を受けました。昨年行われた京Premiumのライブを除けば、シャニマスの舞台で披露されるのは3rd以来の二年ぶり。その時とはだいぶ違った意味合いの曲に変わったような気がします。

Love Addiction

Day2で多くのプロデューサーを悶絶させた特殊演出。ヘッドセットを身につけ、お茶会を演じながら歌を披露すると言うシャニマス史上類を見ない挑戦的な試みを披露しました。先月行われましたアイマス合同ライブ『MOIW2023』の際に甜花(前川さん)は『Study Equal Magic!』でヘッドセットでの歌唱に一度挑戦しており、シャニラジでもシャニマスのステージでやって見たいとの言及がありました。とはいえ、まさかこんな形で実現することになるとは……!
これは余談ですが、暗転している時にスタッフさんが椅子を三つ並べたところを見て勝手にシーズが来るものと私は思っちゃいました。セヴン#スにも出てきた例の椅子。
普段の振り付けとは違った動きをしていながらも、その歌声に遜色はなし。むしろ生き生きとした仕草で歌の魅力がより高められ、何度も観客を蕩けさせてくれました。甘奈(黒木さん)の『ガーリーにもセクシーにもなれちゃうから』は必見。
そしてこれはアーカイブを見ていて初めて知ったのですが、ラスサビ前の横並びになり一人一人がポーズを決めるところで甘奈(黒木さん)が『パッ』と小さく漏れているのがいいですね。
私は現地にいたのですが、バックモニターの映像に少し遅延が生じていたのだけが少し残念。(歌声の後に口が開く動作が見える感じ)これはアンケートで書いておきます。

アルストロメリア

京Premiumを除けばシャニマスの舞台で披露されたのはセツナビート以来。セツナビートの時は甘奈(黒木さん)が病気で欠場していたので、フルメンバーでの披露は実にMusic Dawn以来になります。会場に来ていたプロデューサーの中には随分と久しぶりに感じた方もいるのではないでしょうか。
今回は最初から最後までステージ二階で横並びでの披露。揃ったステップに、一緒にくるくると回るシーンまで、ずっと見ていられるキュートなパフォーマンスでした。

☆ストレイライト

Day1では……
他のユニットに比べると不穏な雰囲気は控えめ。冒頭の挨拶であさひ(田中さん)が『いいパフォーマンスをしたら、今日が明日になるっすか』という言葉を残していたので、ストレイライトにも明日が来ないことを仄めかしはしていたものの、彼女たちは苦しむようなそぶりは見せず、最後まで全力のパフォーマンスを貫きました。

Tracing Defender

登場の演出の力の入れようが凄まじいです。今回の衣装の『トレーシングミュート』は重厚なロボットの操縦士を模した衣装をしており、登場の時もそれに寄せて赤いコードが点灯してロボットが起動したように見える演出がなされました。会場一体に響き渡る最初の『War! It‘s time! Stand up Outbreak!』の音声で会場のボルテージも急速に上昇。
歌唱と収録音源の部分の切り替えが絶妙でした。サビの『試される時が来た』をバックに、3人揃って拳を突き上げる動作に宿る闘志に思わず目を奪われます。ラスサビ前『このままじゃ終わらない』では3人が横に並び立って正面を見据える、この時のカメラワークがあまりにも正解すぎる。
この曲を象徴するのは3人揃っての二連続キック。これまでTranscending The Worldでは愛依(北原さん)がキックをずっと担ってきましたが、今度は3人揃っての披露。サビのたびに繰り出されるその力強さと打点の高さは圧巻の一言。ストレイ史上『最強』の振り付けかもしれません。
ロボットダンスのソロパフォーマンスもDestined Rivalを彷彿とさせます。リリイベの時と少し振りが変わっていたと聞きましたので、こちらも今後変化していく可能性はあるかもしれません。

Over Drive Emotion

今回の楽曲ではフォーメーションが強く意識されていました。三角形の隊列が歌唱順にセンターを入れ替えながら組変わる。その際のステップや手の振りもこれまでにストレイライトでは見たことのないもので新鮮でした。
やはり一番印象的な振り付けは「それぞれの能力を重ねて Make it possible」で向かい合って拳を合わせるシーンでしょう。お互いがライバル同士、これまで向かい合う振り付けはほとんどなく、Another Rampageのラストでも視線を交わすことは4thDay2ぐらいでしかありませんでした。それがこの曲では信頼と期待を携えた視線でお互いを見やる。ストレイライトの積み重ねた時間を強く感じられて、ぐっと胸をつかまれました。
アーカイブ配信映像ではわかりづらいですが、バックモニター映像のCGがすごかったです。まさか今回のために作ったものではないと思いますが近未来を空中自動車が走るような映像をバックに歌い踊るストレイライトの新境地をそこに見ました。

