優秀なプレーヤーは、なぜ優秀なマネージャーになれないのか

・マネージャーになる人は、個人としての優秀さを訴えてもだめで、チームのパフォーマンスを上げることにフォーカスしなくてはいけない。課長くらいまでは、自分が200%頑張ればなんとかなるかもしれないが、部長以上でそれをやると組織が破綻する。

・マネージャーとして働く上では、「この人と一緒に働きたい」と思われなくてはいけない。そのため、場の空気を読み、メンバーの状況に合わせて意識的に声をかけて着火させることが大切。

・悪い情報に対して感情的に振る舞うと、悪い情報が届かなくなる。感情的にならないためには、あえて即レスをやめて、一晩寝かせるとか、メールをメールで返すのをやめて電話する、などのテクニックも大事。

・正論が通らない時は、裏に何らかの事情があるはず。それを推しはかるのも、リーダーの腕の見せどころ。

・マネージャーは誰もが活躍できるような環境を作るべき。それは、みんなの前でほめたり、裏でほめたり、「自分はやればデキる」という自己肯定感を醸成できるよう環境を整える地道な作業が必要。

・優れて経営者は、ネガティヴな発言を人前でしない。どこでするかというと、人事部長の前、らしい。で、人事部長もすぐには動かず、とりあえず愚痴を聞くことに徹する方が、よい。

・マネージャーは、自分の置かれている状況を客観視して、求められている役割を演じられればそれで良い、とも言える。サッカーでピッチの状況を理解した上で一番良いポジションに移動できていればパスももらいやすいしシュート成功率も高まる、というようなもの。俯瞰した視点と貢献する心、これがあればうまくいく確率が高まる。

プレゼンの主役は話し手でもスライドでもなく、聞き手。そして、聞き手に伝わるプレゼンに必要なのは、聞き手が理解できるストーリー。そのためには情報を厳選して、最小の情報で最大の効果を狙うことが重要。

・Management Profiler(MP診断)によると、マネジメントのスタイルは4つに分けられる。仕事人(Accomplisher)、管理者(Regulator)、起業家(Creator)、調整役(Uniter)であり、例えばマネージャーのスタイルが新しいことをどんどんハードにやっていくのが好きな仕事人要素を持つ起業家(Ca)型だとすると、調整役しかメンバーにいないなら、Aの要素を強く押し出して、決まったことの推進役となり仕事を進める。

・マネージャーはやりたいことをできる人にやってもらうのが基本。もしくは、できそうだからやってもらう。やれないことをできない人にやってもらおうとすると、チームがおかしくなる。

・メンバーが落ち込んでいるときは、マネージャーから声をかけた方が良い。メンバーから出てくると言う事は、お詫びや言い訳などを、すでにぐるぐる考えた後のことだから。ゴールはメンバーの気持ちを楽にさせて、次に同じ失敗をさせないようにすること。

・早い思考。決定、実行を大事とする仕事人タイプが苦手とするのは、細かい情報を要求する管理者タイプ。起業家タイプの変化に戸惑うこともあるが、アイディアが有益だと判断すれば、積極的に意見を取り入れる。仕事人としての知識や経験を評価してくれる調整役に対しては、好意を示す。仕事人タイプはリスクを過小評価して、十分な準備もなく、解決策を推し進めてしまうことがある。またあまりの早さに他の人がついてこられないこともある。

・仕事人はアクションを大事にし、whatを重要視する。起業家は想像を大事にして、whyを重要視する。管理人はシステマチックを重要視して、howを重要視する。調整役は調整に徹して、whoを重要視する。

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