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SSF06サークル初参加の感想と反省

タイトルの通りです。
シャニマスオンリーの同人即売会イベント「SHINY STAR FESTIVAL06」にて、人生で初めてのサークル参加をしてきました。生まれて初めて『同人誌を作る』という行動をやったわけです。
今回はその初参加において、タイトルの通りに徒然なるままに筆を進ませていこうと思います。


○感想

まず第一に「楽しかった!」これにつきます。
私は正直交流に活発な方でもなく、インターネット上でも交友はあまり広くありません。ライブに行っても所謂名刺交換会に混ざることもないですし、フォロワーのエンカ募集に凸したこともない。基本は身内のオタクと内々で集まっています。勿論これはこれで良いのですが、今回のような休むまもなく次から次にオタクがやってくる空間においての交流は、また格別な刺激がありました。

今回私は紫緑さんの合同企画に共同主催(名ばかり)をさせていただいたので、まずそこでの交流が今回はたくさんさせていただけました。私同様小説を書いている方、素敵なイラストを描かれている方、果てはピアノを弾いている方……そういった方々と応援の言葉をかけ合いながら差し入れや新刊を交換しあったのが本当に楽しかった。余らせてもしょうがないからといって少々強引に饅頭を押し付けてしまって申し訳ない。

そして、何よりも私の作品を目的にしてやってきてくださる方に会えたことが嬉しい。『このお本が欲しかったんですよ!』『いつも作品見てます!』これ言われるだけでどれほど嬉しいことか。基本私のやっているような小説・SSの創作は壁打ちで、反応をもらえることの方がレアケースだったりします。どうしても読む上ではまとまった時間を必要としますし、自分の目当てとする内容かどうかも分かりづらい。ふらっとネット上の作品を読んで回るなんてことをしている人は稀。そんな乾燥の枯渇で肥大しまくった承認欲求を持っていた私からすれば、まさにオアシスの水。今までに書いてきた作品、誰かは見てくれてたんだ……そう分かっただけでも続けるモチベーションになります。

それだけでなく、ふらっと立ち寄って本を買ってくださる方もいる。これがまた抜群に嬉しいんだ。自分の書いた作品に他の誰かがピンときた瞬間に立ち会えるなんて、そうそうあることじゃありません。私の作品が我儘Day2を元にしたものだったこともあってか、割と三峰Pの方々にそういった『ピン』を感じていただけたようです(中身は夏峰本じゃなくてごめんなさい)。

本を作って売る、言葉にするとそれだけの行為のようですが、実際にはその中にたくさんの交流と親交があって、エネルギーを貰える活動なのだなと実感しました!

○反省

さて、ここからは今回の初参加における良かった点と悪かったなという点をまとめていきます。

○頒布物について

ぶっちゃけやりすぎた。
流石に初参加で17万字の本を持ち込むのは無謀でした!! やっぱり印刷費のことがあってどうしてもお値段を下げられなくなっちゃいますからね……でも、ストレイのまとめ本を作るのを同人活動の最初にしたい!とは常々思っていたところだったので、自分の信条的にはこれで良かったんだと思っています。この価格設定でもお手に取って、買ってくださった方々には本当に頭が上がりません。かなり力の入った内容で、自信もあるので楽しんでいただけるとは思っているので、どうか、どうか……愛してやってください。
要は値段と部数とは兼ね合いが大事ということですね。

今回私は『ねこのしっぽ』さんで新刊を二冊印刷をお願いしました。納品の際のデータチェックや印刷紙の指定においても、初心者の私に対して丁寧な説明・対応を行ってくださいました。会場の直搬入方式にしたので、私は家から新刊を持っていくことなく入場ができました。
……まあ、ただ本当に当日まで出来栄えが全くわからなかったので、多分一般的には分搬を指定すべきだと思います。割と当日まで怖かったので。

加えて、二冊を同時購入していただいた方にはコピ本をお渡ししました。こちらは開催当日に品川駅のキンコーズにて印刷を行って持っていったものです。全然間に合いはしたのですが、どうしても焦りが出るので前日までの準備推奨。
※あと当然コピ本も印刷にはお金がかかります