Hide & Attack

今回のライブにおける特殊演出を最初に用いたのはストレイライト。暗転から突然に現れた和楽器演奏隊に会場がざわめいたのをよく覚えています。自分はストレイライトが1番の推しユニットではあるのですが、そのインパクトにまるで思考が追いつかず、暫くの間和楽器の演奏に合わせて訳も分からずペンライトを振っていました(割と初めはゆったりとした曲調で始まっていたのでまさかこの曲とも思っていなかった)。
かと思うと突然にあのエレキギターが流れ出し、奈落からは凄まじい勢いで面を纏ったストレイライトの3人がせり上がってきて、昂揚と興奮でなぜか涙まで込み上げてきました。私は1月に行われたリスアニ!ライブも現地で参戦しており、バンドの生演奏のHide & Attackも聞いているのですが、その時とは曲の表情がだいぶ違った印象でした。バンドではストレイライトの荒々しさが強調されていた印象でしたが、ラスサビ前の三味線と尺八のように優美さに裏打ちされた強者の余裕のようなものを感じました。
今回の衣装が大きなヘッドセットにコードが袖口についていたりと電子が強調されているモチーフであったので、和のテイストとのチグハグさがいいアクセントになっていたようにも感じます。

Wandering Dream Chaser

ライブのたびに進化をし続けるストレイライト、それが如実に表れるのはやはり原点であるこの曲でしょう。衣装やそのテーマに合わせて見せ方も少しずつ変わっています。今回もセンターステージへの移動が盛り込まれましたが、スモークがセンターステージ上では多めに焚かれており、その中で不敵な笑みを浮かべるストレイライトの姿はまるで本当に戦地にでもいるかのよう。『戦い』をこれまで以上に全面に押し出したストレイライトらしい演出です。
腕を振り回す振り付けも多く、今回の衣装で袖口につけられたコードが滅茶苦茶に荒ぶるところも見所の一つ。あさひ(田中さん)のコードはもはや鞭のようにしなっていました。
今回は歌い終わり、ステージライトが消えるその時までも見逃せない。この衣装は羽織ったりする部分が少なく、荒々しいダンスパフォーマンスの後で息が上がり、肩が上下している姿までしっかりアーカイブ映像に残されています。三人の激闘、その息吹を生で感じられる映像です。

Transcending The World

ステージ上に冬優子(幸村さん)と愛依(北原さん)、センターステージにあさひ(田中さん)とこれまでにない配置で始まった一曲。公演後のシャニラジ生配信でもこの配置には田中さんから明言があり、この三角形は個人個人のパフォーマンスバトルを再現したような演出だったとのこと。直前のストレイライトのイベントシナリオ『VS.』を彷彿とさせますね。このシナリオ上では3人の対決は叶いませんでしたが、今回この演出が取り入れられたのはその時のifを表現していたのかもしれません。

Another Rampage

正直披露はないと油断していました。283fesからシャニマスの場では絶えることなくずっと披露され続けてきた楽曲ですし、元々のテーマ衣装である『デッドチャンネルl2<)3』にかなりイメージを寄せた楽曲という印象がありました。今回衣装変更のこともあり、セトリ的にも外されるものだと思っていたところに特殊イントロからの『YEAH』。思えばストレイ屈指のコール曲なんですね。2番ラップパート、キャストのお三方に合わせてコールするのが最高!
そしてこの曲のラストのセリフパート。ライブを重ねるたびにセリフに愛依(北原さん)の感情がどんどん載っていくなと思っていたのですが、今回はあさひ(田中さん)のセリフから楽しんでいるにが滲み出ていました。冬優子(幸村さん)のセリフ後に3人向かい合う前に、あさひ(田中さん)が二人の方を見やって笑顔を浮かべており、その表情がいかにもあさひらしいなと感じました。

☆ノクチル

Day1は……
シナリオコミュ『天塵』を引用に始まり、ノクチルのここまでの歩みを思い出させたかと思うと、今度は制服姿での登場。
ノクチルの四人が幼少に交わした車を買うという約束を、いつの間にか忘れてしまった……とも言及されており、ノクチルの四人に何か変化が起きたことを示唆していました。元々シナリオ中で幼馴染の今の形が芸能界でどう変わってしまうのか、変わらずにいられるのかといった部分には触れられているユニットであったため、胸をざわつかせたプロデューサーも多かった様子。

Catch the Breeze

どこか青春の淡さのような切なさを滲ませる新曲。ノクチルらしく風に任せて帆を張って、海へと漕ぎ出していく情景が浮かんでくるような一曲です。パフォーマンス中も何度か直列に四人が並ぶ場面があり、『海に出るつもりじゃなかったのに』を彷彿とさせる、波に揺籃するような動きも。雛菜と小糸のキュートさにはかっちりとハマり、透と円香の少し大人な上級生組にはギャップが可愛らしい動きです。四人が縦一列に並ぶのも、クリスマスパーティの写真撮影企画にて披露したノクチルトレインを思い出し、四人の仲の良さに思わずほんわかしてしまいました。

