『イシューから始めよ』、安宅和人、

・「悩む」は答えが出ないがかんがえるふりをすること、「考える」は答えに向けて思考を巡らすこと。仕事ならば答えは出るものだから考えるべきだし、10分以上考えてしまっているならそれは悩んでいる可能性が高いから、一度休んだ方がいい。

・対価をもらうべき価値のある仕事のバリューは、「イシュー度(その問題を解決すべき必要性)」×「解の質」で表現できる。(多くの人は、「解の質」を仕事の価値だと考えている)。ビジネスや研究の対象も「イシュー度」が高いものに絞るべきだ。そして、「イシュー度」の高い問題に対して、「解の質」を上げる訓練をするべき。

・生産性=アウトプット / インプットで考えると、働いた時間は最小限に、アウトプットは最大に、という発想になる。(というか、働いた時間はどうでもいいのかもしれない)

・まずはイシューを見極める。答えを出すべき問題は何か?→何を明らかにすればその問題に答えたことになるのか?もし分析が想定と異なっていても、意味のある答えになってる可能性は高い。

・何はともあれ、まずはイシューを(仮説とともに)言葉にすることで、自分の認識のレベルや何がわかってないと先に進めないのかがわかる。

・良いイシューは、選択肢があり、解答次第でその後の方針が大きく変わる。例えば「商品Aが売れないのは、商品Aの魅力がないのか、商品Aの販売戦略がよくないのか」によって、その後の方針は大きく変わる

・本当は答えを出さなくてもいいのにイシューのように見える「なんちゃってイシュー」に注意。しかも、イシューは動く標的なので、会社や部署、日や話をしてる相手によっても変わる。「誰にとって」という主語を変えても成り立つものはイシューとしての見定めが甘い可能性がある。

・「本質的な選択」なあり、「深い仮説」を備えたイシューは良いイシューだが、「答えを出せる」ものにしか手を出すべきではない

・「知り過ぎ」の状態だと知恵が出ない。一流企業がフィーを払ってでもコンサルを雇うのは、当たり前になってしまった「べき論」などに縛られない発想を得るためでもある。

・イシュー分析はストーリーライン(イシューの分解とストーリーラインの組み立て)と絵コンテ作り(分析なとのアウトプットのイメージ。どんなデータなら取れそうか、ではなく、どんな分析結果がほしいのか、から作る)によって行われる

・MECE: ダブりもなくモレもなく。MECEを活かした考え方の枠組みをフレームワークと呼ぶ。(ただし、フレームワークを知っているからと言って何にでも当てはめようとはしない方がいい)

・ストーリーの型としては、「WHYの並び立て」(MECEを使ってダブりもヌケもなく)や、「空雨傘」などがある

・検証はその後のストーリーを変えてしまうほど重要なもの(例えば、シンデレラは継母の娘たちよりも魅力的である)から始めるべきで、かつ、検証の結果がどうであれ意味のある結論を導き出せるような検証が優れたイシューとなりうる

・プレゼンテーションの意義の第一は、話し手と聞き手の間の知識のギャップを埋めること

・「デルブリュックの教え」とは、聞き手は無知(専門知識は持っていない)だが、的確に伝えれば必ず理解してくれると前提して話すことを言う

・メッセージは、本質的でシンプルに

・仮説が崩れたら「発見だ!」と思う気持ちでよい

・エレベーターテストに備える。仮にCEOとエレベーターで隣り合わせてもプレゼンテーションの内容が説明できるか?できないなら、あまりよく理解できてないということ

・分析が濁ってる時は、軸を見直す。例えば、人の属性で切るのではなく、オケージョン(場面)で切ってみる。運動中、起床後、風呂上がり、とか。

・努力に価値はなく、結果にしか価値がない

・犬の道を歩むのはやめよう。この作業、意味あるの?と思ったら立ち止まろう

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