○持参物について

持参物
・コピ本20部
・名札
・新刊を立てておくイーゼル
・ホワイトボード、ボード用のペン
・L字の値札
・クロス(90×90)
・装飾品(ぬい、アクスタ等)
・お金の受け渡し用トレー
・ガムテープ
・両面テープ
・ハサミ
・ボールペン
・ネームペン
・A4書類ケース

基本全部百均で揃えました。Amazonでクロスだけは注文したけど、まあそんなぐらいです。便利な時代ですね。

持って行ってよかったもの

・名札
これはマジで必須ですね。ガムテでもなんでもいいからサークル主は自分の名前がわかるものを装備しておくべき。直接本人と話がしたいというケースは多々ありましたし、実際自分も着用して良かったと思います。(以前書いていた作品シリーズやnoteを褒めてくれたり、ずっとお会いしたかったですと言ってくださった方がいたりしたので)

・クロス
机全体を覆うほど大きなものである必要はなかったです。私の持って行った90×90のサイズで、通路側から机の下の荷物が十分隠れたのでこれで十分だと思います。ただ、新刊を厚紙の上において取りやすくする(机直置きだとちょい手こずる)などの対策の手は講じていたので、その手間は省けるのかもしれません。

・ぬいやアクスタといった装飾品
これ地味にうれしかったんですけど、サークルに立ち寄ってくれた方が「かわいい~」と言って褒めてくれることがあったんですね。全然自分の作ったグッズでもない(当たり前)んですが、自分の推しているアイドルが褒めてもらえるのを目の前で見るだけでなんかすごい嬉しかったです。めちゃめちゃオタクの琴線に関わる話なのでこれは個人差がある。

持っていくべきだったもの

・カッター
元々用意してたはずなのに職場に持って行ってそんまま忘れてしまった……
ダンボールを切れる道具はあると重宝します。ハサミよりスムーズに新刊を開封できますし、閉場後の宅配を依頼する上でも、カッターである程度コンパクトにしてから持ち込む方が楽になります。

・買ってきた新刊を保護しておくための書類ケース
コピ本が空いた後のケースに入れればええやろ……と思っていたら思っていた以上に単品購入者が多くてなかなかコピ本が捌けず、置き場に困りました。せっかくいただいた御本を汚したり傷つけたりすることがないように、あらかじめケースはもう一つ用意しておいた方がいいと思います。

・大きめのゴミ袋
会場後しばらくするとゴミの収集が開始されますが、それまでの待避場所が必須。新刊も30部出せばそのまま30部が段ボールに入っているわけではなく、6部とかのブロックごとに分けて包装された状態で梱包されて搬入されます。包装紙のゴミがとにかく溢れて処理に困った……! なにかしらの圧縮できる手段はあった方が良さそうです。

・ポスター
宣伝効果がかなりあると思いました! 遠くからでもあそこにあのサークルがあるんだなと思ってもらえますし、逆に自分のサークルを知らない人からすれば新しい作品との出会いのきっかけにもなります。他のサークルに埋もれてしまわないための予防策と言えるかもしれませんね。例えば真隣が超人気のサークルになったりしたら、その形成列で影になってしまって通路側から自スペースが見えなくなってしまう……なんてこともあるかもしれないので。
ポスターを使う際には専用のポスター掲示用の道具を持ち込む必要があるので、それも含めて検討したいです。

○まとめ

私には身の回りに同人活動をしている人間はだれ一人とおらず、今回完全にゼロから手探りでの参加となったのですが、経験として得るものはとても大きかったです。同人活動をしている人同士の交流、応援してくれている人との対話、そうした生きたコミュニケーションを人生経験の中で得られる場所はそう多くはありませんし、自分の手で形に残る何かを作るというのはそれだけで達成感がありました!
もちろん金銭が絡む行為ですし、それなりに責任意識を持って臨まねばならないのですが、ぜひまたどこかで参加をしてみたいな……とは考えています。それぐらい楽しかった……

もしその時があれば、ぜひサークル「やそぎ村消防団」にお立ち寄りください。


○おまけ

ここからは完全におまけです。
私が今回のSSFに参加を決めた経緯と、当日までの歩みを時系列と共にまとめたメモ帳のようなものになります。
なんとなく同人誌を出すまでの流れみたいなものもつかめるかもしれません。