アスファルトを鳴らして

歌詞に多分に含みがあるノクチルの新しいカップリング曲。四人の並びが歌詞に合わせて変わる場面がしばしばあり、その度に深みを増していきました。『人と人が行き交う交差点』は言葉通りに四人がまちまりに交差し、それぞれが違う景色を見ている。それでもよく見ると全員で背中合わせになっている。四人の繋がりをよく感じられるフォーメーションでした。サビには横並びになって『隣で笑っていたいから』に合わせて見合って笑顔。幼馴染にだからこそ向けられる柔らかな笑顔がそこにはありました。
曲の終わりはジャケットのショットを再現。Day2は髪型も合わせていたので、よりその解像度も高く、もはや本人再現と言っていいレベルでした。

いつだって僕らは

ステージ披露を見る機会の多いこの一曲ですが、センターステージに向かって駆けていくことはそう多くはなく、なんだかMusic Dawnのことを思い出してじんと来てしまいました。この曲の始まりは無観客でペンライトも規則的に並べられた舞台装置でしかなかった。それが今や会場を埋め尽くすほどのプロデューサーと共に、青の中には個人色のペンライトも混ざり、コールまでついてくる。ノクチルの三年の歩みを思うと、格別な感情を抱かずにはいられません。
歌声もダンスも安定感が大きく増して、これぞノクチルだという姿を私たちに見せてくれました。

今しかない瞬間を

ノクチルが最も注目を集めたのはこの楽曲でしょう。予告なしに公開された、ノクチルの四人、そのままの格好をしたキャストの4名。制服とヘアアレンジ、そして一つ一つの所作までもが我々の思い描くノクチルの四人の学校での姿そのままでした。
箒をギターにして透が演奏を始めるや否や、ノリノリでドラムがわりに机を定規で叩き出す雛菜(しかもその定規は透のもの)。なんだかんだでノリ良くベースを務め始める円香に、円香に視線で優しく促されてからはノートを閉じてキーボードを始める小糸。キャストの4名に、演出を手がけたスタッフの方々、関わるすべての方の愛あってこそのものだと思いました。

あの花のように

Day1で天塵を思い出させる演出を挟んでおいて、Day2で一日空けての回収。あの時観客たちの視界を奪った花火をバックモニターに、自分たちの引き立て役にしての堂々たるパフォーマンス。ステージに横並びになって、手を一つのさざなみのように優雅に動かして見せました。あの瞬間、代々木競技場は夏の夜の海岸に変わっていたと思います。

僕らだけの未来の空

タイトルの通りにこれから先の未来を思わせてくれる、ノクチルが今のままであり続けることを想像させてくれる一曲。Day2全体を通して、Day1とは真逆のテーマを感じさせる雰囲気が続いていたため、この曲も十分にその役割を果たしてくれました。四人が何度も向かい合ったり、同じ方向を指さしたり。ノクチルがこれからも共に歩んでくれるというメッセージ性を強く感じます。今回衣装でそれぞれの個人色が強くなったことにより、最後に向かい合わせで同じ旋律に耳を傾けるようなシーンが、四人の個性をより色濃く感じられて良かったです。


☆シーズ

Day1は……
冒頭の挨拶から胸にズシンと重くのしかかる言葉が並びました。『なんでこんなステージに立っている?』『アイドルであり続けるため、それ以外の理由はない』……少しネタバレを孕む表現になってしまうかもしれませんが、シーズの切迫はセヴン#スである程度解消されたものだと思っていました。それなのに、またあの胸の詰まるような雰囲気が戻ってきてしまった。思わず会場で愕然としてしまいました。
途中挟まれたボイスドラマではにちかの独白。散々逃げた先にいたのは、憧れの存在に、嫌でも寄り添ってくる存在、そして他でもない自分。それを改めて自覚して披露する曲が……『OH MY GOD』。

Fashionable

シーズの特殊演出はまさかの男性バックダンサー。アイマスの歴史でも前例がない試みだったそうで、かなり攻めた演出だったようです。本職のダンサーさん方3名は黒い衣装に身を包み、シーズの振りをなぞるのではなく独自の振り付けをすることで、彼女たちの足から伸びる影のように立ち回りました。誰よりも先を行く、Fashionableな二人だからこそできた演出ですね。
バックダンサーの演出もそうですが、ラスサビ前の『wow wow』の時に顔にかかってしまった前髪を払い戻す美琴(山根さん)の仕草が最高にかっこいい。こればっかりは前から仕込むこともできないアドリブ的な動作だと思うんですが、そんな些細な動作の一つでも魅せるものに変えてしまうプロ意識の通った芯の強さを感じさせてくれました。

Bouncy Girl

直前にムゲンビートのアーカイブ再上映があったので、私は結構見返していたのですが、明らかにラスサビ前の美琴(山根さん)の振り上げた足をにちか(紫月さん)が潜る振り付けのキレと速度が上がっていました。もはやワンモーションのスムーズなアクションに息をつく間もないままに、激しい振りが続いてお二人の体力と練度には感動を覚えます。

OH MY GOD

Day1の披露は直前が『愚者の独白』なのもどうかしている……にちかの独白ボイスドラマからここに繋ぐか!? OH MY GODの重低音がいつも以上にパンチがありました。
この曲も披露の回数を重ねてきましたが、今回のパフォーマンスはこれまでと一線を画しました。Day1とDay2を取ってみても大違いで、歌声に籠る熱量が凄まじいです。特にDay2のにちか(紫月さん)のラスサビ『ブレることはないの』こんなに力強いものは初めて聞きました。
演出面でもDay1にはなかったスモークがDay2では焚かれており、これぞシーズの完成系と言わんばかり。セヴン#スを読んだプロデューサーたちの見たかったシーズの姿がそこに在りました。

Fly and Fly

先月のアイマス合同ライブ『MOIW2023』でも披露がありましたが、今回は最後までシーズの二人だけ。サビではステージをめいっぱい二人で使い、体いっぱいを使った振り付けで自由に羽搏く様子を見せてくれました。
かなり熱が入った様子でラスサビ前後のそれぞれのロングトーンは会場で聞いていると鳥肌が止まりませんでした。息が続くとか音程が合うとかそれどころの騒ぎじゃない。生であんな歌声を出せるんだもんそりゃ強いわ。
サビの『Hey』『Ho』のタイミングもプロデューサーたちは完璧。アイマスの中でもシーズでしかできないステージを魅せつけてくれました。

☆全体曲

Day1

Resonance+

Day1の公演をアンコール前最後の曲はこちらの一曲。Day1のメッセージを受けて聴くと、また違った意味合いに感じます。
今日までの歩み、その軌跡は大切な誰かとのめぐりあわせ、その奇跡あってこそのもの。今回のライブで仄めかされていた終わりに対して、またスタートを切ると7つのユニットが声高に答えてくれました。

いつかShiny Days

アンコールの後に白いワンピース姿に全員が着替えての披露となったこの曲。これまでの思い出を胸に、また前に進むことを歌う希望に満ちた曲なのですが、衣装のこともあってかなんだか妙に切なく聞こえます。ここでの『いつか』は何を経たうえでの『いつか』だったのでしょうか。

Multicolored Sky

いつもライブの終わりに披露されるときは、キャストの方々が色んな方向に散らばって、それぞれでじゃれあったりカメラにアピールをしたりするのですが、今回のライブではそれは一切せず。全員が揃って振りをしている光景がなんだか新鮮であり、不思議な感覚でした。白いワンピースに全員が揃って着替えて登場したということもあり、なんだかすべてが漂白されてしまった、まるで違う世界に迷い込んでしまったかのような……
と思っていたら最後の演出。私はてっきりいつも通りで終わるものだと考えていたので、ウェーブも原曲の回数で止めたのですが……終わらない。キャストの方々はずっと手を振り続けている。訳も分からずまたペンラを振り直すと、今度はユニットが一つずつステージの後に消えていく。しかも、意味深に手と一緒にマイクを下ろしながら。
この曲でそんな演出が来るとは思っておらず、かなり驚きました。今までに前例もないし、今後も二度とできない演出。二度と味わえない衝撃でした。

Day2

Spread the wings!

Day2アンコール前を締めくくったのはシャニマスの原点であるこの曲。シャイニーカラーズの舞台でコール有りで披露される日がついにやってきました。
5周年という節目に、初期からは3ユニットも増えて披露されたこの曲に、胸がいっぱいになった方も多いはず。キャストの方々も満面の笑みと共にこの曲を歌い上げてくださって、最高の瞬間でした。

Dye the sky.