~参加を決めるまで

私自身は、シャニマスにおける二次創作活動自体は始めてすでに四年ほどの月日は流れていました。某オモコロライターさんに実在バラエティ番組パロSSを拡散していただいたのをきっかけに沼にはまり、ネットの中での活動は色々とやってきました。

ただ、本を作るとなるとハードルが段違い。
サークル応募して、どんな本を作るのか決めて、表紙をどうするのか考えて、本のサイズ考えて、何部するか、サイズはどうするか……etc

考えるべき、やるべきタスクが段違い!
ただ思いついたこと、書きたいことを書くだけの創作とは全くの別物でした。
それに私は西日本は岡山県、鈴木羽那の出身と同じ秘境の地に住んでいる人間だったので、そもそも即売会自体が縁遠い。遠征代も嵩むため、ずっと参加自体を検討したことすらありませんでした。

転機となったのは、シャニマス5thライブDay2公演と同日に重なっていた歌姫庭園34。これが私にとって初めて訪れた同人即売会、そしてサークル参加を考える契機となったイベントです。
ずっとライブの日は日中の行動が空いていて、これまでは適当にラウンドワンに行ったり、カラオケに行ったりなんかをして時間を潰してきたのですが、偶然にもタイミングが合致しており、私にも即売会参加の理由ができました。これまでにも何度も一般参加をしてきて勝手のわかっている身内のオタクと一緒に入場。そこで即売会の空気、そして熱を知ることになりました。

上記noteより抜粋

当時のnoteでも書いたんですが、即売会にいるサークル参加の方々のほとんど全てが、インターネットで知ってる人なんですよね。なんかもうその経験がすごかった。自分が楽しんできた作品を生み出してくださった方、自分と同じアイドルやユニットを愛してくれている方、それを視覚的に見て確認できる空間。ここに身を置いているだけでも幸せなんだな、としみじみと感じたものです。

↑まあこれの予想通りになったわけです

そこからなんとな〜く同人誌出したい熱を持つようになり、出す本を考えるようになりました。正直本を一冊作るまでの労力がどれくらいなのか、どんな形式だと作りやすいのか、全くの無知だしそれを聞ける人も周りにいない。身内のオタクが即売会に行き慣れている人はあれど、作ったことがある人は全くいませんでした。

完全手探りの状態でのSSFへの挑戦が始まります。

〜6月下旬 参加申し込みをしよう!

コスはしてなかったけど彼は実際売り子してくれました

同人誌を出す時、即売会にはサークル参加という形で参加することになります。一個人で出す方だけではなく、何人かの共同で出すところもあるからですね。大体そういう場合は自身のハンドルネームに近いところから考えていらっしゃるようです。
私のハンドルネーム弄りようがないな……
仕方がないのでゼロから生み出して身内のオタクと一緒に考えることに。

手元に町内会の回覧板しか材料がありませんでした。

割と真面目に考えてくれるオタクたち

オタクたちの協力あってサークル名は『やそぎ村消防団』に決定! 
周囲を山に囲われた、唯一村内を流れている清流は近くの養豚場からの排水のため月一回水質検査を行われている村員6世帯、20名弱の小さな村の消防団です!

申込の際にはある程度頒布物のことも考えておかねばなりません。
申込と同時提出のサークルカットに頒布物の内容を書く必要があるんですね。

一個は決めていました!
私の一番の推しユニットであり、シャニマスを追い初めて、追い続けている理由であるストレイライトのまとめ本です。ゲームに登場するイベントコミュの雰囲気を残したお話をこれまでに何個か書いてきたので、それをいつか形にしたいとは思っていたんですよね。
でも、せっかく参加するなら新規でお話を書き下ろしたい……ひとまずもうひと枠、『単発企画本』と題してサクカに入れ込みました。
私はnoteでしばしば座談会企画妄想企画をやってたりするので、それを使ってもいいな……という想定でした。

イラストは描けなかったので、サクカは必要最低限の情報だけのシンプルなものになってしまいました。せめてもうちょい字を大きくしておけばよかったかも。
会場パンフでもうちのサークルだけ地味すぎるよ〜
おいおいおいおい……

7月〜8月 出す本の内容を決めよう!