斑鳩ルカ283加入という衝撃の告知があった直後、奈落からルカ(川口さん)が登場してソロパートからの鮮烈な幕開け。ルカの後には283プロのアイドルたちが全員横並びになり、ルカの最初の一歩を優しく見守りました。
ルカが283プロのアイドルとして歌う一曲目としてはこれ以上ない選曲でしょう。
『さあ 誰よりも鮮烈に キャンバスを裂くように 叩きつけろ』にちか(紫月さん)がシャニマスのステージに初めて立った3rdライブツアー東京公演でソロパートとして披露したのと同じ部分を今度はにちかとルカの二人で歌ったシーンは今後のシャニマスでも永久に語り継がれる伝説のワンシーンとなること間違いなし。

Multicolored Sky(Day2)

Day1で見た、色を失っていく空はもうない。バックモニターには美しい空が広がり続け、最後まで283プロの全員が一緒に手を振り続けてくれました。Day1を見ているからこそ、そのいつも通りの光景の美しさに胸を打たれますね。
『あの空は抱きしめているよ 色とりどりの光たちが待っている 心をいつも』をルカがソロで歌うのは深いメッセージ性がありますね。美琴という大切な存在を失い、自暴自棄気味になり、自分だけの世界へ引きこもって黒しか存在しない世界で生きて来た彼女が283プロの扉を開けば、そこには様々な色をしたアイドルたちが待っている。ルカとともに始める新しいキャンバスの一頁、それを垣間見ることができたと思います。

☆おわりに

今回のライブほど記憶に鮮明に残るものもないと断言できます。ライブの現地参加を重ねて、自然と形成されていたライブに対する当たり前の認識。開演前の注意があって、歌が披露されて、演者の方々は笑顔で感想を語ってくださって、みんな笑顔で大団円。そこまでが一つの定型として、当然に存在するものだと思い込んでいました。
そんな当たり前を真正面から突き崩して、ステージの上で表現することの意味を改めて私たちに問うてきた。ステージに立つまでには人一人の何十、何百、何千、何万時間までの人生があり、その人に関わる無数の人間との関わりがある。その歩みの中でぶつかる障壁にどう向き合うのか、正面から立ち向かうのか、それとも回り道をするのか。これら全ての分岐の一つでも違えば、私たちの居合わせている今はない。Day2の終演コメントで福丸小糸役の田嶌さんのお話しされていた、「今この場に立っていることの奇跡」を強く感じずにはいられません。
そして、その文脈の上に立つDay1とDay2のパフォーマンスにはそれぞれ違った深みもありました。我々に見せてくれる笑顔をとってもそうですし、歌詞の意味合いも大分違ったものに聴こえてくるのも興味深かったです。それぞれのユニットが、『終わり』に対してどんな答えを見出そうとしていたのか、改めて噛み締めてみるのもいいかもしれません。
ifのテーマ外でも、既存の楽曲に大々的な演出を取り入れてくれたのも有り難かったです。4thの移動ステージやセツナビートやムゲンビートの主観カメラなど、見せ方にはさまざまな工夫がこれまでにも練られてきましたが、今回はそれを飛び越えて、アイマスブランドでも前例がない演出がいくつも盛り込まれており、ライブに全く中弛みする瞬間がありませんでした。次に何が来るのか全く分からない。この感覚を周年ライブで味わうことが出来ようとは。期待値のはるか先のパフォーマンスだったと胸を張って言うことができます。
全アイドルのプラモデル化、斑鳩ルカの加入、アニメ化などなどたくさんの最新情報の告知も行われ、シャニマスの勢いは衰えるどころか増すばかり。たくさんの奇跡の積み重ねで在る『今』。その『今』はこれから先の未来でも続いていくのだろうと思わせてくれました。我々が迷うことはない。5周年という節目にまた、アイドルたちと新しい一歩を踏み出していけばいい。

ifの末に、私たちの翼はどんな空に羽ばたいていくのか。
その答えはこれから先の未来に見つけていきましょう。

それではまたどこかでお会いしましょう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。



~おまけ~
東京、代々木、僕。
5th漬けの五日間で僕が得たもの、失ったもの。
◇西日本オタクの東京遠征篇◇

Day0

今回の5thライブでは、その直前に知り合いのオタクが偶然にも私の住う岡山への出張をしており前日の決起集会を行いました。

仕事終わりに岡山駅に直行してそのまま二人でお好み焼きでサシ飲み。ライブへの準備や期待などを語らいました。飲み終わりにはせっかく岡山に来たんだしおみほのサインを見にアニメイトに行こう!と連れ出したものの岡山のアニメイトはなんと19時閉店。仕事終わりのオタクには優しくなかった……

Day1

朝4時前に即レスしてくる高速バス勢

ライブ当日。今回の遠征ではたまたま母と祖母が東京の親戚に会う日と日程が重なったので新幹線で一緒に指定席連番を組んで移動。祖母は十数年ぶりの東京。私はここ数ヶ月毎月東京に行ってるんですけどね、ガハハ。

親戚に母と祖母を引き渡すと即ホテルへ。今回は仲のいいオタクの十数人が同じホテルに泊まるとかいう事態になっています。修学旅行かい。

荷物を預けたらそのまま池袋のアニメイト本店へ。この3月にリニューアルグランドオープンをしたばかり、日本中のオタクというオタクが集まっていました。というかあんさんぶるスターズの女性オタクの数が凄まじかったです。1Fフロアの半分をイベント客が埋め尽くし、上階のグッズ販売フロアもグッズを大量にカゴに詰め込んだ女性オタクたちでごった返し。アイマスグッズでも買うか〜で入店したけどこれ買えそうにないですね…