新刊のうち、ストレイまとめ本はまず収録作品の決定からです。
まあ四年も二次創作をやっていると無駄に作品数もあるわけで、その中から選りすぐりのものを考える必要がありました。

本の形にするのなら地の文ベースのものが良いだろうと、『あったかもしれないコミュ』シリーズからストレイ主体のものを抜粋してまとめ直すことにしました。一番古いものでは書いたのは2021年、一番新しいものでは書いたのは2023年の3月になります。まあまあの幅広まとめ本ですね。
内容自体はすぐに決まったので、あとはそれを構成してまとめ直すんですが……

誤字脱字の量が凄まじい!!!!!!!

Pixivの個人アカウントであげる分には正直まあ、それぐらいあっても大丈夫だろのスタンスで、とにかく入力して作品作ったらまともに読み返しもせずにそのまま投稿、を繰り返していたのでそのツケがきました。
そしてついでなのでいくつか加筆も行いました。古い作品は、今見返すとなんだか味気なかったり物足りなかったり。他の作品とのボリューム感を揃える意味合いでも数千時単位で加筆をしました。

そしてこれは特殊ケースではあるんですが、楽曲の歌詞をそのまま引用している部分があるのでそこをどうするのかの対処も必要でした。JASRACに申請すれば許可は取れるみたいなんですが、どうも手続きは週を跨いでかかったり、書類を用意したりと面倒そうだったので、該当部位は全部書き換えることでことなきを得ました。

という感じでストレイ本は割とすぐに方針が定まったんですが、もう片方の『単発企画本』のアイデアがなかなか出てきません。せっかくのサークル参加なので身内のオタクたちとなんかやるか……? でも楽曲カバー妄想とかは版権も絡むしな……と悩んでいたところ

7月に稲妻が走る

『我儘なまま』とかいう最高ライブを浴びてしまった

知らない方のために一応説明をしておくと、『我儘なまま』はシャニマスでは初となるソロ楽曲を主体としたライブで、これまでのユニットの枠にとらわれない多様な組み合わせでの劇中劇が中心で展開した公演です。そのうちDay2公演の、あさひと小糸の組み合わせがめちゃめちゃに刺さったんです。元々あさひを推している人間で、Day2の出演には格別な思い入れがあった(下部リンクnote参照)んですが、二人の無邪気さの親和性の高さとこれまで作中で見てこなかった新鮮な絡みとに完全に囚われてしまいました。

なんとな〜く仲間内でやりたい企画とかをあげてる段階だったんですが、小糸役/田嶌さんのチョクメで『あさひと小糸は小学校の同級生だった』という設定が明かされてからは私の中で熱が爆発。もうこれは書くしかない!というわけで新刊その②はこちらに決まりました。

そして、同時期に進めることとなったのが絵師さんへの表紙の依頼です。

小説本ですし、フリー画像を切りはりして作るのも全然ありだとは思ったんですが、サークル参加は今回以降いつやるかも分からない。せっかくなら素敵なイラストを描く絵師さんにお願いしてみたい!とのことでDMを送らせていただきました。
表紙の依頼の際にお伝えしたのは、

・表紙イラストは何枚必要か
→表裏背と場合によっては3種類の用意が必要となる

・文字入れは必要かどうか
→レタリングしてもらう場合はさらに手間が増える

・使用目的
→表紙以外にグッズなど展開する予定かどうか

・本のタイトル
→決まっていない場合はその旨を伝える

・本の中身
→原稿を送りつけるのではなく、簡単なあらすじや設定を伝える

・本の判型
→今回私はB6、小説本は大体文庫本サイズ(A6)

・背幅
→背表紙のデータを作る際に必要、適当にやってると何回も印刷所でリテイクがかかる(かかった)

・印刷の際の方式
→オフセットかオンデマンドか、解像度はどのくらいになるかで色の出方に変化が出るため。ちゃんと調べないとそもそも表紙を描き始めることもできない。

・ポーズの指定
→できる限り詳しく、なんなら簡単なイラストを自力で描いてもいい

・背景の指定
→必要ない場合も必要ないと伝える

・締切
→絵師さん自体も参加する予定があるかどうかなどをあらかじめ確認してから考える
私は8月下旬に連絡して10月を目処に締め切りとしました
余裕を持った締め切りにしましょう

・謝礼
→どれくらいの金額になるか、断言して伝えるより予算を伝えて相談する形にしました
結果これで双方納得のいく謝礼を渡せたのでよかったです

でした。今回新刊二冊の表紙をそれぞれ別な絵師さんにお願いしたのですが、どちらも支持の拙い私にも呆れることなく真摯に対応くださりとても助かりました。改めて感謝をこの場を借りて。

絵師さんに依頼をしたら、あとはひたすら原稿作業!
ストレイまとめ本の誤字脱字の確認、加筆修正を行うと並行して完全新規書き下ろし本を進めていきます。
テキストはとにかくスマホのメモ帳にガシガシ書き込んで、後でワードに入れ直して校正をしました。

大体6万字ぐらいの書き下ろしの物語になりました。
全体として書き終えたのは、今メモ帳を見てきたら8月初週とかみたいです。大体1週間と少しで書き終えたっぽい。なんだこいつ……

というわけでいわゆる原稿を入力する作業は割と早い段階で終わっていたのです。
案外余裕はあったので合同企画参加の扉を叩くのもありだったのかな……と今になって思うのですが夏秋と仕事が立て込んでいたので今回はまあこれで良かったのかもしれません。

9〜10月 入稿作業ウダウダ期

SS・小説本は拘らなければ割とすんなり終わるはずのものなんですが……どこまでやればいいのか分からず、ワードの前でウダウダやってました。
結局ヘッダーに作品タイトルとサブタイトル入れてフッターにノンブル入れただけだったんですけどね。
初めての入稿というのはビクビクするものです……

↑これ結局やらんかった

「ねこのしっぽ」さんはSSF06スケジュールだと早割の締め切りが11月のはじめ。それには最低限間に合わせました。

そして同時期、紫緑さんと合同主催という企画でシャニマス×じゃれ本合同という企画の運営側をやらせてもらいました(そのため入稿をさぼっていたという言い訳)。

何回か参加者さんを集めて一緒にオンライン上でじゃれ本(ランダム性の高いリレー小説ゲーム)をやって、その中の作品をいくつか抜粋して本にまとめるという形です。

結構な回数やってる

本の構成や入稿データの作成はもう完全任せきりで何度か一緒に相談しながら進めてぐらいで私がしたことなんてほぼ無いんですが……呼吸するように相槌を打つ私はいらないな?(平行線の美学並感)

それでも一緒に本を作るという体験は楽しかったです。この企画を通して知り合った方も多く、SSF当日には参加者さんのスペースを挨拶回りさせていただいたり、逆にきていただいたり。合同企画というのはこうした結びつきの場でもあるのだな、と有り難さを感じました。

10月下旬 入稿

ワードで打ち込んだ文章をPDF化しておくる本文と、絵師さんに作っていただいた表紙の拡張子を印刷所の対応しているものに変えてもらって入稿!

これ自体は割りとすんなり……とはいかなかった!

新刊の背表紙・裏表紙は最初だしそんなに拘らなくてもな……と思っていたので元々単色塗りの予定にしていたのですが、絵師さんにいただいたデータと私の手元の環境とでは出せる色合いが違う……!(当たり前)
何度もリテイクを受けて、その度に絵師さんに連絡をすることになってしまいました……本当にご迷惑をおかけしました。
入稿作業が終わればあとは当日まで待つだけ!




……かと思っていたんですが



稲妻は2度走る


イベント開催直前でストレイのイベントコミュ実装が来てしまった……
新刊がストレイライトイベントコミュSSまとめ本を銘打っていたので、これ一個で全部ひっくり返す可能性があったんですよね……
確かに今年ストレイオンリーのイベコミュはまだ来てなかったけどさぁ……!!

そして実際コミュが実装されて、読んだところで……

めちゃめちゃ良かった……!
あさひがこれまでのコミュの中で獲得してきたもの、そして彼女自身が見つめている世界について、プロデューサーがどう舵取りをしていくのか。それに一つの回答を示してもらえたような感覚がありました。

そして、新刊の内容が丸々過去になる……というようなこともなく一安心。
いやぁ〜、よかったよかった……




止まっていられねえ……

コミュがあまりに良すぎたせいで、却って創作意欲が掻き立てられてしまいました。新刊がすでに入稿済みだというのなら、コピ本を作って持っていくしかない!
という結論に

とはいえSSFまではもう二週間ばかりしかない……!
間に合うのか……!