結局サインの写真だけ撮らせてもらっての退散となりました。

昼ごはんは近くのオムライス屋さんでお食事。

友人のオタクが突然オムライスに胡椒を火山灰かってぐらいにかけ始めたのでビビった。本人曰くこれぐらいかける方が美味しいとのこと。ちゃんと完食しましたし彼は至って真面目です。石は投げないであげてください。

Day1は開演が少し早め。食事をしたらすぐにライブ会場へ直行。
天気はあいにくの大雨&強風。友人らと合流する予定にしていたのですが、とてもじゃないが耐えられない。結局この日はすぐに入場しちゃいました。
Day1の席は2階スタンドのKブロック。あまり近いとは言えませんでしたが、センターステージもあったので特別見にくい訳でもなかったです。

Day1公演終了。
困惑状態のままに会場を後にします。
今回もオタクと連番を組んだのですが、駅に戻るまでの最中ずっと考察を語ってましたね。今日のライブの意味するところと明日のライブがどんなセトリになるのか。今日は色を失っていって終わってしまったから明日は色を取り戻すところから始まるんじゃないか説とか色々考えてました。あんなにライブ後に頭を捻る経験はもう二度とないだろうなと思います。周りの知らないオタクたちもいつもみたいにあの曲が良かった!とかあの声優さんが可愛かった!とかでなく、真剣な表情で議論しながら帰っていってるのが面白い光景でした。

打ち上げ恒例の打ち上げガチャ同時引き

ホテルのチェックインを済ませたらDay1の打ち上げ!
ライブの直後は戸惑いが多かったですが、振り返ってみると楽曲も演出も素晴らしいライブ! 最速アーカイブ視聴をしながらこれがよかったあれが良かったと大盛り上がり!

オタク特有の祭壇形成

打ち上げはホテルに戻ってからも続く。
みんなで部屋に集まって二次会開始!
ベッドや地べたに成人男性10名強が座りまくる!!!!!

今回はお酒を持参してくれたオタクや、おすすめの缶詰を持ってきてくれたオタクもいたので、むしろこちらが本番でした。

中でもオタクの持ってきてくれたリキュールの『フェリーチェ』が美味しかったです。いうまでもなくイルミネの楽曲にかけて持ってきてくれたのですが、マンゴーテイストで彩も鮮やか、お酒に弱い私でも飲みやすく、ついつい手が伸びてしまう一品でした。マンゴー以外の味もあるみたいなので気になった方は試してみては?

他人の部屋でAVを肴に酒飲むな


Day2

今回オタクたちと同じホテルに泊まっていたので朝はみんなで一緒にバイキング。とはいえ昨日の晩が2時近くまで飲んでいたので朝起きれるわけ…

好戦的なオタクたち

始める前はどれだけまっ茶色なバカのヴィッフェにしてやろうかと思っていたのですが、普通に美味しそうで普通に盛り付けてしまった。朝からカレー、気持ちぇ〜~~~

Day2はライブまでの間は人生初の歌姫庭園(アイマスオンリーの同人誌即売会イベント)に行く予定!
同人誌即売会自体に参加するのが初めてなので朝から妙な緊張をしていました。
歌姫庭園の一般参加は会場が11:30とのことで、それまでは代々木競技場で物販勢に付き添って時間を潰します。

昨日までの悪天候が嘘のように快晴! 雲ひとつなかったですが、少し風が強めなので暑いというほどではなかったです。ちょうど同日明治神宮前を通る形でマラソン大会もやっていました。せっかくならトラックから放クラ流せばよかったのに…

オタバッグのアベンジャーズ

こんな写真が撮れちゃうのも人がまだ集まっていないが故ですね。右から2番目が私のカバンです。今回小さめのショルダーバッグにしてたんですが、ペンライトやらなんやら入れてたら普通に重たくて肩壊したんでライブはやっぱりリュック推奨です。

そしていよいよ歌姫庭園上陸! 到着したのは11:30ごろだったと思いますがすでに大行列になっていて驚きました。並んでいる全員がアイマス好きだと思うと嬉しいですね。
一般参加自体も開催の数日前に決めたので、どこに行こうかとかはちゃんと決めずに行ったのですが、ブラついてるだけで楽しいですね。Pixivのシャニマスタグを4年追ってる人間からすれば参加している人の大半が知ってる方で、『実在したんだ…』の感覚になりました。

日頃お世話になっている紫緑さんのサークルにはご挨拶をさせていただきました。紫緑さんは今回が初のサークル参加だったそうですが、新刊は売り切れ。おめでとうございます! ニコニコ動画にアイマス漫才をいくつも挙げていらっしゃる方で、お笑い自体に造詣も深いお方。今回の新刊、めちゃくちゃに面白かったです……(個人的にはうれシーズのネタが一番好きです)

ローストビーフ丸パニーニ糸

秋葉原で昼ごはんを済ませたら、ホテルに同人誌を預けていざ会場へ!
昨日はあまり出来なかったオタクとの交流も今日の天気ならば出来ちまうぜ!

今回私は芹沢あさひ役の田中有紀さん宛の楽屋花企画に参加させてもらいました。主催は同声優さんの番組にも頻繁にイラストを送っておられる柄トさん。取りまとめに企画用イラストの作成、花の発注だけでなく参加者全員にノベルティまで作っていただき本当にありがとうございました! 今回お会いしたときにテンパってあんまりちゃんとお礼言えませんでした、すみません……!!

楽屋花の話が出たので併せて紹介。今回の遠征中ずっと行動を共にしている身内のオタクたちでも、シャイニーカラーズのキャストの皆様方宛で楽屋花を出させていただきました! Twitterやチョクメ!でキャストの方にも写真を上げていただいており、想いを届けることができたんだなと嬉しく思っています。取りまとめしてくれて本当にありがとう。

交流が終わったらオタクと一緒に集合写真を撮ってから入場!
前回のアイマス合同で写真を撮って以来、顔出しで写真を撮ることのハードルが下がったみたいで、今回の遠征は滅茶苦茶オタクの顔写真が増えました。

本題の2日目の席は一階スタンドの南Cブロック。
昨日よりグッと近くなってモニターを見ずともセンターステージの様子がちゃんとわかりました。

Day2終演。
もうありえんぐらいボロ泣きしました。
5thPVが出た時から「アイマス最高!」までずっと泣きっぱなし。
隣が気心の知れたオタクで本当に良かった。彼には今回は本当に世話になりました。彼がいなければ私は前半終了後のMCパートでじゃれ合うストレイライトで私はもうダメになっていたところです。

Day2打ち上げ!
昨日以上の熱気と共にオタクたちとライブについての感想語り。特に今回はルカの加入とアニメ化が大きなトピック。お酒も入って盛り上がりは最高潮!

青りんごサワーを呷る樋口円香

アリーナ席を引いたオタクも身内にいたので、彼らが持ち帰ってくれた銀テープをかけてじゃんけん大会をやったりもしました。今回の銀テープはライブロゴも印字されていて良かったです。

ホテルに戻ってからは今夜も二次会。
昨日の食べ残したおつまみを持ち寄り今日もオタクたちはクライマックス!

他人の部屋で尻プリすな


Day3

月曜日はしっかり有休を取得。今回の遠征は4連休を活用して、火曜日の夕方までしっかり滞在する計画を立てていました。
今日のプランはずばり聖蹟桜ヶ丘の聖地巡礼。というのも前日にアニメのPVが出たわけですからね。アニメの舞台をオタクたち十数名で縦一列になって見に行きました。小学校の遠足かい。リュックサックの中はうまい棒でいっぱいかい。
……と、電車で移動し始めた矢先。Twitterで気になる情報を目にしました。

斑鳩ルカ加入のpv渋谷で放映中?!?!

いや〜、凄かったです
自分の知っているコンテンツがあんなに大きなモニターを占拠していると思うと感動すら覚えます
さらにその中身も中身……鳥肌が立ちましたね

後で新宿駅改札内の広告も見に行きました。ただルカ加入!ってだけでなくシーズのカードが灰色で背景になっていたり、作中登場したセリフなんかも書いてあったのが良かったですね。私たち以外にもたくさんのオタクが集まってカメラを広告に向けていました。

ルカの広告を撮り終えたらいよいよ聖蹟桜ヶ丘。私はムゲンビート以来二回目の訪問です。前回ゆうひの丘をメインで見に行ったのですが、今回は例の公園と例の階段、そして例の橋を見に行きました。

例の公園
例の階段
例の橋

やっぱりちょくちょくシャニマスのオタクに遭遇しました。この街はシャニマスに侵略されている。多分住民の人は「またこいつらか……」と思っているんでしょうね。相合学舎のジャケ写再現で撮影とかやっちゃってすみません。これでDay3だったので多分土日だともっといたんでしょうね。
これだけを見て回るだけでも結構時間かかってます。歩いて回るとなると昼前から出て夕方少し前のおやつ時になるぐらい。
ライブの疲れ?
んなもんは知らね〜〜〜〜!!!