出来ました。約4万字。

間に推しの声優さんの学祭イベントへの遠征もありましたが、なんとかやり遂げました。

まあコピ本だしな、ということでこちらはお金を取らない配布の形に決定。
部数を減らして刷り(お金もかかるので)、新刊二冊で合わせて買っていただいた方への特典とさせていただきました。

今度こそSSF当日までの原稿作業は完全に終わり!
あとは当日まで健康体で過ごすだけとなりました。

割と本自体は思いつきで増やしたり、内容を変えたりできるものなのだなと感じました。スケジュール管理だけしっかりしていれば、どこまでも拘れる、表現を模索できるみたいです。(私はそこまで出来ませんでしたが……)

当日

午前5時40分 東京到着

夜行バスで東京駅鍛冶場駐車場に到着。
今回のバスはあんまり寝られませんでした……
やっぱり4列シート通路側は睡眠に集中できない!!
休憩時間に灯る明かりが毎回目に入るのは流石に辛いンゴね

当日はコピ本を印刷所で刷ってから会場に向かう予定。
いつもお世話になっている身内のオタクが早めの合流を申し出てくれたので、せっかくなのでそれに甘えます。
東京に着いたら速攻品川駅に向かい、キンコーズの開店を待ちます。

土日で営業時間が違う当然の可能性を完全に考慮していなかったバカの図。
コピ本は1冊18枚の両面印刷で20部を作る予定。
まあまあ時間はかかるはずなので焦りが生じます。

午前8時45分

オタクと合流して、二人印刷所へ。
開店凸を狙って店の前へ。

カンカンカーーーーーンッ! キンコーズ君いますかーーーーー!?
お前んとこで 本、刷らせてくんねーーーーーーーーッ!?

部数印刷とページ印刷を間違えて更なる地獄へ。
今回本当オタクが手伝いに来てくれて良かった……
彼がいなければテンパって間に合ってなかったかも。
二人の流れ作業で効率化し、なんとか時間内にコピ本を間に合わせました。

午前10時 会場へ

印刷所に同行してくれたオタクともう一人、付き合いの長いオタクが売り子に協力してくれることになっていました。彼はひと足先に流通センター駅にて待機、私たちは後からそれを追っかけます。

午前10時半 東京流通センター到着

これが同人即売会のサークル参加待ちの光景……!
ライブに何度か現地参加をしてきて、オタクの群れる姿にも慣れてきたと思っていたのですが、同人即売会はまた空気感が違いました。そこら中のオタクみんなキャリーバッグを引いていますし、装いもまちまち。めちゃくちゃオシャレに着飾っている人もいますし、アイドルの概念服を着ている人もいます。そして恐ろしいのが、この人たちの多くはすでにインターネットでその作品に触れさせていただいている方々……なんだかこれまでに感じたことのない空気感で、思わず緊張します。

戦々恐々としながらサクチケを額に掲げて会場入り。
私の配置場所はエ-17、ストレイ島の一角に足早に向かいます。

し、新刊がある!!!!!!!!

そう、私は新刊を全て現地搬入のみにしていたので、これが完全お初の対面になります。セロハンで封詰されたダンボールを前にして思わず襟を正します。

ぎょええええええええええええ

初めて自分の手で持つ自分が作った一冊……
この手触りは格別ですね。
今まで自分で何かを作ったとしても、それが形に残ることはなかったので、なんだか誇らしくも、こそばゆくもあります。
そして今まで完成品を見ていなかったので、印刷が無事に出来ていること、表紙などに私の不手際によるミスなんかがないことを確認できてそれも一安心。
ここでようやく即売会本番に挑める心構えができました。

売り子をやってくれたオタクたちと一緒にいそいそとサークル設営。早めに会場入りしたので、両隣の方がいなくて良かったです……本当手こずりまくってしまったので、もし来られてたら大迷惑をおかけしてたところです。
余談ですが、あさひぬいとアクスタは私が持ち込んだもので結華ぬいは売り子のオタクが持ち込んだものです。別にこっちから何のお願いもしてないのに突然取り出してきてビビったね。

午前11時 昼食

設営が終わったら一旦抜け出して駅前のお蕎麦やさんで軽食。
蕎麦啜ってたら今回表紙を依頼した絵師さんから「ベージュのニューバランス履いてますか?」ってDM来てビビる。
体がでかいという情報だけで一方的に開場前から特定された……(絵師さんは一般参加)

午前11時半 サークルに戻る

腹ごなしも済ませたけど結構時間があるな……と思っていたら

「生乾きさんですか? 企画でお世話になりました〇〇です」

えっ?!?!?!?!?!