この日の夜はシャニマス5周年直前の公式生放送。せっかくなのでオタクたちで集まってカラオケで同時視聴をすることに。

これもめちゃくちゃ楽しかった!
私を筆頭に身内にあさひ担当が多めだったこともあるのですが、新情報が出るたびに部屋が沸きあがりました。特に『浅倉透・芹沢あさひ越境サポートカード』発表の際はもはや混沌としていました。5thPVが流れ出した時には部屋のオタクがみんな泣き出しましたし、『Spread  the wings!』のアニメPVには興奮の絶叫で喉を枯らしました。本当にシャニマスが好きなオタクしかいない。

あさあさコミュの発表を見守るあさあさ

私たちの集まりは学生もいるので、このDay3で概ねは解散の形をみました。遠征勢でも連泊するのは私ともう二人ぐらい、うち一人は宿泊先が別です。あとは東京近辺に住んでいるオタクが数名。ここでごっそりと削れてしまいました。

まあそれはそれとしてオタクがもう一人同じホテルに泊まるんだったらそりゃ集まって飲みますよね。二人ともあさひ担当だったのでストレイを中心にアーカイブを見返してあっという間に日付も変わる頃。
Day2スマイルシンフォニアを見返してからすぐにジ・エピソード第一話を見たのはいい思い出。

Day4

私も遠征でここまで長く留まったのはこれが初めてです。東京近辺に住んでいるオタクたちと一緒に最後まで遊んじゃいます!
東京近辺オタクたちと合流するのは昼食のタイミングから。それまでは秋葉原で時間を潰します。

アトレのアイマスショップに行った後にゲームセンターで雛菜のフィギュアの救出に向かいました。
ストレイの限定缶バッジを買ったり、シャイニーカラーズのくじを回したり。やっぱり遠征の時にしか出来ない買い物はありますね。
そしてそのあとゲームセンターに向かったのですが……

沼った。

一緒に行動していたオタクはムゲンビートの時は二千円足らずで凛世を取ることができたオタクだったのですが、今回は調子が悪かった。取る瞬間を動画に収めてやろ〜と思ってカメラをずっと回していたんですがこの惨状。

最終彼は財布の中身を切らしてしまい私がパトロンしました。何円かかったのかは聞いてないです。怖いから。
一応雛菜の救出には成功したので、ホテルに預けてから今度は浅草へ。
ここからが今回のメインイベントです!

アイマスの楽曲にかけた自家製のビールを楽しむことのできる浅草ビール工房さん! これにずっと行きたかったんです!先述の通り私はお酒には弱い人間なのですが、それでも楽しめると以前からオタク仲間から推されており、今回ついに念願を叶えることになりました。
私が飲んだのは『Give  me some  more…』『よりみちサンセット』『珈琲一杯のイマージュ』どれも言わずもがなの名前がついていますね。本当にビールなのか?!と思うぐらいに飲みやすくて、嫌な苦さは全くありませんでした。度数はどれも5%前後ですし、気持ちよく酔えるお店だと感じました。

ビールをいただいた後はせっかく近くにいるんだしということでそのまま浅草寺観光。前にも行ったことはあるのですが、ちょうど今回は花見のシーズン。東京の桜も満開一歩手前で見頃の時期でした。
桜を見ながら抹茶ビールを飲んだり、

スゴイ不思議な味がした

屋台でもんじゃコロッケを食べたり、

こ~れ最強です

藤井聡太棋聖も食したケロトッツォを食べたり。

カロリーの爆弾

最後の最後まで浅草を堪能し尽くしました!!

そして長かった東京遠征もいよいよ終わりの時。

楽しかった時間ほどすぐに終わってしまうね
なんだかさみしくなって…空を見たんだ

帰りはオタクたちと新幹線の自由席で三連番。
結局シャニラジの生配信には帰宅は間に合わず帰りの新幹線と電車の中で見ることになりました。持ってくれよ……俺の4G回線!
家に最終着いたのは23時前ぐらいでした。東京では時刻表なんか一切見ていなかったのに、地元の鈍行の列車が40分待ちで絶望しました。
クソ田舎あるある、公共交通機関が公共の福祉に則っていない。

なんだかんだありましたが私の東京遠征はこれで完全に終わり!
余りに濃厚な四日間がようやく幕を下ろしました。

画面から見切れるぐらいの長文でお礼を言ってしまった

5thはたまたまタイミングと条件が良かったのでここまで遊び尽くすことができました!

なんだかライブのたびに過去最高を更新している気がします。大人になってから、こうやって共通の趣味で遊べる友人がいることの幸運には本当に感謝ですね。いつまでもこの思い出に浸っていたい…

ですが、悲しいかな。私もいち社会人。翌日からは仕事が待ち受けています。休みの間にため込んだ仕事がどうなっていることやら。

ちゃんと気持ちを切り替えて頑張っていかないと!

ちなみに私はダメでした。


(完)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?