マジか、SSFって開場前から交流の時間込みで時間が組まれてるんですね
私は完全始まった後で挨拶に行こうと思ってたので不意をつかれてしまった……
なんとかペコペコ頭を下げてぜいぜいで持参した大手まんぢゅうをお渡し。

岡山銘菓
差し入れの写真にこれが映っていたら多分私が歩いた跡

かと思えば今度は挨拶ついでに新刊を買わせてくださいと言ってくれる方もいて。
なるほどサークル参加してると開場前から買い物もできるんですね……
(サークル様の様子を見て、お邪魔じゃなければOKみたい)

このサークル同士の交流の多様さも即売会にサークル参加することの良さの一つなんですね。
これは参加してみないと分からない空気感でした。

午後0時 開場

いよいよ本格的にSSF06が始まりました!

流石に初参加の小説本サークル(しかもやたら分厚いし高い)なので、開幕ダッシュで列ができる……みたいなことはなかったですが、ポツポツと新刊を買わせてくださいとお客さんがやってきてくださって、本当にありがたかったです。

「今日買えるのを楽しみにしてたんですよ!」「いつも応援してます!」
そんな言葉を自分がかけてもらえる日が来るなんて……!
本当は一人一人お名前を聞いて覚えたいぐらい、いただいた言葉の全てが胸に沁みました。「関西からきたんですよ〜」と話してくださった参加者さんに「そうなんですか、私も岡山からなんです」と謎の遠方マウントをとってしまったのは後悔しています。

そして一般参加のお客さんが入ってしばらくすると、サークル参加の方々の挨拶回りを本格的に始めたり、新刊を買いに自ら動かれたり。そうした中で私のところでも本を買ってくださるサークル参加者さんが居られて、驚きました。私はPixivのシャニマスタグを四年間見張っているし、Twitterでも日々二次創作を漁りまくっているので、名札をついてやってこられた方はほとんど全員分かりました。(緊張やらワタワタやらで声をかけられていない方もいます、すみません)なんだかずっと柵の外から見ていた庭の中に入ったような気分で、背徳感みたいな高揚感を味わっていました。

私自身も合同企画でお世話になった参加者さんのサークルや以前からTwitterで繋がってくださっている参加者さん、そして今回表紙を描いてくださった絵師さんの元を訪ねて、お礼と応援を伝えさせていただきました。お付き合いいただきありがとうございました。

午後3時半 閉場

机がまだ綺麗なうちに戦利品を並べるオタクたち

売り子として協力してくれたオタク2人以外にも、4人のオタクが応援に駆けつけてくれたので、全7人で合流。浜松町で代購してもらった新刊の受け渡しと打ち上げを兼ねて鳥貴族に行きました。
なんか知らんけど鳥貴族のエレベーターのところで合同主催の紫緑さんと謎の再会。打ち上げでカラオケに行かれたそうです。エレベーターの中でこっちの身内で囲んじゃってごめんなさい。

芹沢とりきっす

会場がドチャクソ暑かったので生ビールがうんまいのなんのって
コミケ終わりに焼肉の画像をあげている方々の気持ちがよ〜くわかりました
これは格別だわ

午後6時 新幹線へ

翌日も仕事なので飲みが終わればそのまま新幹線で直帰!
東海道新幹線組のオタクと三連番しながら帰ります。
新幹線の中ではいただいた差し入れをいただきました。
本当にありがとうございます。

SSFの弾丸遠征旅行はこれにて幕を下ろしました。

私の戦利品

同人即売会のいいところは、帰ってからも楽しみが続くところですね。
自分が買って帰った作品を一冊一冊読み込んで、その世界に浸ることができる。
作者さんの愛や熱意を肌で感じられて、長く楽しめるのは本当にありがたいことです。

今回サークル初参加で、何かと反省点も多かったのですが、それを遥かに超える「楽しかった!」「行ってよかった!」の思い出がありました。そう易々と参加できるものでもないとは思うのですが、次また機会があればぜひ参加してみたい……とは思います!

改めて、その時があれば是非よろしくお願いします!

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